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召喚されし者達  作者: カール・グラッセ
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自己紹介

「では、ワシからもう一度言っておこう。ワシはイングリード王国、国王を勤めておる。レオナルド・メイソンという。王子もそうであるが、王族は勇者や『日本人』に対して憧れを抱いておる。もしよかったら色々と話をしてくれ。」


あごでしゃくられ王子様と王女様が立ち上がる。


「我はジャック・メイソンだ。この国の唯一の王子で現在色々と勉強中で年齢は12歳だ。」


「私はレディ・メイソンと申します。ジャックお兄様の妹になります。双子なので年齢は12歳です。」


なるほど、それで二人とも似たような顔立ちなんだな~と思っていたが、なぜか俺にみんな注目している。

つまり、順番としては俺なのか。


「では、召喚された者からは私から…。田中真一、43歳。仕事はちょっとした工場でクレーン操作や溶接などをしてました。どうぞよろしく。」


「ちなみに真一は現在独身なので欲しい女性はどうぞよろしく!」


「余計なこと言うなバカ!」


「痛い、マジ痛い!えと、俺は神田武といいます。真一と公彦とは学生時代からの連れで同じく43歳。自営業やってます。どうぞよろしく。」


「こいつも独身なので欲しい方はどうぞ~!」


「お前もやめろ!」


「この二人と学生時代からの連れやってる真田公彦です。既婚者で娘と息子がいて、教師をしていました。よろしくお願いします。」


こうして始まった俺の机からの自己紹介は次々と周り全ての席で自己紹介がされた。

はっきりいってほとんど覚え切れてない。中年のおっさんの弱みだ…


終わったと思っていたらアンナさんも立ち上がり自己紹介をしてくれた。


「アンナと申します。領地や爵位、官位などは受領していないので姓はないです。今年15歳です。よろしくお願いします。」


アンナさんが着席すると入り口から声が聞こえる。


「ジュリウス・エルロイ、第一神官及び軍略顧問を担当させていただいております。年齢は23歳です。よろしくお願いします。」


「おぉ、ジュリウス。お前もここに来たのか。」


「来たのか、ではありませんよ。国王様。いつまで待っても戻ってこられないので心配してきたのではありませんか。」


「おや、そうだったか。すまんすまん。」


「構いませんが…。ところで我が王よ。例の件はみなさまに伝えていただけたのでしょうか?」


「あ…。」


「あ、ではありません。あれこそ最優先で伝えなければならないことですよ。」


「そうであったな。ふむ…」


なにやら深刻な顔をしているので問題ごとでもあるのだろうか…

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