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異端の紅赤マギ  作者: みどりのたぬき
第3章:雷速姫と迷宮街編
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第107話:大癒館

出来るだけ、連日投稿出来る様に頑張ります。

無理だったら、優しく微笑んでください。

 アリシエーゼにガミガミと言われる事は避けたいと俺は、口コミ評価星五つ?の大癒館へ小走りで向かった。

 先程のカス傭兵団の建物は外壱番街の端の方に位置していたが、大癒館は外壱番街の中程に位置する様で、向かう途中に色々商店が立ち並んでいたが、全てを無視して目的地へと急いだ。

 程なくして目的地に到着したが、その予想外の建物の大きさに俺は目を剥いた。


 めちゃくちゃデカくね?


 外壱番街の中心地に位置する場所にででーんと聳え立つその建物は、地上三階建てで、外側は一メートル程の石造りの外壁に囲まれており、建物自体も生成色(きなりいろ)の石材で出来ていてとても頑丈そうなのだが、やはり驚くのはその大きさだった。


 一体何部屋あるんだ・・・


 外壁の上から敷地の中を覗いてみると、外壁と建物の間が庭園の様になっており、何と言うか、オサレだった。


 とりあえず空き部屋があるか確認しよう


 現在の位置はちょうど正面玄関がある面の裏手側の様だったので俺は歩いて回り込んだ。

 移動する間もキョロキョロと周囲を観察するが、立地も良く、建物自体も周りの建物などに比べると高級感もあり、期待が出来そうだと内心ワクワクした。

 正面玄関の前まで辿り着き、開け放たれている外壁に取り付けられた鉄製の大きな門を潜り、これまた開け放たれている建物の大きな扉も超えて中に入って先ず目に飛び込んで来たのは、大きなエントランスであった。


 おぉ・・・凄いぞ、これは

 完全に高級ホテルじゃないか


 エントランスには銀朱のカーペットが一面に敷かれており、右側には待ち合わせ用なのか広いスペースが用意されていて、沢山の傭兵や商人の様な人達が立ち話をしていた。

 左側には一人掛け、二人掛けのソファが幾つも並べられており、そこで何名かの人間が座って何かを飲んだり、談笑したりしていた。

 奥の方にはカウンターテーブルがあり、酒が入っているのだろうか、色々な種類の瓶等が置いてあったので、きっとあそこで飲み物を注文するのだろうなと思った。

 エントランス中央辺りから、左右に階段が弧を描く様に配置されており、階段を登るとオープンな踊り場につながっていて、丁度その真下辺りに受付のカウンターの様な物があった。


 あそこでいいのかな?


 そう思い俺はそこまで進んで行くが、途中で左右を確認すると、右側は直ぐに大きなしょくどうに繋がっているらしく、食堂の部屋の扉は開け放たれていた為、中を覗き見る事が出来たが、かなり広そうであった。

 左側は扉が閉まっており、どうなっているのかは確認出来なかった。

 俺は受付まで歩いて行く。

 カウンターテーブルは横長で、そのテーブルの奥に四人の受付けが居り、全員執事の様な格好をした男だった。

 一番右端が空いていたのでそこまで行って俺は声を掛けた。


「すみません、部屋って空いてますか?」


「いらっしゃいませ。現在の空き状況は、一人部屋が二室、二人部屋が一室空いております。お客様はおひとり様でいらっしゃいますか?」


「いえ、全部で十一なんで、四人部屋三室か、七人部屋または八人部屋一室と四人部屋を一室とかで取りたいなぁと思ったんですけど・・・」


「大変申し訳御座いません。当宿は最大のお部屋が六人用となっており、また空きも現在は・・・」


 そう言って受付の男は申し訳無さそうにした。


 凄いな・・・

 対応もまるで地球にある、高級ホテルみたいじゃないか!


 空き室が無いと言う事に俺は関心を寄せず、そんな事に感動するが、とりあえず話を続けた。


「今日、今すぐ空く予定なんて無いですよね・・・?」


「生憎、その様なご予定のお客様は・・・」


「じゃあ、空き作るんで、空いたら受け入れ準備して貰っていいですかね?」


「・・・へ?」


 俺の言葉に受付の男はまったく意味を理解出来ずに、口を開けて呆然とした。

 そんな事はお構い無しに俺が()()()()して空きを作るから、部屋が空き次第、受け入れ準備と、その部屋の予約をして貰える様に受付の男の脳を弄る。


「・・・かしこまりました」


「よろしく!」


 俺はそう言って、足早に二階へ上がるエントランスにある階段に向かった。

 受付の男から宿泊客の情報は吸い上げている為、立ち退いてもらう者を頭の中で吟味するが、最大が六人部屋と言っていたので、全て四人部屋に宿泊している者を対象とした。


 丁度良さそうなのが居るな


 結局、俺は一人で四人部屋を使っている金持ち商人と、何処かの貴族の兄弟二人が使っていた四人部屋を()()の末サクッとゲットした。

 勿論、初めからそう言う予定だった事にしているので、何か問題になる事は無いだろう。


 さて、最後は・・・


 最後に交渉しようと考えている一組が情報からはよく分からない連中だったが、男一人と女三人と言うハーレムを築いている様だったので、単純に気に食わないと言う理由で立ち退いて貰う事にしていた。

 俺は目的の部屋の前に到着したので、直ぐに部屋のドアをノックする。

 暫く待っても何も応答が無い為、もう一度強めにノックして言った。


「すみませーん!ルームサービスでーす!」


 それでも反応が無い。

 今は部屋にいるはずだと言う情報があるが、反応が無い事に若干イラ付き、ドアを蹴破ろうかとほんの少しだけ考えていると、内側からガチャガチャと鍵を操作する音が聞こえて来た。


「んー、なぁにー?俺何か頼んだっけぇ?」


 間延びした声と共にドアが開き、中から男が姿を現した。


「・・・・・・・・・」


「・・・?」


 男の姿を見て俺が固まっていると、部屋の中の男は誰だコイツ?みたいな顔で首を傾げた。


 え、いや、何コイツ?


 逆に俺は男に問いたい気持ちでいっぱいになった。


「・・・お前、何で裸な訳?」


「・・・?」


 またしても首を傾げる男だったが、埒が明かなそうなので俺は退けと命じ、部屋の中へ入った。

 部屋の入口からはテーブルと椅子がある事しか確認出来ず、ベッドルーム等は入って右側にあり、入口からは視覚となっていた為、俺は奥へと進んだ。


「・・・は?」


 思わず声が出てしまったが、それは仕方の無い事だろうと自分を納得させた。

 ベッドルームにはベットが四つ並んでおり、その中央のベットの一つに三人の裸の女が折り重なる様に寝ていたのだ。


 いや、何でシングルベッドに三人?

 なにやってんのコイツら?


 俺は軽く頭が混乱するが、酒と汗が入り交じった様な噎せ返る臭いが充満している部屋に顔を顰めつつ、とりあえず情報を抜き取った。


 うーん・・・


 結局は、この四人はフリーの傭兵で、顔がかなり良く、魔法も剣の腕も立つ勇者くんに惹かれて、神聖魔法の使い手の僧侶ちゃん、弓と精霊魔法を得意とするエルフちゃん、男顔負けの膂力と剣の腕を持つツンデレ戦士ちゃんが集まり各地を転々としながら旅を続けるテンプレハーレム勇者パーティと言うだけだった。


 俺はそんな要らない情報に頭を振り、問答無用で追い出す命令を下す。


 さっさとどっか行っちまえ!

 あッ、べ、別に嫉妬してる訳でも、羨ましい訳でも無いんだからねッ!


 とりあえず裸の女共を見てるのは、童貞の俺には――オイッ!!――目に毒なので、さっさと退散する事とした。

 一階に降りてカウンターに立ち寄り、先程の右端の受付の男に四人部屋が三室空く事を伝えて、受け入れ準備を成る可く早く完了させる様に頼んでおいた。


「かしこまりました、直ぐに準備致します」


「よろしくね!」


 俺はそのまま踵を返し、足早にアリシエーゼ達の元まで戻った。

 途中、龍の尻尾(ドラゴン・テイル)の建物の前を通って見たが、銅像と化していた壮年の傭兵の姿は無かったので、あの格好のまま中に運び込まれたのかな?と想像してニヤニヤしてしまった。


「暖!遅いじゃろ!!何しておったんじゃ!!」


 戻ると案の定、アリシエーゼはプンスカと怒っており、それを宥めつつ皆に言った。


「すっげぇ宿取れたから、見て驚き、俺を讃えよ!」


 ふんぞり返りながら言う俺にユーリー以外は冷ややかな目を向けたが、俺は敢えてそれを無視して、明莉に言った。


「お嬢様、ご所望で御座いましたプライベート風呂付きのお部屋をご用意致しましたに御座います

 」


「えッ!本当ですか!?」


「うん、大浴場もあるみたいだけど、四人部屋からは全室プライベート風呂が付いてるみたいだよ」


 俺は、受付の男から入手した宿の情報を皆に説明しながら大癒館へと案内をして、程なくしてあの例の立派な建物の前へと到着した。


「おぉ、なかなか良さげな宿では無いか」


「立派過ぎますよ・・・一体一泊幾ら掛かるのですか」


「高級ホテルみたいですね!?凄いです!」


 皆様々な反応を示すが、先ずは中に入って落ち着こうと俺は先頭に達皆を宿の中へと誘導した。

 その際、外壁の門の近くに誰かが居たので自然と目を向けると、そこにはテンプレハーレム勇者パーティが途方に暮れているのだった。


 ワハハハッ!!

 爆散しろ!勇者共!!


実はですね、下の方に☆☆☆☆☆ってところがあるんですよ。

これ秘密なんですが、一番右の☆を押すとなんと!

一瞬で★★★★★に変化するんですって!

そんな訳で、評価、ブクマ等頂けるとやる気がムクムク湧きあがります。

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