表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/57

45

*訂正*

部活後の時刻を変更しました。2時→11時半。

 次の日。部活の後、海斗は校門に寄り掛かかる様にして立っていた。

もうすぐ来る頃だと腕時計をチラリとみると時刻は11時半を指していた。

「雪宮君。」

ピクシーこと森野可憐が1年の相楽泉と共にやって来て、海斗に声をかけた。

「やぁ。」

海斗は寄り掛かっていた門柱から、ピクシーの方へ歩み寄った。

相楽は物凄い形相で海斗のことを睨んでいる。

「ちょっと、時間あるかな?」

恐る恐る海斗が尋ねると、ピクシーはいいわよと、泉に部活のバックを渡した。

「泉、先に行って、バック降ろしてて。」

バックを受け取った泉は、途端に嬉しそうな顔をした。

「はい!わかりました!」

ピクシーのバッグを大事そうに抱え、泉は部室へと向かった。

「さっき、すっげぇ睨まれた。ピクシーの恋人ってあの子?」

海斗は泉の後姿を見送りながら問う。

すると、ピクシーは可笑しそうに笑った。

「違うわよ。あの子は可愛い後輩。さしずめ仲のいい姉妹ってところ。」

「ふぅ~ん。俺には、私の先輩を取るな!ビームで、焼き千切られそうだったけど。」

ピクシーは、はははと笑う。いつもの事なのだろう。二人は誰もいない校舎裏へと行った。

「今日はどうしたの?」

海斗は先程コンビニで買った温かい缶ココアをピクシーに投げてよこした。

「おっと、ありがとう。」

上手くキャッチしてピクシーは缶を頬に充てた。

「あったか~い。」

「あのさ、昨日、言った事、訂正させてほしいんだ。」

海斗も、自分のコーヒーを両手でコロコロ転がしている。

「え?」

ピクシーは、不思議そうな顔で海斗を見ていた。

「あ、あんまピクシーが聞いても、関係ないんだろうと思うんだけどさ。俺自身の区切りがね。」

「いいわよ。聞いてあげる。」

悪戯っぽくピクシーは笑った。

「俺さ、蓮の事、愛してたって言ったけど、過去形じゃないんだ。今でもそうなんだと思う。

でも、好きだって気持ちの他に俺はあいつに“何も出来ない自分の後ろめたさ”もあって、だから自分に足枷つけてた。

忘れてくれという蓮以外に、他を見ちゃいけないって。

でも、ずっとそのままでいられる訳なんてないんだよなぁ。蓮だってそうなんだろうし。」

ピクシーは、うんうんと頷きながら聞いている。

「それにね、俺、本当は鷹野さんの事、気になってるんだ。

恋とか愛とか、そんなレベルまで発展するか、鷹野さん自身がOKか分んないから、この先どうなるのか分らないんだけどさ。」

ふぅん?という顔でピクシーは海斗を見ている。

「やっぱ、俺って、かるいよな。・・・幻滅した?」

「いいんじゃない。」

「えっ?」

「少なくとも、ウジウジしてるより、マシよ!」

ピクシーは、海斗の頭を撫でてきた。

「ちょ、ちょっとピクシー?」

海斗は慌てて、その手を払う。

「雪宮。あんた、充分悔いたわよ。もう、前見てもいいんじゃない?」

そう言って、ポンポンと背中を叩いた後、がんばってね!応援してるわと、彼女は笑いながら部室へと向かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ