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異端の紅赤マギ  作者: みどりのたぬき
第2章:闇蠢者の襲来編
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第62話:伝説装備

出来るだけ、連日投稿出来る様に頑張ります。

無理だったら、優しく微笑んでください。

 ユーちゃん・・・基、ユーリーの話は一旦置いておき、俺達は話を戻した。


 「・・・して、モニカよ。まずはこの村で何があったのか話せ」


 アリシエーゼは真面目ぶった表情でモニカに聞いた。

 モニカはアリシエーゼとは対面の椅子に座り、膝の上にユーリーを乗せている。

 そんなユーリーは、モニカの膝の上にちょこんと座り、時折、中空に視線を彷徨わせていた。


 精霊と遊んでるのか?


 俺は精霊が見えないので分からないが、たぶんそんな感じだろう。


 「はい、本当に突然でした―――」


 モニカが語った内容は、他の面々はどうかは知らないが、概ね俺の予想の範疇であった。

 だからと言って、この村で起きた事が大した事が無いと言うつもりは毛頭無いが、今日の昼過ぎにモニカが朝の狩りから帰ると、そこには街道警備兵が十人程おり、何やら村が騒がしかったらしい。

 何事かとモニカも村の長達と話していた所に加わり話を聞くと、この辺りの森周辺でコボルトが大量発生しており、この村で異常は無いかと確認をしている所であった。

 街道警備兵達は、その異様さから、完全に警戒レベルを上げており、数名は援軍を呼びに北の関所と領都のダリスへ、残りはこの村へ警告と確認をしに来たとの事であった。


 ここに来る途中の警備兵の死体はダリスへの援軍要請をしに行く奴だったのか


 確かにこの村でもコボルトの大量発生は確認されて居たので、警戒レベルを上げて対応している最中だったと言う。

 この村はエルフが住む村で、かなりの狩りの腕を持つ者が多数おり、コボルト等はいくら数が居ても脅威に感じ無かった為、警戒レベルは上げたがそこまで脅威は感じ無かったとの事だった。

 それを伝えると警備兵達は、一旦森の深部まで調査に行きたいから村の数名の狩人の力を借りたいと申し出て来た為、モニカはそれに随伴する事になった。

 出発の準備をしている所で突然、村が騒がしくなったと言う。

 最初は怒声であったが、徐々にそれは悲鳴へと変わり、唯ならぬ雰囲気を感じてモニカは家を飛び出した。

 そこには、明らかに普通のコボルトとは違う、()()()()()()()()()が、村の住人や警備兵を襲っていた。


 「―――アレは、上位種です・・・ハイ・コボルトなんかじゃない、もっと別の何かです・・・」


 「「「「「「「「・・・・・・・・・」」」」」」」」


 俺達はモニカの独白に何も言わずに黙って聞いた。

 もしかしたら、言わなかったのでは無く、言えなかっただけかも知れない。


 「余りにも強かった・・・村の者も警備兵の方達も必死に抵抗しました。正直、ハイ・コボルトくらいなら私一人でもどうにかなります。ですが、アレは違った。矢で射ろうが、剣で斬ろうが止まらず、唯唯、辺りに居る人達を殺して行った・・・」


 モニカは床を見つめ、その瞳には怒りとも悲しみとも付かない感情が渦巻いているであろう事が想像出来た。


 「全員殺されたのか?それにしては死体の数が少ない様に思えるのじゃが」


 アリシエーゼは俺達が疑念を抱いた事をモニカに聞いた。


 「全員殺されて・・・その後に配下のコボルトが大勢やって来て、死体を集めて・・・運んで行きました」


 「・・・そうか。何故モニカとユーリー、後は二階で寝ている男か。は助かったんじゃ?」


 「私も最初は必死に応戦しました。ですが、矢も剣も届かず、周りの人達を殺し終えるとそのコボルトは今度は家に隠れて居る者達を家事破壊して、隠れて居る者を見付け殺し・・・回ったんです。私は勝てない、と思いました。そしてユーリーが無事か確かめて、逃げ隠れながら大樹まで辿り着いたので、ユーリーに精霊に頼んで辺りに認識阻害を掛ける様に言いました。その時に丁度、二階の男の方と出くわして・・・」


 「何故モニカ達は一緒に大樹に隠れ無かったんじゃ?」


 「認識阻害も完璧ではありません・・・ユーちゃん・・・ユーリーはこう見えて精霊に愛されし者なんです」


 「・・・じゃろうな」


 「・・・はい。ですので、ユーリーが精霊にお願いして助けて貰えばある程度安心は出来るんですが、それでも完璧では無いので、私が囮になろうと・・・」


 「成程のう」


 「私はユーリーの為なら死んでもいいと思ってました。ですが、あの男の方に、奴等のアジトを見付けて、援軍を呼び、そこから反撃しようと諭されて・・・その、私はユーリーの為なら死んでもいいと思ってますが、もし私が死んでユーリーが生き残ったら、その後、この子がどうなってしまうのかとても不安で・・・」


 モニカはそう言って膝に乗っているユーリーの頭を一撫でした。

 そんなモニカをユーリーは不思議そうに見つめた。


 「・・・まぁ、そう考えるのは当然じゃし、それを恥じる必要は無い」


 「・・・ありがとうございます。それから私達は―――」


 ユーリーを匿ってモニカと二階の男は二人でコボルト達の住処を探した。

 幸いと言うか、上位種であろうコボルトは先に帰ったのから村に残されたコボルト達をやり過ごしてそいつらの跡を付ければ簡単にアジトは発見出来たと言う。

 だが、モニカが言うにはそれが罠だったらしい。

 生き残りを誘き寄せて、滅殺する。

 低位のコボルトでは考え付かない様な事を上位種は考え実行した。


 「ちょっと待つのじゃ。何故その上位種がジェネラルだと思ったのじゃ?」


 「それは・・・自分で言ってました」


 「何!?」


 「自分で喋ってそう言っていたんです」


 「ハイ・コボルトでも人語を話せたりもするじゃろう」


 「そうなんですが、そのコボルトは・・・有り得ないくらい流暢に話すんです。それに、何だか良く分からないんですが、今はジェネラルだが、人をいっぱい食えば()()になれると・・・」


 「魔人じゃと・・・?」


 「はい・・・」


 「魔人って何だ?アリシエーゼは知っているのか?」


 俺は堪らずに聞いた。


 「・・・いや、分からん。分からんが、嫌な響きじゃ」


 そう言ってアリシエーゼは難しい顔をした。

 他の面々も見てみたが、篤とユーリーだけは無表情で変わらなかった。

 と言うか、篤は未だにモニカをガン見している・・・


 ブレねぇな・・・


 「コボルト達に囲まれて、上位種の話を聞いた後、襲われました・・・その時、あの男の方は私を庇って負傷されて・・・私に逃げろと・・・」


 「よくその状況で二人とも助かったのう」


 「ユーリーです。ユーリーが精霊を密かに私に着けていてくれたんです」


 「ユーリーが?」


 「はい・・・それでその精霊の助けがあって何とか隙を作って男の方と一緒に村まで逃げて来ました」


 「そこで妾達と出会うと言う訳か」


 「そうです。正直、何故追い掛けて来ないのかは分かりませんが、恐らくどうとでもなるとか、そんなところだと思います」


 「・・・分かった。この後どうするかはまた追って考えるとして、まずはモニカは休め」


 「で、でも!」


 「大丈夫じゃ。この辺りにコボルトの気配は無い。そんなに強大な敵ならば妾が直ぐに気付く。心配せずとも良い」


 アリシエーゼの有無を言わせぬ物言いにモニカは諦めて同意した。


 「・・・分かりました。ユーリーも少し休ませて貰いますね。私も先ずは返り血をいっぱい浴びてしまったんで着替えたいですし」


 そう言ったモニカを見ると確かにコボルトのだろうか。返り血を浴びて装備している外套は返り血に染まっていた。

 今後の事とアリシエーゼは言ったがどうするつもりだろうか。

 モニカの話では、モニカ程度の腕だとまったく歯が立たない敵だ。

 多分、モニカ自身はデス隊と大した差は無いくらいの力量であろうと予想ほするが、それは別に弱いと言う訳では無い。

 寧ろ、ここに居るナッズ達傭兵と比べて個々の力量自体は上なんだろう。

 この村には百程度の住人が居たらしいが、その内戦える者が数十人だったとして、その者達が皆モニカと同程度の力量だったと仮定するならば、ここにいる傭兵達とモニカを併せても太刀打ちが出来ないと判断した方が良い。

 アリシエーゼと俺はだけならば?と考えるが、先ずはそれもアリシエーゼの意見を聞いてからだなと思い、アリシエーゼに目を向ける。

 すると丁度モニカが立ち上がり、膝に座らせていたユーリーを椅子に座らせて、外套だけはここで脱いでしまおう言って、外套を脱ぎ始めたので、自然と目は其方に向いた。

 そして外套を脱ぎ終わったモニカを見て俺は絶叫した。


 「「ビ、ビキニアーマァァァ!?!?」」


 あ、篤もか・・・


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