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第3話寒い日のぽかぽか鍋準備
昨日決めた通り、今日はとても寒い日。
こんな日は、あったかい鍋にかぎる。
「今日はお店で、鍋を出そう」
朝のうちに材料を集めないと。
マントを羽織って、外へ。
トコトコ、トコトコ。
森の中。
「このへんに……」
ほかほか湯気の鳥。
「いた。ぽかぽかチキン」
寒い場所に出る、火の力を少し持った魔物。
でも、冷たいのはちょっと苦手。
「確か……冷たいのに弱いんだよね」
バッグをごそごそ。
冷気の瓶を取り出す。
「それなら、これ」
ぽいっ。
パリン。
冷たい霧が、ぽわ~。
ぱたぱた。
――ぱたん。
「……ねちゃった」
そっと頭を下げる。
「美味しくいただきます。ありがとう」
大事に抱えて、店へ。
カラン。
「おや、いい肉だねぇ」
「ありがとうございます」
手早く、丁寧に。
「はい、終わりだよ」
「今夜、鍋をやります。よかったら来てください」
「うんうん、行くよ」
カタン。
静かな店内。
「さて……準備しよっと」
外は寒い。
今夜の料理やは、きっとぽかぽか。




