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第151話 水着回➃そして……

「 「はぁ……」 」


 マーサさんと宇喜多さんが呆れてため息が出るのもよく分かる。


 まさか、陽菜さんと黒田先生、どっちが最後に登場するかで揉めていたなんてな……


 っいうか教師で大人の黒田先生が子供みたいな事で陽菜さんと揉めるのに凄く違和感を感じてしまうんだけども……


 いずれにしても結局、二人同時に登場という形になってしまったんだな?



「もう、羽柴さんが聞き訳が無いから一緒に登場みたいになったじゃない? せっかく先生単独で超セクシー水着をみんな注目してもらおうと思ったのに~……あなたの巨乳が邪魔でみんなの驚きが半減しちゃったわ~」


「そ、それは私のセリフですよぉ!! 私は颯君と買い物デートの時に買った水着を……この自慢の胸を更に強調できる水着姿で最後に登場してみんなに見てもらおうと思っていたのにぃ……黒田先生の反則級のエロ水着のせいで周りの反応が半減しちゃったじゃないですかぁ……」


 陽菜さん、俺と一緒に買ったっていう事は言わないでほしかったんだけど……


 でも、陽菜さんのあの水着……試着した姿を一度見ているけど、やっぱ晴れた空の元、プールサイドで見るのとでは全然、違うよな。


 黄色系で胸元に小さい赤リボン付きビキニが太陽の光に反射して輝いている。


 そしてサイズ間違ったんじゃないのか? と思ってしまう程、大きな胸が強調されているぞ!! ビキニが内から胸に追いやられて今にも弾き飛ばされそうな感じだな。


 本当に弾き飛ばされたらヤバイ事になつてしまうけど……


「へぇ、竹中君と一緒にお買い物デートに行ったんだぁ……それって羽柴さんが竹中君の弱みか何かを握って成立したデートなのかな?」


「そんなのじゃありません!!」


「フフフ……それは冗談だけど、まぁ、仮に私が先にプールサイドに行っても結果は変わらいと思うわよぉ。やはり先生の大人の魅力には誰も勝てないし、ほら、見てごらんなさい? 向こうの男子達なんて先生を食い入るように見ているわよぉ」


 あっ、本当だ。直人、カイト、それに羽柴陽呂さんまでも少し顔を赤くしながら黒田先生の方を見ているな。まぁ、気持ちは分かるよ。俺ですら……ってか、黒田先生、あんた教職者のクセに生徒と張り合うなんて一体、何を考えているんだ!?


「うっ……女子に興味が無さそうな陽呂まで……」


 しかし……


 黒田先生の水着ってマジで凄いセクシーな水着だな。


 よく見ればワンピースだけど、ほとんど肌が露出しているから見た目、ビキニの様に見えてしまう。特に背中辺りは肌丸出しじゃないか。


 そしてお尻の方も……ヤバイ、これは非常にヤバイぞ。あと数ミリでお尻の割れ目が……


 いかんいかん!! 今の俺は監視員なんだ。決して『水着評論家』じゃないぞ!!


 でも、やはり本人が自信を持っているのが理解出来る程の抜群のスタイルなんだよなぁ……


 陽菜さんの巨乳が薄れてしまうくらいの大人の魅力があるよなぁ。


「ひ、陽菜ちゃん!!」


 ん? いつの間にか俊哉が陽菜さんの目の前にいるぞ!?


「ん? ああ、俊哉かぁ。どうしたのぉ?」


「お、俺は黒田先生の水着姿よりも陽菜ちゃんの水着姿の方が好きだから!!」


「あ、ありがとね、俊哉……でも……」


「でも?」


「でも、鼻血を出しながら言われるのは少し引いちゃうわぁ」


「えっ、俺鼻血出てる!?」


 はぁ……俊哉のやつ、陽菜さんの水着姿を見てかなり興奮していたんだな?


「ハハハ!! 前田君、前に羽柴副会長が水着を試着しているところを見た時も鼻血を出しながら気を失っていたわねぇ……」


「そうなのかい、ち、知由……?」


「うん、そうよ。あの時は大変だったんだからぁ」



 いずれにしてもようやく全員が出揃ったけど、何かやるんだろうか? それとも普通にプールを楽しむだけで終わるのかな?


 俺としては何も無い方がありがたいんだけど……



「ところで羽柴副会長?」


「何かしら、徳川さん?」


「今日のプールは普通に水遊びをするだけでいいのですか? 何かイベント的な事は考えているのですか?」


 いや、伊緒奈!! そっとしておこうよ……


 チラッ


 え? 今、陽菜さんが俺の顔を見たような……


「フフフ……実はね、色々考えてはいるのよぉ。ただ、徳川さん達がそれに乗ってくれるかどうかは微妙だけどねぇ……」


「乗るかどうかは内容によりますよ。とりあえず言ってみてください」


「うん、それじゃぁ……希望者だけで構わないのだけど、水泳対決をやりたいと思っているの……」


 水泳対決? まぁ、内容は普通だけど……陽菜さんの事だから……


「へぇ、水泳対決ですかぁ……」


「陽菜様!! 水泳対決、とても面白そうですね!? 私も是非、参加したいです!!」


「フフ、美月ちゃん、聞いていたのぉ?」


「陽菜先輩、あーしも聞いていたっつーの!! 水泳対決いいっすね? 対決は自由形でいいっすか!?」


「ハハハ、千夏ちゃんも気が早いわねぇ……」


「千夏ちゃんだけではありませんよ。私も普通に水遊びをするだけでは物足りないなぁと思っていましたので丁度良かったです」


「あら、佳乃ちゃんも賛成してくれるのねぇ? それで徳川さんはどうなのかしら? 私の案に乗ってくれるのかなぁ?」


「はい、水泳対決に関しては面白そうだし反対はしませんよ。それに私達は合宿をしているのですから、ただ水遊びをするだけというのはなぁとは思っていましたので……」


 伊緒奈は陽菜さんの案に乗るんだな?


「へぇ、羽柴副会長も徳川さんも面白そうな話をしているじゃない。私は『対決』っていう言葉に凄く敏感なのよ」


 まぁ、ケイトさんは静香さんと頻繁に『中庭の戦い』と呼ばれている『腕相撲対決』をやっているからな。


「上杉さんは乗ってくれると思いましたよぉ」


「でしょ? それでその水泳対決で勝った人にはどんな特典があるのかしら?」


「それです。私もそれをお聞きしたかったんです」


 やっぱり伊緒奈もそれが気になっていたのか……


「フフフ……水泳対決で勝った人はねぇ……」


 ゴクリ……なんか嫌な予感がするんだが……


「勝った人は颯君に日焼け止めクリームを身体中に塗ってもらえるっていうのはどうかしらぁ?」


 はぁああ!? 


 そ、そんな恥ずかしい事、俺が出来る訳……


「 「 「 「 「賛成!!」 」 」 」 」


「えーーーっ!!??」

お読み頂きありがとうございました。


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