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召喚されし者達  作者: カール・グラッセ
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3人の奴隷

 そう、最初に軍資金を得た俺は奴隷制度があることを聞いてアンナさんに案内してもらい、3人の奴隷を購入した。人族・魔族・神族、の3種族の奴隷を1人ずつだ。


それぞれの種族のことを知るにはそれぞれの種族に直接聞くのが一番だと思ったからだ。


奴隷というのはこちらの世界でも優遇されていないようで、犯罪を犯して罰金が納められない場合やお金では罪を軽減できないとき、はたまたとても重い罪を犯してしまったときに奴隷とされてしまうらしい。あとはお金のために売られることもあるとか…。


一応、3人とも奴隷になってしまった経緯を聞いてから購入を決めてはいるが奴隷のセリというのはかなりくるものがあった。老若男女問わず全ての売られる奴隷がみんな裸でステージの上に立たされ紹介され価格の言い合いが始まる。誰も手を上げなくなったらハンマープライス。古代の勇者はどこまで以前の世界のことを伝えたんだろうかと突っ込みを入れたくなる。


人族の奴隷

名前はクオ。14歳の男の子。髪と目はブロンズ色で身長は160cmほど。

購入した当初はガリガリにやせ細り、うちに来た瞬間倒れたほど弱っていた。俺が3日ほど朝晩関わらず付きっきりで看病するとようやく体調が持ち直しいたく感激し、以来俺に対して絶対の忠心を持っている雰囲気だ。

当たり前のことをしただけだからあまり気にしないように言うと尚更感激していたのでそれ以上は何も言わないようにしている。


魔族の奴隷

名前はナターシャ。17歳の女の子。髪と目の色はダークレッドで髪は背中に伸びるほどのロングヘア。身長は160cmほど。サキュバス一族の一人らしく家族との旅行中に人族の一団に襲われ無理矢理売られ奴隷になったらしい。

この子は当初俺のことを毛嫌いしていた。態度が変わったのはつい何日か前からだが何かあったかな…?

態度が変わる以前はクオと喧嘩することが絶えなかった。


神族の奴隷

名前はセシリー。16歳の女の子。髪も目も金色で髪は肩までかかるくらいのショートヘア。身長は150cmほど。自分を奴隷という立場から購入したというだけで俺のことを救世主のように崇めている。普通綺麗で可愛い子に崇められるといい気分なのかもしれないが、この子は行き過ぎて怖い気がする。


その3人が帰宅した俺に対して挨拶をしてくるのだが…


「ただいま…って、俺のことは『ご主人様』と呼ばないようにって言ったと思ったけど?」


「そんな!お名前で呼ぶなんて恐れ多くてできません!」


「私も最初なら大丈夫だったけど、今は無理かなぁ~。」


「私は主様で良いかと思いますが…」


「じょじょにで構わないので名前で呼ぶように…」


「わかりました。それでは真一様。」


「「「ご飯になさいます?お風呂になさいます?それとも、わ・た・し?」」」


「…」


「あれ?反応が…」「え、何か間違えてたっけ?」「もう少し甘えて言った方がよかったんじゃ…?」


「お゛い゛…」


「「「はい!」」」


「誰がそんなことをお前達に教えた…?」


「「「武様です!」」」


「すまん、少し出かけてくる。」


「真一様、少し出かけるくらいで一番愛用してる武器を持ち出さないでください!」


「大丈夫。すぐ終わらせてくる。」


「だ、誰か真一様を止めて~!!」


この後クオが俺を後ろから羽交い絞めをし、ナターシャとセシリーはそれぞれアンナさんと武と公彦を連れてきて俺が暴走するのを食い止めた。

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