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異端の紅赤マギ  作者: みどりのたぬき
第2章:闇蠢者の襲来編
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第82話:夜番シフト

出来るだけ、連日投稿出来る様に頑張ります。

無理だったら、優しく微笑んでください。

 休憩後また街道進み、今日は野営をする事になり俺達は街道から差程離れていない、平原に野営を設置した。

 昼前はコボルト等の魔物を見掛ける事は無かったが、用心の為三交替の夜番をする事にした。

 俺とアリシエーゼとモニカが最初で、次が二人になってしまうがドエインとソニで、最後がアルアレとナッズとパトリックの順となった。

 明莉は免除としたが、頻りに恐縮していた。

 飯をセンビーンで済ませて、早速俺とアリシエーゼとモニカが夜番を始めた。

 暫くは特に何もせずに只管、周囲を警戒しつつ、忘れつつあった影術のれんしゅうをして時間を潰していたが、そう言えばと思い出しデス隊を呼んだ。


「デス隊、誰でもいいが来てくれ」


「・・・ここに」


 俺の呼び掛けに直ぐに現れたデス1(ワン)が膝を付き頭を垂れた。


「ちょっと確認しておきたいんだが、サウロ村での戦いで負傷者とかは居ないよな?」


「はい、問題御座いません。しかし、お役に立てずに申し訳御座いませんでした」


 デス1はそのままの姿勢で俺に謝罪をして来た。


「いや、いい。途中まではお前らの動き追えてたんだが、最後の方はちょっと余裕無くてね」


「お気遣い痛み入ります。ゴブリン達を動かす事も考えましたが時間的余裕は無さそうでしたし、森の包囲を抜ける事も厳しかったですので、そのまま森の中でコボルト共の殲滅を優先しました」


「うん、それでいいよ。でさ、悪いんだけどちょっと頼まれて欲しい事があるんだ」


「はい、何なりとご命令下さい」


 そう言ってデス1はキリっとした表情を俺に向けた。


「ちょっとさ、早急にモリーゼ辺りに言って、俺でも―――魔力無しの穢人でも扱える強力な武具の情報を集める人員を見繕って動いて欲しいんだ」


 俺がそう言うと、デス1は何か考え少し間を置いて答えた。


「・・・承知しました。直様手配致します」


「うん、宜しく」


「はッ」


 デス1は短く返事をしてその場を去ろうとしたが、俺は一つ付け加えた。


「あ、何か見付けても入手はこっちでやるから情報だけ頂戴。現在地から掛け離れた場所にあるとかなら別途俺から指示出すから、間違っても所持してる奴を殺して奪うとかしない様に」


「承知しました」


 そう言ってデス1は今度こそ俺から離れて行った。


「・・・早めに対策を講じると言う事かの?」


 デス1との会話が終わった事を見計らってアリシエーゼが俺に言う。


「うん、まぁちょっと俺もこのままじゃ厳しいと思うからさ」


「・・・そうか」


 そんな会話を二人でしているとモニカが横から入って来る。


「ちょ、ちょっと待って下さい。ハルさんって穢人なんですか!?」


「あれ?言って無かったっけ?」


「聞いてないですよッ、って言うか何で穢人があんな動き出来るんですか!?」


 モニカはサウロ村での戦闘を思い出してかそう言った。


「それは妾が眷属にしてやったからじゃぞ」


 アリシエーゼはフフンと鼻を鳴らし、得意げに言い放つ。


「・・・まぁ、間違ってはいない」


 黙っていきなり俺を眷属化した事などに色々と言いたい事は有るが、アリシエーゼから貰った能力あってこそ俺もあれ程の動きが出来ているのは事実なのでとりあえず肯定しておく事にした。


「そ、そうなんですね。ビックリです・・・」


 モニカは驚きと呆れが入り交じった様な微妙な表情をしていたが、やはりその顔はどう見ても美しかった。


 超絶ブラコンだけどな・・・


 三人でそんな会話をしつつ交代の時間になったのでドエイン達を起こして交代した。

 ちなみに、何故時間が分かるのかと言うと、アリシエーゼは小さな懐中時計を持っており、それで時間が分かった訳だが、俺がそれに興味を示すとにちゃりと笑い、「ええじゃろ~、じゃがこれはやらんからの~」とか言っていた。

 どうも唯一、実家から持ち出した物らしく、銀で出来た懐中時計の蓋の表面には家紋の様な物が掘られていてお高そうな物だったので、俺も何処かで売っていたら自分用に買おうと決めてアリシエーゼはシカトした。

 アリシエーゼは憤っていたが、俺が取り合わないので諦めてその懐中時計をソニに手渡して大人しく就寝した。


 結局、その晩は特に何も無く、次の日も只管街道を馬で駆けた。

 夜番は前の日のシフトをそのままに続けたが、その日も特に何も無く無事朝を迎える事が出来た。

 次の日は何か起こるかなと思いつつ、アリシエーゼとモニカとで夜番をしていた。


「結局、獣すら現れないなぁ」


「まぁ、普通はこんなもんじゃろ」


「そうですね、街道は比較的安全ですし」


「まぁそうなんだけどさ・・・」


「明日には関所に着くんじゃから我慢せえ」


「いや、別に何か起こる事を期待している訳じゃ―――」


「無いのか?」


 アリシエーゼは俺の言葉にそんな訳無かろうと被せて来た。


「何か危険な事じゃ無くて、面白い事起こらないかなって思っただけだよ・・・」


「北の関所はかなりデカいぞ。彼処ならお主が待ち望むイベントが発生するに決まっておる」


「え?決定事項なの?」


「そうじゃろ、デカいんじゃから」


「いや、意味か分からないが・・・」


 アリシエーゼの謎理論に首を傾げながら俺は北の関所に思いを馳せた。


 さて、どんなイベントが待ち受けているのやら・・・

 ふふ・・・


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