アインという町
初めての人との接触ですね。
町が見えた。アインという名の町らしい。町の入口に行くと衛兵が居た。とても若く、正義感の強そうな子だった。
「そこの貴方。身分を証明出来るものを出してください。」
身分を証明出来るもの?この世界は身分証明書みたいなのがあるのか?
「すまないが身分の証明が出来るものが無いんだ。何か他の方法は無いかな?」
「ならそこの水晶に手をかざしてください。」
出てきたのは白く透き通った人の頭ほどの大きさの水晶だった。玲夜はそこに手をかざすが何も変化がなかった。
「何も変化がないが良いのか?」
「安心してください、変化があったら逆に困ります。それに変化が出た場合はその人はは犯罪者ということになりますからね。」
なるほど。そういう事か。
「これで町に入れるんだな?」
「入れるには入れますが、これは仮の滞在許可証です。期間は1週間。その間に正式な滞在許可証か、ギルドに行ってギルドカードを作らなければ独房へと連れていかなければなりません。ちなみに正式な滞在許可証には金がかかるからギルドに行ってカードを作ることをオススメしますよ。」
「そうか、ありがとう。ではギルドに行きたいんだが何処にある?」
「ギルドはこの大通りを真っ直ぐに行ってから右にありますよ。」
「ではギルドに行ってカードを作ってくるよ、感謝する。」
そう言って玲夜はこの町アインに足を踏み入れる事に成功した。
次回、ギルド