31 回想 夏の記憶 17
二人は暑い日差しから逃れ、今はエアコンの動く音が静かに聞こえる蓮の部屋にいる。
昼食を済ませた後は、朝練の疲れが出ているせいか、ひどく気怠い。
海斗は、大きな欠伸をした。
「眠いの?」
蓮が数学の問題から目を離して聞いてきた。
「う~ん。ちょっとだけ。」
ローテーブルに広げた解きかけの問題集をそのままに、シャーペンを転がすと、海斗はラグが敷かれた床にゴロリと寝転んだ。ラグの生地は柔らかくひんやりとして心地よかった。
「じゃぁ、俺も~。」
蓮も横に寝転んだ。
遠くで鳴く蝉の声が、この世界から二人を遠ざけている様な不思議な気持ちにさせた。
もぞもぞと蓮の手が動き、海斗の指を絡め取る。
海斗は顔だけ蓮に向けた。
蓮は、天井を見つめていた。
二人は言葉を発することなく、沈黙を紡いでいる。
暫くの時間が流れた。
「・・・海斗。」
少し掠れた声だ。
「・・・なに?」
「うん・・・。」
蓮は、言葉に困っているようだ。
顔を海斗の方へ向けると、
「あのさ。寝るなら、ここじゃなくて・・・」
海斗は、蓮の広いベットを見た。
ドキリとした。
「あぁ、うん・・・。」
蓮は、海斗の手を繋いだままベットへ導いた。
ドサリと倒れ込んだ蓮のベットは広くてフカフカで寝心地が良かった。
「あぁー・・・このまま寝れそう・・・」
海斗が瞳を閉じると、案の上蓮のキスが降りてきた。
軽く応えていると、
「寝るのは、まだ先。」
フフと笑いながら、蓮が海斗の首筋へキスをした。
「ちょっ・・・あっ・・・れ・・ん」
蓮は、海斗の上にまたがると、海斗の服を次々と脱がせていった。
「蓮っ!!ちょっと待って、そこまでは!!」
真っ赤になって、うろたえる海斗に蓮は、
「大丈夫。気持ちいいこと、するだけだから。」
そういうと自分も服を脱いだ。
「れっ・・・蓮!!んんっ・・」
蓮の手解きに海斗は震え、身を任せることしか出来ずにいる。
体を駆け抜けていく甘い刺激が次を次をと求めてしまう。
蓮の動きを止めようと思った手は、代わりに肩を掴んだ。
「海斗っ・・大丈夫・・・かい・・と」
優しく微笑んだ蓮は、海斗に口づけた。
「あぁっ・・・」
海斗は短く声を漏らすと全身を震わせた。
肩で息をしながら白濁した頭でぼんやりと思った。
“・・・もしかして、今日は最後までいってしまうのかな・・・”
不安のような期待のような感情が湧き上がる。
“怖い気持ちもあるけど、蓮となら・・・”
好き過ぎて狂いそうだ。
お互いが夢中になっていた。
その時だった。
突然、蓮の部屋の扉が開いた。
「ただいま。蓮、今帰ってきーーーーーー」
扉を開けた女性は目に飛び込んできた情景に叫び声を上げた。
「きゃぁーーーーーーー!!!!」
二人はハッとして扉の方を見た。
「お・・・おかぁさん・・・」
その人は海斗が今まで、一度も会った事がない蓮の母親だった。
彼女は、勢いよくバタンと扉を締め、入ろうとした部屋から出た。。
「はっ、はっ、早くっ服を着て!」
扉越しに怒鳴るように言う。
そしてそのまま、扉の前にしゃがみこんだ。
“えぇ!なに?どういう事なの!?”
彼女は、自分の見たものが信じられなくて、頭が働かない。
体中の血が逆流して、思考を妨げているようだ。
“落ち着いて・・・落ち着いて・・・
そうだ。何故こうなったのか・・・。
事故かもしれないし・・・事故?
いや、やっぱり違う・・・
あぁ、旦那に相談しなくては。”
こんなに繊細な問題は、自分一人で解決するには荷が重すぎた。
う~ん・・・(-"-)
H書くの、むずい。
まぁ、それがメインじゃないんで、ご容赦くださいm(_ _)m




