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ユグドラシル(生命の大神樹)の秘密  作者: 如月妙美


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第二章 天帝エンキからの下命

 エンキの居室に到着すると、彼は深刻な表情で彼らを迎えました。

「お前たち、ご苦労。実は下界で異変が起きている」

「異変、ですか?」

 アダパーが尋ねると、エンキは頷きました。

「そうだ。ユグドラシルの一部に闇のエネルギーが侵食し始めている。このままでは世界のバランスが崩れてしまう恐れがある」

 ミカエルは表情を引き締めました。

「それは一大事ですね。私たちに何かできることはありますか?」

 エンキは彼らを見つめて答えました。

「お前たちにユグドラシルの深部へ向かい、原因を突き止めてほしい。特にアダパー、お前の知恵とミカエルの力が必要だ」

 アダパーは一瞬驚きましたが、すぐに覚悟を決めました。

「承知いたしました。全力で務めさせていただきます」

 ミカエルも「私も共に参ります」と答えました。

 エンキは安心したように微笑みました。

「頼んだぞ。詳細は後ほど伝える」

 ________________________________________

 部屋を出た後、アダパーはミカエルに向かって言いました。

「ミカエル様、私に務まるでしょうか?」

 ミカエルは力強く頷きました。

「大丈夫だ。君ならできる。共に頑張ろう」

「ありがとうございます」

 イナンナも彼らに声をかけました。

「私も何か手伝えることがあれば言ってね」

「ありがとうございます、イナンナ様」

 こうして、アダパーとミカエルは新たな使命を胸に、ユグドラシルの深部へと旅立つことになりました。

 ________________________________________

 その夜、アダパーは自室で一人考えていました。

「自分の意識で現実を創り出す……他者と共に成長する……」

 彼は窓の外に広がる星空を見上げました。

「この世界の矛盾や不合理も、自分たちの成長のために存在するのかもしれない」

 彼はそう思うと、不思議と心が軽くなりました。

「よし、明日からの旅に備えて休もう」

 アダパーは静かに目を閉じ、深い眠りにつきました。


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