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誰でもいいから助けて〈何でこんな事に〉2


36:勇者

 僕は田舎に住んでいる農民で、たまたまあの日王都に野菜を納品しに来ていたんです。

 納品が終わりせっかく王都に来たのだから記念にと勇者の剣がある場所を見にいったら、冒険者らしき人に進められて、剣を抜きに行ったんです。


37:勇者

 そうしたら、すんなりと剣が抜けてしまい大騒ぎに

なり、あれよあれよと言う内に騎士の方達に王城へ連行された挙げ句、何処からか連れてきた3人の着飾った女性達とパレードに参加させられたんです。


38:勇者

 パレードが終わった後、王様に引き合わされて

「この世界に現れたであろう魔王を討伐してこい。」

と言われ王城から追い払われたんです。

 その後すぐにあの着飾っていた女性達が追いかけて、自分達が旅の仲間だって言ってきたんです。


39:ななしの冒険者

 ちょっと待て、何か装備とか資金は貰えなかったのか?


40:勇者

 >装備や資金は貰っていません。

 僕があの日着ていた物は一般的な旅人の服で、持っていたものは、野菜の売上金と帰りの分のお金、護身用のナイフと勇者の剣だけです。

 王都に来る時に使っていた荷馬車は一緒に来ていた村人に持って帰ってもらったので、ありません。


41:ななしの冒険者

 うわぁ


42:ななしの魔法使い

 最悪じゃんソレ


43:ななしの剣士

 その国の王様ひどくね、ありえんよ。

普通頼む立場なんだったら、用意するべきだろう。

自分の命までかかってんのに。


44:ななしの学者

 >41:42:43取り敢えず落ち着いてくれ。

 >勇者、話の続きをお願いしていいかな。


45:勇者

 >44:わかりました、続けます。

 何処に魔王がいるのか情報が足りない為、まず王都で各自情報収集していたのですが、その時に僕が男だと思われていた事を知ったんですが、他の誰かと勘違いしているんだと、流してしまいまして。


46:勇者

 情報収集した後、魔王がいそうな場所へ向かい、

初めに着いた町で宿に泊まる時に、路銀が心許ないので相部屋にしようとしたら、家主は変な顔をするし、

あの3人にはまだ出会ったばかりだからと、僕だけ別の部屋にされるしで、最初は虐めかと思いました。


47:勇者

 数日も同じ事があると、さすがに可笑しいと3人に詳しく話を聞くと3人共に僕が男性に見えていたようです。

 今までも可笑しいのですが、さらにおかしな事に

僕があれほど自分は女性だと身体さえ見せて確認した筈なのに、次の日にはまた僕への認識が男性になっているんです。


48:勇者

 何度話しても変わらないし、どうやら他の人達も同じ認識らしくて⋯⋯⋯疲れてしまって訂正するのを諦めたんです。

 今では、3人は僕を巡ってキャットファイトをする始末。

 このままだと魔王討伐もままならず、家に帰ることも出来ないので。

 最後の希望を込めてこのスレッドを立てたんです。


 どうか助けて下さい、お願いします。

 

 



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