第四章 大神樹ユグドラシルの枝を渡る
二人は高天原を後にし、ユグドラシルの巨大な幹へと歩みを進めました。ユグドラシルは無限に広がる世界樹であり、その枝葉は無数の次元と繋がっています。
「ミカエル様、まずはどの道を進むのでしょうか?」
アダパーが尋ねると、ミカエルは天界の地図を広げました。その地図は通常のものとは異なり、次元や時間の流れが記されている特別なものでした。
「まずはユグドラシルの第三層にある『時の回廊』を通る必要がある。そこを抜ければ、深部への道が開けるだろう」
「『時の回廊』……時間が不安定な場所ですね」
「そうだ。注意して進まなければ、過去や未来に迷い込んでしまう可能性がある」
二人は慎重に枝を渡り、足元に注意を払いながら進んでいきました。周囲には美しい光の粒子が舞い、遠くからは未知の生物たちの鳴き声が聞こえてきます。
突然、道の前に巨大な門が現れました。その門には古代の文字が刻まれており、強大なエネルギーが感じられます。
「これは……『次元の門』ですね」
アダパーは驚きました。
「この門を通ることで、一気に『時の回廊』へと移動できる。しかし、試練が待ち受けているかもしれない」
ミカエルは慎重に門を調べ始めました。
「門を開くためには、心を一つにしなければならないようだ」
「心を一つに……」
二人は目を閉じ、心を集中させました。彼らの周囲に光の輪が広がり、門がゆっくりと開いていきます。
「行きましょう、アダパー」
「はい!」




