プロローグ
ガイドラインでR18にしようと思ったらなぜかノクターンやミッドナイトの方へ行くようになっていた。なのでとりあえずR15。大丈夫かなぁと戦々恐々しながら投降します。
ちなみにミステリー系はド素人なので基本は壊れたりくっついたりしていく人間模様の方が主軸になるかも?
どうして、こんなことになったのだろう?
沢木修一はただただ呆然とソレを見つめていた。
もしかしたら、そう思っていたことは否定しない。
でも、本当に起こるなんて知りたくなかった。
こんなモノ、見たくなかった。
物置部屋の一室に、彼女は力無く座り込んでいた。
涎を流し、目を見開き、首に両手で絞められた跡をくっきりと残し、死んでいた。
ゴクリ。誰かの喉が鳴る。
一人の男がゆっくりと、力無く進み出て彼女の前へとやってくると、涙を流し、膝から崩れた。
しゃくりあげる声に、修一たちは誰も答えられない。
あり得るかもしれないとは思った。
でも、彼らクラスメイトたちの誰かが人を殺すなど、知りたくもなかった。
「――してやる。殺してやるッ。誰だっ! 殺したのはッ、お前か? お前かっ。お前かァッ!!」
鬼の形相で男は叫ぶ。視線の合った少女達が怯えているが、誰もフォローしようとはしない。
なぜか? 簡単だ。誰が犯人か彼ら自身分かっていないのだ。
犯人じゃないと分かるのは自分だけ。他の皆はその全てが容疑者だ。
修一たちクラスメイト30人はその日。突然日常から切り離された。
彼ら以外誰も居ない学校で、逃げ出す事の出来ない箱庭で、死人が一人。殺人者が一人。
生き残りを掛けた学級裁判が幕を開けようとしていた――――