「日和」
「頭を起こす」
目は冴えてて体は眠い時
脳が一部寝てるのかもと
元気を出そうと色々試す
強壮剤飲むより硬いガム
噛んで噛んで脳に刺激を
味が無くても噛んでれば
脳が勘違いに満腹感出す
ダイエットになるかしら?
「書ける時」
時間はあっても書けない時
書きたいのに時間が無い時
時間は無いのに書ける時
一番厄介なのは
書けるけど時間があり過ぎる時
いっぱい書いて満足気に眠るけど
翌朝読み返すと色々不備が見つかるもので
書いた分だけ読み直すとウンザリもする
何が良いかは判らない
だから書ける時に程々に書ければそれで良い
今は溜めてた連載を書いていよう
気分次第で別々の連載を書き散らし
どれもこれもが半分程度に続きを待つ
謹慎処分も遊びに使うダメな奴みたいに
さてと
のんびりへそでスープを沸かそう……
「できるかな」
亡くなったと聞いた時は悲しくも
思い出したる声は無く
覚えているのは器用に切るハサミ使いや折り紙の繊細さ
適当に見えて高度な技術要する見せる工作
何でもできるノッポさんに憧れた
けれど私は幼稚園での工作は
変に拘り余計な物まで作ってて
遅かったのか
となりの子が助手をしてくれていた
小学校になっても変わらず助手が付く
ゴン太君そう呼んだら怒られた
お陰様で今でも私は刃物の扱いはキレッキレだ!
その内誰かに・・・できるかな?
「似た者」
ふと思い出すも名前を知らず
あれ何だっけ?
調べようにも何で調べればいいのか
そこから調べる必要があった昭和
今はネット検索でスグに出る
スグに出る出たけどアンタ等も
同じのを調べてる
同じく名前を知らず
同じ調べ方をしてたのか
結構居るな私と似た人
検索窓の下に出るアレ見て思う
私だけじゃない……
「つまらない」
思いついた話の世界を語るのに
カメラで視る様に構成を考える
骨組み作りにとあらすじを書き
ラストを忘れぬ様にと走り書き
設定で物語と人物にズレが出る
双方間違いは無く肉付けの問題
執筆始め詰まると他を先に書く
気が付くと先に出来るの最終話
出来ても投稿出来ず寝かせる話
不憫だな正しく話が詰まらない
「被りもの」
偶に執筆中のネタに被る話がお気に入りさんの短編等に出て来ると
不意に申し訳なくネタを変えようかとしたくなる
けれど大概相当数書いた後で構成上変える事は適わない
変えられないと不思議なものでパクった思われる事を恐れ出す
違う違うねんパクりと違うねんけどネタ変えられへんかってん
何だか出すのも憚れる思いに筆が鈍れば今度は別の事が頭に過る
これだから遅筆はアカンねん
何故か自分の筆の遅さを反省し
被ったネタになるべく私色を付けて違いを見出そうとする
まるで合コンでの服被りに気まずくなるアレみたい
遅れて来た方がカーディガン羽織るみたいな感じに思えて笑けて来る
私色を付けるも濃くなるそれが化粧のようでケバさ際立つ己の顔に
あれ?
私書こうしてたのこんなんやったか?
少し計算違いしたと顔を覆う手に筆を持たせ書き直す
ネタ被りを忘れて元の話を追い求める
被せた仮面を剥がすが如く
「被りもの2」
感想やコメントに書く事を考える
時が経つのを忘れ思いつくまでを
下書き的にテキストに書いてみる
うんコレやなと顔文字足したりし
コピペで書き込み送信したら戻る
時間のある折にホーム画面を更新
赤文字やコメント数増を確認する
ほんならソレを見に行くやんなぁ
お返事いただいて嬉しいなるやん
けど一覧見たらネタ被せとるやん
開いて更新せんかったら見えへん
タイミングの問題やねんけど痛い
アイタタタタタタタタタタタタタ
被せる気は無いねんけど被っとる
知らん内に後出しで被せとるねん
送信したら即確認せな分からへん
書き直そ思ても次のコメあるやん
お返事書かれてたらアウトやんか
やってもた感が凄いねんコレ解る?
問題は無いねんけど少し凹むねん
被せとる相手に申し訳ないな思て……
何でか分からんけどすんまへんな
「泣くよ鶯平庵狂」
住宅街で鳴き叫ぶ鶯の声
平和だなとか緑が増えたとか
それ違うからっ!
森が消え住む場所失い街に来ただけ
街で鶯の声を聴いたならそれ
自然が失われたと捉え悲しむべき事
お前が泣けよ!
悦ぶは庭で鳥餌撒いてる迷惑住民の業!
ホーホケキョて鳴くもその前後に
ケキョケキョケキョケキョ鳴いてるソレ!
仲間に警戒知らせる鳴き声だから!
近所迷惑に餌撒いて悦に浸ってるけど
それ鶯からも警戒されてるのよ!
気付けアホ!
餌に飛来した烏にアホアホ言われてろ!
餌撒いて
悦に糞害
人泣かせ
鳥はうるさく
引かれて烏
無いわ鶯平安今日も
「二度見したが
そうじゃない」
コンクールの通過発表に
知った名前が並ぶ一覧表
私の名前は見当たらない
そらそうよ私のアレとか
危険事物が記された作品
追加した話が更にアウト
SDGsを叩く内容とか
社会問題の闇を書いとる
そんな気概のある出版社
居るんかなと入れたタグ
失望感も出版社に向けて
まあやっぱりかと諦めた
期待値が低かっただけに
私のショックも低いもの
タグ入れ面倒でアレ一つ
結果観て次沢山入れたろ
数撃っても当たる気せん
書籍化も漫画化も無理か
けどイキナリ映像化なら
甘い期待に望みかけとこ
何が起こるか分かれへん
そこで気付いてんやんか
アレ私のネームと違うわ
静夏夜やなくて栗子やん
虎夏夜慌てて覗く一覧表
江崎栗子もアレへんやん
二度見したん期待やない
応募ネームを忘れててん
判っとるけど恥ずい行動
態々バラすアホやからな
二度見したけど違うねん
諦め悪いとかと違うねん……
「やらかしてもた」
タグを付けるだけで応募完了
説明通りタグ付けして待った
落ちてたが下向く話ではない
筈だったのに頭を抱える事に
読者目線を逆手に取る新技や
無い物作りに基本は無い物と
騙し絵みたいな目次頁の作品
騙された言う感想に喜んでた
タグ付けたのソレだけやのに
下読みさんの視点を知り焦る
冒頭の大切さを説かれていた
いや私のアレ冒頭言うか目次
長い文やけど本文と違うのよ
冒頭のアレはあらすじやねん
騙し絵の如く冒頭文あるけど
下読みさんも騙されてたなら
読まれてへん可能性大やんか
そこまで考え至らんかったわ……