推理よりアクション寄り
お初です。でも
楽しんで読んでもらえると嬉しいです。
第一話 探偵は何処へ
「あなたは。何者…」「俺か?俺は…
七曲探偵事務sy…」突然頭に激しい痛みが
はしった。「こらぁ!いつまで寝てんのぉ!」「うわぁあぁぁあ!ごめん!
ごめんよ!」俺の名前は
七曲 祐一
ここ七曲探偵事務所の所長をやっている。
そして俺の頭を殴ったのは
霧雨 裕子
この事務所の管理人兼、俺の助手だ。
「ったく。痛ってーんだよ!ユッケ!」
「ちょっ!おまっ!誰がユッケじゃ
おらぁ!」裕子はまた俺の頭を殴った。
「にぎやかだねぇ。祐一。」
俺の名前を呼んだのは
工藤 莉久
俺の相棒だ。
「にぎやかなのはいい事だけど…」
「いい事だけどなんだ?」
「お腹空いたよ。祐一。」
「あたしも!あたしも!」
俺は壁にかかっている時計を見た。
11時48分…「ん。そろそろ飯時か
飯食いに行くぞー。」その時、
事務所の呼び鈴が鳴った。
女の客だった。「今日はどういうご要件で?ペット探し、尾行、なぁーんでも承ります」
「あ、あのぅ…お、男を探して欲しいの
ですけど…」依頼人の名前は「今井美月」そして男の名前は「橋本 宇一」俺らは男を探す事にした
のだが…「もぉーお!お腹空いたよぉ
祐一くぅん」「僕もだ。祐一。」
「はいはいはい。腹が減っては戦はできないなからな。まず飯だ飯。」昼飯は近くに
あるラーメン屋「らぁめん風封」で
済ます事にした。「醤油ラーメン2つと
極農豚骨1つお願いしまーす」裕子は
役に立つと思った。「マスター!
橋本 宇一って男知らないか?」マスターこと
秋元 達央は、「橋本…はしもと…橋本ねぇ…あ!目の前の洋服屋さんで働いてたかも」
目の前の洋服屋、「laptye-do」俺も何回か行ったことのある店だ。
「よし。ちょっくら行くか莉久。」
「ちょ!ちょ!ちょっ!待ってよぉ2人共ぉ。まだ食べきれてないって!」
俺は「laptye-do」の店員に働いていたか
聞いた。「橋本宇一ですか?えぇウチの
店で働いていましたよ。」ビンゴだ。
「ところであなた達は?」「あぁ俺ら
ですか?俺らは探偵です。橋本さんを
探して欲しいと依頼があったため今
調査してるんですよ。」俺らは店を
後にした。莉久が言った。「手掛かりが
あまりにも少ない…得ることの出来た手掛かりが「laptye-do」で働いていたという
事だけ。」「そうだな。事務所に戻って
依頼人の話をちょっと聞いてみようか。」
事務所に戻った俺らは依頼人、美月さんを
呼んだ。「あ、あのぅ…手掛かりとか
見つかったりしたんですか?」「えぇ
1つだけ。気になったんですが、橋本さん
とはどんな関係だったんですか?」
「…宇一くんは私の彼氏でした。でも
私の仕事が急に忙しくなった時、急に
いなくなっちゃたんです。」「2人で
同居とかしていました?」「はい…」
「橋本さんはどんな方でしたか?」
裕子が小声で莉久に話しかけた。
「グイグイいってるねー祐一くん。」
「あぁ。僕もあんな祐一見た事がない。」
「宇一くんは喧嘩っぱやいけど…
私を守ってくれるいい人でした。」
「そうですか。明日までには見つけましょう。宇一さんを。」裕子は驚いた。
「ちょっと!祐一くん!いくらなんでも
それは出来ないよ!」「大丈夫だよ。
裕子ちゃん。祐一に任せてやれば。」
依頼人美月さんは事務所を出た。
美月さんの背中は孤独を感じさせられた
「裕子、莉久、お前ら待ってろ。
ここからは俺のステージだ。これ美月さん
からもらったやつだ。覚えとけよ〜」
俺は事務所を飛び出し、氷室警察署へ
向かった。
「康一センパイ…」「おぉ祐一じゃねぇか」
俺が康一センパイと呼ぶのは
安田 康一俺がガキだった
頃からの知り合いだ。「あの康一センパイ
ココ最近の暴力団の調査コピーしてもらえませんかね?」「いいけど、何に使うんだ?」
「探偵の仕事で。ちょっとね。」俺は
コピーを受け取った。そして事務所に戻った
「美月さん。また呼んで申し訳ございません。でも、宇一さんの居場所は確認出来ました」
美月さんより驚いたのは裕子だった。
「え?本当?本当に宇一さん見つけたの
祐一くん!」「あぁ。本当さ。宇一さんは
現在、桃屋組にいます。」「え?
桃屋組ってあの…あの暴力団の事ですか?」
「えぇ。あの桃屋組です。」「ど、どうしてそんな事が…分かったのです?」「そ、
そうだよぉ祐一くぅん!」「では
お聞かせましょう。まず美月さんから
手掛かりとして受け取ったこの「指輪」。
これ、よーく見ると「MOMOYA」と
描かれいるのが分かりますか?」「えぇ。」
「この「MOMOYA」こそが宇一さんを
桃屋組の人だと分かったのです。あと、
この警察の暴力団調査表。これにも
名前が記されていますよ」「祐一くん。
どこでこんな物を…」「知り合いの
警察官にコピーしてもらったんだよ。
さぁ、宇一さんの所に行きますか」
「ちょっと待ってくれよ。祐一」
「なんだ?莉久?」「宇一さんは
暴力団の一員なんだろう?僕ら、殺られる
かもしれないぞ?」莉久が心配して言った
「大丈夫だ。腕の効く名探偵がいるじゃねぇか」
ー桃屋組ー
「さぁ。桃屋組に着いたぜ」桃屋組は3階建ての
ビルで肩書きは「モモンガ運送」。パッと見は
運送会社だ。だがその裏は暴力団で、ヤクザ
ばかり。「ところで祐一、どうやって侵入する
つもりだ?」問題はそこだった。だが、俺は
バカだからそんなん考えるつもりはねぇ。
「侵入する方法は…突っ込むのさ」裕子が殴ってきた
「ちょっとは頭働かせぇ!」「裕子。お前の
言いたい事もわかる。だが下手に考えて侵入したと
しよう。どっちみち殺られるまでだ。だったら
考えずに今ある事だけで突き進めばいいじゃ
ねぇのか?」裕子の様子がおかしかった。
「祐一くぅん…たまにはいい事ゆうじゃない(泣)」
はぁ。呆れた奴だぜ。「ほら泣いてねぇで行くぞ」
桃屋組に俺は向かった。桃屋組の玄関にはガタイの
いい男が立っていた。俺は「すみません用がある
のでお通し頂けますかねぇ」ガタイのいい男が
言った「断る」やっぱりな。も1回言ってみた
「あのぅ…橋本宇一と会いたいんですけど」
男は動揺した。男は「なぜ橋本を?お前ら何者だ。」
なんと悪いタイミングで莉久が「探偵さ。依頼が
あったから会いに来たのさ。」俺は小声で
「なんて余計な事を!」莉久はハッとした。
「お前ら探偵なのか…」男は殴りかかってきたが
俺はスルリと避け、裏拳を食らわした。男は
倒れた。「莉久、裕子と美月さんを守れよ。」
「言うまでも無いさ。相棒。」ビルの階段を
慎重に上がって行った。本部と見られるドアの
前に来た。莉久が「君1人でたちうちできるのかい」
「いや。できねぇぜ。だからあらかじめ警察を
呼んでる。安心しろ」俺はドアを開けた。開けた
瞬間、桃屋組全員の顔が俺に注目した。俺は
思わず、「わぉ…こ、こりゃどうも!み、皆さん
お揃いで…」そうすると偉そうな人が「お前
誰だ。何者だ。」俺は覚悟を決めた。いや
決めていた。「俺は、いや俺らは七曲探偵事務所の
もんだ。橋本宇一さんに会いに来た。」偉そうな
奴が、「そうかい、ご丁寧にどうも。俺は
桃屋 晴一だ。この桃屋組の
カシラだ。」「宇一さんはどちらに?」
「橋本ならそこにいる。だが、生きてやらせる
理由にはいかねぇな。お前らやれ。」
一同が立ち上がり、金属バットとか釘バットとかを
掴んだ。一同は俺に襲いかかって来た。
俺は手元のボタンを押した。そしてヤクザの
攻撃をとりあえず避けている。「後ッ!少しだ!」
ドアが開いた。そこには俺が呼んだ、康一センパイと
警察官達が。「桃屋 晴一、お前を逮捕する。」
俺はドアの所に行き「莉久!行くぞ!」走って
階段を降りた。玄関にはガタイのいいさっきの男が
いた。「うわぁぁぁあ!どけぇええぇ!」俺は
男とぶつかった。男は倒れていた。「祐一!
後ろからヤクザ達が来るよ!急いで車に!」
車に駆け込んだ俺らは何とか逃げ切った。
近くのパーキングに車を止め、橋本宇一を追いかけた
莉久の「遠くにはまだ行っていない」のおかげで
宇一を捕まれる事ができた。俺らは橋本宇一と
事務所に戻った。
「それじゃあ話しを聞かせてもらいましょうか。
橋本宇一さん。」橋本宇一、27歳。どうやら
美月さんと同い年らしい。「どうして急に
居なくなったり、暴力団に、入ってたりしたんだ?」
しばらく沈黙があったが宇一は答えた。
「金に困ってたんです。どうしても美月に
指輪をプレゼントしたくて…でも俺らそんな金
なくて…結局、指輪は桃屋組の指輪になっちゃったし、色々迷惑かけていたんです。」美月さんが
「なんで…なんで暴力団に入るまでお金を
稼ぎたかったの?なんで…なんでよ…」
「美月さん。あなたは気付いてないと思うが、
なんで宇一さんが指輪にこだわるか分かりますか?」
美月さんはその悲しげな顔を上げた。
「宇一さんが買おうとしている指輪は
婚約指輪なんですよ?あなたは宇一さんの愛情に
気付いていなかったんです。」美月さんは
泣き崩れた。それを宇一さんが受け止めていた。
「2人共、また新しくやり直すという事を
誓ってください。まだ…やり直せますよ。」
2人は俺らに一礼して、手を繋いで帰っていった。
「あぁいつか!あたしも!あんなロマンティックに
恋人と手を繋いで愛を誓えるのねぇ!」裕子が
言った。俺は「まず、お前に恋人とかできなさそう
だからなー」「おっ前も言える事かぁ!」と裕子。
莉久が「2人共、お似合いだよ。」ムカッと来た。
2人は言った「似合ってなぁぁあぁあい!」
七曲探偵事務所第一話。どうでしたか?
第2話は祐一の過去に触れていきます。
是非読んで下さい!