第二章 天帝エンキからの下命
エンキの居室に到着すると、彼は深刻な表情で彼らを迎えました。
「お前たち、ご苦労。実は下界で異変が起きている」
「異変、ですか?」
アダパーが尋ねると、エンキは頷きました。
「そうだ。ユグドラシルの一部に闇のエネルギーが侵食し始めている。このままでは世界のバランスが崩れてしまう恐れがある」
ミカエルは表情を引き締めました。
「それは一大事ですね。私たちに何かできることはありますか?」
エンキは彼らを見つめて答えました。
「お前たちにユグドラシルの深部へ向かい、原因を突き止めてほしい。特にアダパー、お前の知恵とミカエルの力が必要だ」
アダパーは一瞬驚きましたが、すぐに覚悟を決めました。
「承知いたしました。全力で務めさせていただきます」
ミカエルも「私も共に参ります」と答えました。
エンキは安心したように微笑みました。
「頼んだぞ。詳細は後ほど伝える」
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部屋を出た後、アダパーはミカエルに向かって言いました。
「ミカエル様、私に務まるでしょうか?」
ミカエルは力強く頷きました。
「大丈夫だ。君ならできる。共に頑張ろう」
「ありがとうございます」
イナンナも彼らに声をかけました。
「私も何か手伝えることがあれば言ってね」
「ありがとうございます、イナンナ様」
こうして、アダパーとミカエルは新たな使命を胸に、ユグドラシルの深部へと旅立つことになりました。
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その夜、アダパーは自室で一人考えていました。
「自分の意識で現実を創り出す……他者と共に成長する……」
彼は窓の外に広がる星空を見上げました。
「この世界の矛盾や不合理も、自分たちの成長のために存在するのかもしれない」
彼はそう思うと、不思議と心が軽くなりました。
「よし、明日からの旅に備えて休もう」
アダパーは静かに目を閉じ、深い眠りにつきました。




