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異端の紅赤マギ  作者: みどりのたぬき
第3章:雷速姫と迷宮街編
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第108話:作戦会議

出来るだけ、連日投稿出来る様に頑張ります。

無理だったら、優しく微笑んでください。

「いやぁ、お主も中々良い働きをするでは無いか」


 アリシエーゼは上機嫌気味に俺にそう言った。


「お気に召しましたか、姫様?」


「うむッ!」


 俺がそう言うと、アリシエーゼは満面の笑みを浮かべて頷いた。

 現在俺達は、部屋に荷物を置いて、受付の男から聞いた、オススメ料理店で昼間からパーティをしている最中だ。


「それにしても、良くあんな良い宿入れたな?」


 ドエインが俺にそう言うが、俺は当然の様に答えた。


「交渉したら皆快く、俺達に部屋を譲ってくれたよ」


「・・・交渉」


 俺の答えを聞きドエインはジト目になるが、俺は鼻を鳴らした。


「ふんッ、細かい事気にすんな。いいんだよ、あんな勇者パーティなんて」


「ゆ、勇者?」


「でもよ、あそこの宿の部屋、何か臭わねぇか?」


 ナッズが突然、眉を顰めるてそんな事を言い出す。


「・・・」


「どんな匂いなんですか?」


 明莉がナッズに聞くが、ナッズは腕を組んでうーんと唸って考えてから答えた。


「なんて言うか、汗臭いって言うか、酒臭いって言うか・・・」


「えぇ?こっちはそんな匂いしませんけど、暖くんの方はどうですか?」


「・・・」


「暖くん?」


「―――えッ?あ、あぁ、こっちも別に気になる臭いとかは無いかな」


 すまん、ナッズ・・・

 勇者パーティの部屋は嫌だったので、あの部屋は態とお前達に割り当てる様にしたんだ・・・


 部屋割りは何時もの如く、俺と篤とドエイン、アリシエーゼと明莉とモニカとユーリー、そして傭兵四人である。


「そうか、何でだろうなぁ」


「まぁ、考えても仕方無いよ」


 そうそう


 パトリックの言葉に俺は無言で頷いた。


「さて、腹も満腹になった事じゃし、今後の話でもしておくかの」


 パンッと手を叩き皆の注目を集めたアリシエーゼは、少し前屈みでテーブルに身を乗り出して話し始める。


「聖女の今回のダンジョンアタックじゃが、まずはどの傭兵団が参加するじゃとか、そう言った情報を集めたい」


「そんなの調べてどうすんだ?」


 俺は単純に疑問に思いアリシエーゼにそう質問した。

 結局は途中で抜けるんだし、此方の戦力に関しては正直どうでも良い。


「・・・お主、魔界を舐め過ぎじゃ。どうせ途中で撤退するんじゃから関係無いとか思っておるんじゃろ?」


「・・・うッ」


「はぁ・・・これだから素人童貞は困るんじゃ」


「おッ、お前ッ!?童貞は関係無いだろ!?」


 アリシエーゼの思わぬ反撃に俺は顔を赤くして反論したが、それを聞いて皆一様に笑った。


 篤・・・

 お前には笑われたくねぇぞ!

 お前も童貞・・・だよな?

 ってか、明莉、やめてッ

 恥ずかしそうに俯かないでッ


「お主の様な素人は魔界に入ったら先ず帰って来られんじゃろうな」


「何でだよ?」


「妾達には魔界の中に関する知識がまったく無いからじゃ」


 アリシエーゼは指を立てて説明した。


「良いか、このホルスは常に魔界に潜っておる傭兵共が無数におる。そうやって日々、魔界の攻略に向けて活動しておる」


「うん、それは分かる」


「そう言った者達はこと魔界に関しては様々な知識を有しておる。知識も経験も豊富じゃ。魔界初挑戦の者達だけで魔界に挑んだ時、無事に帰って来れる者の割合いはどれくらいじゃと思う?」


 アリシエーゼは妖しく笑って俺に尋ねた。

 こんな顔してるって事は普通の回答では無いんだろうなと思い、俺は相手の裏をかく様に回答した。


「一割くらいか?」


「ッ!?な、何故分かったんじゃ!?」


 俺がそう答えるとアリシエーゼは目を剥いて驚き、ワタワタとした。


 あ、そんなもんなのか

 魔界を知らない奴らだけって条件付きだったしそんなもんだろうな


「魔界の知識豊富な傭兵団とかならその限りでは無いと?」


「う、うむ、そうじゃ。デカい傭兵団なら、マップの作成なども行ってそれを売って資金に充てるチームなどを持っていたりするしの」


「やっぱそういうのもあるんだな」


 結局は、聖典の数々にある異世界ダンジョンとそう大差は無いのだろうと思った。

 マップを作りながら少しずつ少しずつ攻略して行き、重要な情報は秘匿し、傭兵団のみで運用する。

 そういった差別化を図り売りにして、依頼を得て顧客からの信用を勝ち取る。


 結局、俺が思ってる冒険者とやっぱり大差ないよな


「じゃから、今回の聖女のアタックに同行する者達の質は妾達にとっても重要じゃし、死活問題になり兼ねん」


「言いたい事は分かったよ。つまり、周りが無能だった場合を見越して俺達は独自に情報を集めて精査する必要があるって言いたいんだな?」


「そう言う事じゃ」


 胸を張って偉そうに言うアリシエーゼに何だかなぁと思いつつ、敢えて口には出さずに次の話題へと切り替える。


「まぁ、言いたい事は分かったよ。確かに情報は重要だしそれは進めて貰って俺は全然構わないよ」


「よしッ、ではこの任務は、アルアレとパトリックに任せるぞ!」


「はい」


「任せて!」


 アリシエーゼの言葉にアルアレは目を伏せて頷き、パトリックは元気にそう言って胸を達叩いた。


「分かっておると思うが、一応良い感じのマップも買っておいてくれ。勿論、トラップの情報も追記されておる奴じゃぞ」


「はい、お任せ下さい」


「魔界のダンジョンって罠とかもあるのか?」


「妾もあまり詳しくは無いが、噂じゃとかなりエグいらしいぞ」


「魔界での死亡要因の四割程はトラップだって聞くぜ」


 俺とアリシエーゼの会話にドエインが入って来て、知っている情報を話てくれた。

 魔界ダンジョンは地下に潜って行く形の所謂、オーソドックスなタイプのダンジョンで、現在、二層の途中まで攻略済みとの事であった。


「ん?魔界って何時発見されたんだ?」


「かなり前だな」


「それで今まだ二層ってペース遅過ぎじゃないか?」


「それが、一層だけでべらぼうな広さがあって、当初はダンジョン攻略のノウハウとかも全然無かったから遅遅として攻略は進んで無かったんだ」


「ちょっと思ったんだけど、聖女って毎回魔界の攻略を目的にしてダンジョンアタックするんだよな?」


「そうだな」


「だったら二層に到達が最近って事は、今までの聖女達は皆一層で死んだってことか?」


 俺は単純に疑問に思いドエインに質問をするが、ドエインはそれを聞き、周りを気にして言った。


「旦那、ちょっと声がデカい・・・聖女様達は毎回、最深部を目指すんだ。それが何層まで潜ったのかは毎回全滅してるから分からねぇんだ」


「うん?稀に数人は生きて帰って来るって聞いてるぞ?」


 そう言うとドエインは溜息を一つ吐き、続けた。


「帰って来るんだが、総じて皆、やられてんだわ」


「なにが?」


「頭が、だよ」


「気でも触れてんのか?」


「そう言っても良い。何を聞いてもまともな返事が返って来ないらしくってな。帰還後は傭兵稼業は疎か、普通の生活も送れなくなるらしいぜ」


 結局はその後は自死を選ぶ奴もいるし、まともじゃないから直ぐに死ぬと乾いた笑いを浮かべた。


「まぁ、そんな訳で、聖女様以外でのダンジョンアタックは現在の所、二層が最高到達層って訳だ」


「成程ね、納得したよ」


 ドエイン曰く、二層に到達したのも最近の事らしく、その快進撃の様な攻略には複数の大手傭兵団が絡んでるんだとか。


 龍の尻尾(ドラゴン・テイル)が絡んでたりしてな


 そんな事を心の中で思っていると、意識はしていなかったが、口角が自然と上がり笑っていたらしく、ドエインが怪訝な顔をした。


「・・・何笑ってんだよ、旦那」


「ん?いや、楽しそうじゃん、ダンジョン」


「いやいや、何も楽しくねぇって!大手の傭兵団がかなりの戦力投入してもまったく先が見えないし、かなりの損害を出してんだぜ!?中小が単独なんて絶対無理だから、基本は大手の募集にくっ付いていく形を取ってるしな」


 はぁ、とドエインはため息を付き俺をジト目で見るが、異世界イベントでダンジョン攻略しないなんて有り得ないだろ!と俺は思う。

 ただ。それに明莉や篤を付き合わせるかどうかは未だに迷っている。


「明莉と篤はどうする?宿屋で待ってても全然いよ」


 俺は明莉と篤の方を向き、軽い感じで聞いてみた。

 あまり真面目な雰囲気を出しても、行きたく無くてもそう言えずと言う事も考えての事だが、俺の言葉を聞き、二人とも少し考えてから返答をした。


「わ、私は一緒に行きたいですッ、私でも役に立つかもしれませんし」


「私も一度は直接見ておきたい。色々と例の話も絡んできそうだしな」


 例の話ってのはアレか、装備品作るってやつ


 今回は別に攻略を目的としていないし、安全マージンは十分取るつもりなので、大丈夫かと思ったが一応アリシエーゼにも確認を取った。


「って言ってるけどいいかな?」


「まぁお主が良いと判断したのなら止めはせぬが、何が起こるか分からんからそのつもりで―――覚悟はしておく事じゃな」


 アリシエーゼの言葉は、果たして明莉や篤に危険な目に会うかも知れないから覚悟をしておけと言っているのかそれとも俺に・・・


「俺達は何をすりゃいいんだ?」


 ナッズがソニを一瞥してから俺に聞いて来たが、全然考えて無かったなと思い思案する。


「・・・何かあるか?」


「買い出しじゃろ」


 ダンジョン無いでは基本的に聖女一団と行動を共にするが、独自に行動する場面も想定される為、その時に必要な物資や装備品等の買い出しをして欲しいとナッズとソニにアリシエーゼは言った。


「おう、任せてくれ!」


「かしこまりました」


 そう言って二人は早速、何が必要かを話し始めたので俺はアリシエーゼの方を向き尋ねた。


「俺は何をすればいい?」


「勿論、資金調達じゃ!」


 え・・・


「あ、いや、何で?」


「何故じゃと?アルアレから聞いたぞ。あの宿一泊どれくらいすると思っておるんじゃ。ここに居る間あの宿を使う事と、各々の装備品とかももっと良い物を揃える事を考えると足らんぞ」


「そうなのか・・・」


 宿屋の金何て払う気が更々無かったので、完全に寝耳に水であったが、まぁ普通は払うよなと納得して承諾した。


「分かったよ。とりあえず俺は独自に動く」


「うむ、そうしてくれ」


 その後アリシエーゼは、傭兵達に現在の装備品を各々更新しておく様に指示し、篤と明莉、モニカとユーリーの装備品を後で買いに行こうと話していた。


 恐らく、あのクソ聖女共がホルスにやって来るのが二、三日後で直ぐにはアタックを開始はしないと考えても準備に一週間取れるかどうかって所かと、俺はこの後の計画を自分の中で組み立てた。


 忙しくなりそうだ!


実はですね、下の方に☆☆☆☆☆ってところがあるんですよ。

これ秘密なんですが、一番右の☆を押すとなんと!

一瞬で★★★★★に変化するんですって!

そんな訳で、評価、ブクマ等頂けるとやる気がムクムク湧きあがります。

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