表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/59

58 - 信じてもらえた

多分しばらく定期更新できないと思います。

ストックが完全にゼロになって、何とか書いたのを順次投稿していっている状態ですので。

あ!

そういえばこれ持ってきてたんだった。


「あの、これ」


そう言って私はリュックの中から城跡で見つけた光る石をレイチェルさんに見せた。


「ん? なになに? ...ぶっ!」


レイチェルさんはその光る石を少し見ると突然お茶を吹きだした。


「プラティストーン!」


え?

そんな驚くほど大層なものなの?

それ。


レイチェルさんはハッと我に返ると辺りを気にしながら光る石を手で隠し私に返してきた。


「...君が山脈の向こうから来たってことは分かった」


どゆことですか?

何故それで納得できる!?

この光る石っていったい何なん!?



「あー。 こういうことは迂闊に聞くもんじゃなかったね。 僕はどうすればいいんだろう。 取り敢えず君を大統領か参事会議長、あるいは国王陛下の所に連れていけばいいかな?」


そんなに大事になるんですか!?

光る石出さなかったほうが良かったかもしれない...

こんなことになるのなら適当な嘘でもつくか、それとも最初っから断っておけばよかったかな。

あ、適当な嘘だとバレるんだったっけ。


「ごめんなさい、実はこれ拾ったもので私のではないんです」


まあ一応このことも言っておこう。

なんか大統領がどうとかって、盛大に誤解されている気がするし。


「あ、そうなの?」


「はい。 古い城跡で見つけたもので」


そう言うとレイチェルさんは表情が動かなくなり、しばらくして天を仰いだ。


「ん? んー? ちょっと混乱してきたな。 一つずつ聞いていっていいかい?」


「どうぞ?」


「まず君はどこに住んでいる?」


「山脈の向こうです」


「山脈の向こうには君の他にどれくらいの数の人がいる?」


「私が知る限り私一人です」


「プラティストーンを見つけたときはどんな状況?」


「散歩に行ったら城跡を見つけて、そこを探索していたら見つけました」


レイチェルさんはそれを聞いてしばらく黙り、しばらくして口を開いた。


「なるほどね。 全くわからないということがわかったよ。 っていうかなんで君は山脈の向こうに一人でいたの?」


「...?」


黙って首をかしげる。

これは素直に答えたくないのだ!

だけれど嘘をつくこともできない。


「はー。 まあいいや。 これ飲み終わったら市役所か州庁舎に行こうか」


「え? 何でですか?」


「身分証明書、いらない?」


「あ! いります!」


その後もいろいろな話をした。

まあ当たり前だよね。

そんなに早く話が終わってしまったら何でカフェなんかに入ったのかという話。

だけれど「プラティストーン」についてのこととかは詳しく聞くことはできなかった。

んでまあいろいろ異世界トークしてたんだ。




+現在の資金 4351360円+

評価、ブックマークありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ