第10話:穢人
序盤、特に1章辺りはすみません、初投稿でかなり拙文であったりしますので、時間があればその内表現や台詞回し等大幅に変更予定です。
それまでは何卒、生温かい目で見守ってやって下さい。
「貴方は魔力操作出来ないのですか?」
「え、うん…魔力を操作出来ないと言うか魔力ってものを自分の中に感じる事が出来ない、です?」
「「………」」
何だ何だ!?
何だかとてもヤバい雰囲気なんだがどうしようか。
「魔力と言う物は、本来万物に存在するんです。人間、生物、道端の草花に至るまで全てにです」
「はい…」
沈黙をアルアレが破ってくれた訳だが、草花にも魔力は存在するのか…
え?俺は雑草にも劣ると?正しく塵芥だと?
「野に咲く花にもどんなに小さい子供にも、もちろん私やトイズにも。そして本来なら貴方にも存在するのです魔力は」
「はい…」
「ちょっと手を貸して下さい」
そう言ってアルアレは自分の両手を俺の前にし差し出した。
それを見て俺も同じ様に両手を前に出し掌を上にする。
「魔力を操作出来ると言う事は自分の中の魔力を感じ取れると言う事です。それはつまり他人の魔力も感じる事が出来ると言う事なのです」
そう言ってアルアレは俺の掌に自分の掌を合わせる様に置き先を続けた。
「今から私が貴方に魔力を少し送ります、それを感じ取ってみてください」
「感じ取るとは…どうすれば?」
「イメージとしては貴方の魔力と言う触手で私の魔力を掴む感覚です。身体の奥から触手を操作して掌まで持って来て魔力を掴む。そうしたら私は貴方の魔力を掴み返しますので引っ張り上げます」
引っ張り上げる?
蛸や烏賊がお互いを引っ張り合う様なものを想像してしまう。
「ちょっと乱暴な遣り方かもしれませんが、赤ん坊の頃普通は体内の魔力循環を本能的に覚えますが稀に自力で体内の魔力循環が出来ない子もいるんです、そんな時は大人や親が赤ん坊の体内の魔力を無理矢理掴んで循環させて身体に覚えさせる。そうして身体で魔力循環を覚えた赤ん坊は以降、自力での魔力循環が出来る様になるのでもしかしたら貴方が魔力を感じるきっかけになるかもしれない」
「…分かった、とりあえずやってみるよ」
そう言って俺は瞳を閉じ意識を何となく腹の丹田に集中してみた。
「では行きます」
アルアレはすうと息を吸い込みそこから無言となった。
もう俺に魔力を注いでいるのだろうか。とそんな雑念を振り払う様に俺は更に集中してみた。
まずは腹の奥底から触手を動かすイメージをしてみる。
触手が蠢く…
触手…蠢く…
ダメだ!俺の中にウネウネと蠢く何かがある感覚にはならない。
それならと、意識を掌に向けてみた。
アルアレの掌と触れるか触れないかくらいの距離にあるからだろうか、アルアレの熱を感じる気がした。
でもこれはきっと違う
馬車が道の小石に乗り上げて時折大きな音を立てて揺れるがそんな事さえ気にならないくらい集中してみたが、一向に魔力を感じる事は出来なかった。
「…辞めましょう」
アルアレも俺の無力を悟ったのだろう。そう言って手を自分の腰の位置に戻す。
俺もその言葉で閉じた瞳を開けてアルアレを見る。
アルアレは一旦瞳を下に落として何かを逡巡すると再び口を開いた。
「…貴方は、穢人です」
「穢人…?」
何だそれ
この世界では魔力を使えない人間は穢れているって事になるのか?
「はい、聞いた事は有りませんか?」
「いや、まったく」
「そうですか…恐らく貴方の御家族は分かっていらっしゃったのでしょう、貴方に魔力が無い事を」
「はぁ…」
何だか良く分からないが勝手に都合の良い様に解釈してくれているのでそのまま聞いてみる事にする。
「穢人とは魔力を持たない者達を指します」
「うん、それは分かる、分かるんだけど、何故魔力を持たないとそれが穢れてる事になるんだ?」
「神聖魔法の説明をした際に神との対話の話をしましたね?」
「うん」
「対話や祈りはその行為に魔力を乗せます、つまり魔力を持たない者は神と対話は出来ず祈りも届かない」
おう…そう言う事か
つまりは――
「つまり神に祈ってもその願いは届かず、神からの啓示も受け取れない、神が導けない存在が穢人と言う事か」
「…はい、貴方はやはり頭の良い少年ですね、それだけに残念でなりません」
少年、ね。俺はもう十七だ!と叫びたかったが、そもそもここでの成人年齢はいくつなんだ?
よくある転生物の話とかだと、十五歳とかって設定を見かける事があるが…
もしもここでの成人年齢も十五歳ならば俺はアルアレから見たら十五歳未満に見えると言う事に…
そんな複雑な思いが顔に出ていたのだろうが、アルアレには自身の、これからの人生について思い悩む少年の顔にでも見えたらしい。
「貴方の考える様に穢人は世間から疎まれ蔑まれる存在です」
「いや、そこまでの存在だったとは思って無かったよ」
「そうですか、ですが先程も言いましたが穢人とはこの世界では神との対話が出来ぬ故に神を否定し得る忌まわしき存在であり、労働力にすら成らないので差別なんて言葉では言い表せない酷い扱いを受けています」
ん?
労働力にすら成らないって何でだ?
この世界にも肉体労働の下働きみたいな仕事も有るだろう
安い賃金でそれに従事する者が多ければ仕事も捗るってものだろうに
「労働力に成らないってどう言う事?肉体労働みたいな仕事が無かったとしても傭兵とかには成れるだろう?自分の力一つで成り上がれるのが傭兵だって…じっちゃんが言ってた」
「残念ながら穢人に傭兵稼業は務まりません」
「え、何で?」
「これも魔力ですよ」
また魔力…
傭兵と言えば荒事を処理する能力が高ければ高いだけ評価されるなんてイメージなのだが。
そうであるのならば魔力が無くとも自分自身を鍛え上げ人間なり魔獣や魔物なりと戦う技術を磨けばやっていけそうだと思っていたが間違いなんだろうか。
兎も角、俺は穢人らしいよ
実はですね、下の方に☆☆☆☆☆ってところがあるんですよ。
これ秘密なんですが、一番右の☆を押すとなんと!
一瞬で★★★★★に変化する様ですって!
そんな訳で、評価、ブクマ等頂けるとやる気がムクムク湧きあがります。




