「日和」〜弐〜
「抑圧」
連載執筆中に手を止め
頭の体操とし他を書く
栗子や詩に手をかける
けれどどうしたものか
流れる時事に毒が舞う
落ち葉拾い出せぬネタ
幾つかは載せたものの
毒ばかりで更新出来ず
風刺の連載でもするか
ジャンルはエッセイか
鋭利な刃物の如き毒に
排除命令出され兼ねず
抑える毒が腹底に堪る
あぁ吐き出したいわぁ
こうして始まる物語が
アメコミヒーロー誕生
けれど私はヴィラン側
「サスティナブルと省エネ社会」
昼に買ったお弁当を食べていた
妙に食べ難いなと思っていた
食べ終わる頃には理解した
ご飯の底部が斜めになっていた
おかずのタレは端の凹みに流れ
大きな小分けビニールに小さな肉団子
盛り上がるご飯やおかずの底上げに
なるほどな! と理解した
これが歴代環境大臣が言い続ける
サスティナブルなエコと省エネかと
環境を言うプラを底上げに増やす分
減らすは中身で腹は満たされず
省エネの意味にピンと来た!
少 な
目 にネ……
「定義づけ」
エアコンの設定温度は二十八度
現都知事が環境大臣当時の発言
未だ信じる者多く死者が出る今
責任逃れ知らぬ存ぜぬ厚顔無恥
発言者も変更される過去の改竄
学歴よりも改竄の程度が悪質だ
エアコンを上手に使って下さい
どの口が言っているのか驚いた
当時のメディアも散々言ってた
無責任国家の始まりの物語かな
定まらない事を平然と義に言う
コロコロ変える定義に右往左往
定義は上書きしてはいけない物
嘘を信じて亡くなった愛国者達
政を軽んじ人気と金だけ売国奴
嘘吐きは息するが如く嘘を吐く
一度嘘吐いた者は政治家なれず
定義づけするべきはここですよ
「出馬表」
総裁選に出馬不出馬レース前
競えども入着すれば金の入り
出馬表には大概五頭の出走馬
競うも着外落馬の無いレース
名を掲げ党数で割増す補償金
ゲートに入る前から金が成る
古馬若駒牡馬牝馬を問う重症
出走前から実入る出来レース
生涯レース大きな蔵に十両給
ハードル低く抜き差し逃げる
上がりを分けるクビ差に癒着
配当低くも収益高く胴元当選
総裁選にて相殺するは葬祭感
下馬評低く馬鹿騒ぎ馬耳東風
血統に金が流れる売国セール
課題には都合に故障と放牧中
最終にも有力馬無くオケラ道
サクラを冠す会にて肉と散れ