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ひずなぁ私を見て【方言小説】

作者: 上原碧桜(あおさく)

岐阜県中濃地方を解説した小説で、

ホームドラマっぽい設定で、繰り広げられる

短編小説が、2018年11月20日にて登場!!

「あんた、誰じゃけんの」

私がこの町に引っ越してきたその時でした。

町中で挨拶をしなきゃいけない苦痛になりながら、

元気そうなおばちゃまが私のことを誰なのかと

訪ねてきた。


「この町わのぅ、いちゃもんつける人って

いるやから、きぃつけてな」


私が言われっ放しの人生になってるのかも。

だから気を付けないとダメでしょうか。

人って何でこんなふうに感じてしまうのかさえ、

方言の世界ではわからないことだらけだ。



「じゃっけらこー、お話でもしよか

くどぉ話でもしたろか」



突然、おばさんが、昔話をし始めた。

何故、この町にたどる過去の説明をいちいち

聞くのも面倒くさい。

だが、私はおばさんのお話を聞かないといけない

ようさえ、感じてしまっていた。

今日は傘を傘を差しているのだけれども、

この町は明日、晴れになるのか不安に思った。

明日は温かくなる予想をしていくおばちゃまも

いる。



「明日は、ぬくとなるから、大丈夫やら」



日差しがポカポカする明日と知りながらも、

今日は雨降りの天気模様です。

私があるお部屋にお尋ねをしました。

そこでおじいさまとおばあさまのやり取りを

おかしく思ってしまう。



「ばんどこ探しといて」



おばあさまがそう言った。

どうやらおじいさまが、タンスにしまっておいた

絆創膏を失ってしまったようだ。

おばあさまは手を怪我していました。

私が、

「大丈夫ですか?」

と、尋ねると、

「かまわへんよ」

、と返ってきました。

突然怪我をしてしまったのに、

笑ってごまかしていた。

絆創膏をどこか無くしてしまったら

探すべきでしょう。

確かに探さないおじいさまは、ボケが

始まってたのか、私も動揺した。

確かにタンスに閉まっておいた絆創膏が

どこかへと消えてしまっていたのだ。

おばあさまがおじいさまにこのように

述べた。



「いっつもここにいれよぉるやらぁ」



おじいさまは何となくおばあさまの

その一言で何か気づいたようだ。



「たぶん、クロのほうにしまっておいたかな・・・

わしゃわからんけど、いっかい探しとくわ」



確かに探している様子だった。

おじいさまはタンスの端のほうを探していた。

私は何のことだかさっぱりわからない。

端のほうに絆創膏があると言う会話だと思うが、

何で「クロ」と言うふうに言うのかさえ、

ちんぷんかんぷんでした。

私がその会話を聞いていて、

私も岐阜県中濃(やおつ弁)を

習ってみようとした。



「ほうやらぁ、わかっとるやん」



私はおじいさまの行動を納得しようとした。

無理やり中濃の方言を出していくのだ。

キツすぎる、だけども、言わなきゃ

この町に馴染めない気がした。



だって私たちが、この方言を

常に使い続けることで、生きなくちゃ

ならないかもしれない。



「けなるぅこと言ってるのか」



私の独り言には寂しい口癖となっていた。

誤解を生まないようにここで住みたい気持ちに

させた。



「ひずなぁ人間に見えるかい?」



おじいさまが私に声をかけてくれていた。

私はおじいさまが元気のないおじいさまかと

勘違いしていたようだ。

体調いいし、元気そのものでしょうね。

だからボケは年頃だと思ってしまった。

言わなきゃわからないことだった。

それは誰にもわからないことだった。




確かに、私も私で思い過ごしなところが

あったわけだ。

それでおばあさまが、私の思い過ごしを

決めつけようとしなかった。



「考えってモンはどっちこっちやから、

気にせんな」



考えがまとまりつかない私を見て、

おばあさまが心配そうに言ってくれた。

また、始まったでしょうか、私の考えの偏り。

おばさんは言いたい放題ばかり言ってくるが、

さすがは中濃地方の人間だと感じた。


「よーわかっとるよ」



私だって納得しなきゃならない部分が見えた。

私はおばあさまとおじいさまから、

町にきた序でに、部屋の掃除をして

欲しいと申し出てきた。

それで報われるのなら、と、私も誇りに感じていたが、

雑巾を絞って、ちゃぶ台の上にポンッと据えた。



「きたなぁーで違うとこにおいとってぇ」



いきなりおばあさまが汚れた雑巾の場所を

移動して欲しいと命じてきた。



確かに雑巾は汚かったが、場所を移すほどでも

ないだろう、と思ってしまうが、

本来ならちゃぶ台に置いたのが拙かったので

ある。

私は床とは違うちゃぶ台に、雑巾をドスンッと

置いてしまっていたのだ。



「めんご」



私は深く、方言を交えて謝りました。

時におばあさまはキツイ言葉のようだと感じたが、

これは丁寧に言ってるつもりだと

解釈し直した。



今日は雨降りだから、雑巾も濡れるでしょうね。

雨だからしゃぁない!!!(笑)



「ひだるぅなぁ」



私はこんな雨でもダラけてしまうもんだと、

中濃やおつ弁で解釈した。



汚れた雑巾をバケツと一緒に片付けた。



「かたみつこにしまってやりなよ」



雑巾とバケツを同時に持って

しまおうとした私に、

親切に言ってくださいました。

雑巾をまず片付け、それからバケツを

片付けて、帰ることにした。



「ひねるとじゃー」(水道の音)

・・・がする。

私は水道を捻ってみながら、呟いた。

冷たい水が手首を蔦っていく。



「そこにせぇとって」



そう言われ、バケツを置くと、

おばあさまから指図を受けていることに、

感謝を祈りたいと思った。



よし、今日は町の清掃もしたし、

青バスで帰るか



私は中濃の方言を手に入れて、

くたみん行きのバスに乗り込んだ。

今日から新しく私が、

この町でお世話になってゆくにしきつと

申します。



5年の田舎旅を、ようやくこの町に

落ち着いたようだ。

私がこの場所にいるのは、

いつまでだろうか・・・



よーお~でてくれた!!

やってまった人にはなりたくない(笑)。。。



ひずなぁ私を助けて・・・と、

ず~っと、言ってきた。

ずぅ~っと、ゆってきたわ(^-^;

上原碧桜うえはらあおさく++++++++++++++

1982年5月岐阜県生まれ。

作者の趣味は、ゲーム、漫画喫茶、音楽鑑賞などです。

SNS時代に、異世界転移の小説よりも、皆さんが投稿する

小説を読むのが大好きです。プロが描く小説は苦手ですが(;^_^A

ただ、私の趣味は多々ありまして、意外とミニオンズキャラが

大好物です。。。++++++++++++++++++++

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