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異端の紅赤マギ  作者: みどりのたぬき
第2章:闇蠢者の襲来編
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第80話:会議

出来るだけ、連日投稿出来る様に頑張ります。

無理だったら、優しく微笑んでください。

 仰向けに受け身も取らずに倒れた篤はまた鼻骨が折れ鼻血が大量に吹き出ていたので、パトリックが治療した。

 暫くすると篤は呻き声をあげて目を覚ました。


「う、うーん・・・」


「よう、起きたか」


 俺は篤に声を掛けるが、篤は辺りをキョロキョロと見渡し何か考えている様で暫く無言だった。


「・・・私は負けたのか」


 そう自身で結論付けた篤が俺に言う。


「うん、何も出来ずに速攻で転がされたぞ」


「・・・・・・」


「とりあえずこれで分かっただろ」


「・・・あぁ」


 篤は座った状態のまま視線を地面に落とし力無く頷いた。


 何だ、意外に気落ちしてるな?


 少し意外に思ったが、傷口を敢えて広げる必要も感じないので指摘はしなかった。

 これで、篤と明莉の専属の護衛は確保出来たので一安心等と思っていると、モニカから声が掛かる。


「あの、そろそろ暗くなります。今日はこのままもう一泊ここでされては如何でしょうか」


「あ、うん、そうだね。アリシエーゼ、それでいいか?」


「良いぞ~」


 俺が隼人との戦いの後、数時間寝ていた為、辺りはもう夕方だったので、俺はモニカの提案を受け入れた。

 村に唯一無事に残っていた建物の中のベッドでは数が足りない為、建物はアリシエーゼ、明莉、モニカ、ユーリーに使って貰う事にして、残った男性陣は皆、外で―――と言っても村の中だが―――野営をする事とした。

 村の建物自体はほぼ倒壊してしまっているが、物資は探せば結構残っていたりするので、毛布だけ探し出して使った。

 ただ、食材はコボルト達に略奪されてしまっていた様だったので、俺達の夕食はボア肉のジャーキーと足りない分はセンビーンで補った。


 夕食を済ませて、焚き火の周りで談笑していると、モニカが建物から此方にやって来て俺に声を掛けた。


「ハルさん、アリシエーゼさんがお呼びです」


「うん?あぁ、分かった。行くよ」


 俺は立ち上がりモニカと建物へと向かった。


「・・・おい、何でお前らまで付いて来るんだ?」


 何故か、ドエインと篤が俺の後に続き歩き出したので俺は呆れながら言った。


「何故って、俺は聖女様の護衛だろ?常に一緒に居ないとダメじゃないか」


 真顔でそんな事をドエインは言った。


 いや、お前の護衛対象は明莉だけじゃ無い・・・

 篤もだが・・・


「私は繊細でね。やはり地べたで寝る事が出来ないんだと気付いたんだ」


 篤は血走った目でモニカの主に身体をガン見しながらそう言った。


 怖い怖い怖い!

 だから怖いんだって!


「五月蝿ぇよ、変態ども」


「おいおい、勘違いしてもらっちゃ困るぜ」


「私は変人ではあるが、変態では無いぞ」


 ってか、篤は自分が変である事はちゃんと分かってはいるんだな・・・

 まぁ、変態なんだが


「黙れ。付いて来たらお前らマジでここに置いて行くからな」


「ぐッ・・・」


「・・・今日の所は仕方無いから我慢しよう」


 俺は短くため息をつき建物へと向かった。


「来たか」


 俺が入ると、ダイニングにはアリシエーゼが一人おり、明莉とユーリーは見当たらなかった。


「一人か?」


「うむ、二人は二階におる」


 アリシエーゼがそう言うと、モニカが空いている椅子に座った。

 俺も空いている椅子に腰掛けると、アリシエーゼが続けた。


「モニカとユーリーの事なんじゃがな、二人も妾達と魔界に向かう事になった」


 アリシエーゼは答えを端的に俺に伝えた。


「そうなのか?俺は構わないけど、何でまた?」


 俺がそう言うと、アリシエーゼはモニカを仰ぎ見た。


「・・・私からお話しします」


 そう言ってモニカがアリシエーゼの後を引き継ぐ。


「と言っても、ユーリーがどうしても貴方達―――と言うかハルさんに付いて行きたいと言っていまして・・・」


「え?そうなの?何で?」


「理由は分かりません。ですが、頑なに付いて行くの一点張りでして・・・」


 うーん、俺の能力の監視って事なのか?


「そうか、別に俺は構わないよ」


「そうですか、良かったです」


 そう言ってモニカは花が咲いた様な笑顔を俺に見せた。


 本来ならここで見惚れるみたいな事になるんだろうが・・・

 こいつ、極度のブラコンだし・・・


「何か?」


 俺が何も言わずにモニカを見ていた事を不思議に思ったのか、モニカが俺に尋ねる。


「・・・いや、何でも無い。でもいいのか?俺達は魔界に向かってるんだけど」


「はい、その話もユーリーとはしました。しましたが・・・」


「付いて行くの一点張りって事ね」


「はい・・・」


「・・・そう」


 ユーリーが何故、俺に固執するのかは分からないが、世話はモニカがするだろうし問題無いと思った。


「分かった。とりあえず、これからも宜しく」


「はい、宜しくお願いします」


「じゃあ、話しの方はこれだけかな?」


 そう言って俺は立ち上がり建物から出ようとすると、モニカがそれを止める。


「あ、すみません。もう一点」


「うん?」


 俺が振り返るとモニカは、俺とアリシエーゼを交互に見てから、言いにくそうに切り出した。


「あ、あの、その、お二人は・・・」


 恋人同士ですかとでも聞かれるのかと思って身構えた。


吸血鬼(ヴァンパイア)ですか・・・?」


「「・・・・・・・・・」」


 まぁ、あの戦闘を見ていれば、そう結論付けても可笑しくは無いか・・・


 傷が瞬時に回復し、人間とは思えない膂力を発揮し、アリシエーゼに至っては影を操っていた。

 なので、そう思っても可笑しくは無いなと思っていると、アリシエーゼが口を開く。


「・・・結論から言えば、吸血鬼では無い」


「・・・そうですか」


 アリシエーゼの答えにモニカはあまり納得はしていない様であった。


 まぁ、当然か


「別にお主らの血を吸ったりだとか、眷属にしよう等とは思わんから安心せえ」


「・・・分かりました」


 何だか消化不良の様な形になってしまったが、俺達はこの話を終わらせた。

 そう言えば聖女も俺達の異常な修復能力を見てしまったんだったかと思い出すが、今更なので余り考えない事にして、俺は建物を出た。


 とりあえず、結構仲間が増えたなぁ


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