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57 - 信じてもらえない

例に習って推敲していません。

注意してください。

土日の更新も出来ません

あと内容も薄いです。

ボロボロです。

「さて、君が身分証を持っていない理由は僕も気になるんだけど、聞いてもいいかな?」


えー。

どうしよう。

まあ、別に隠すほどのことでもないしいいか。

いや、隠すほどの物かな?

あの光(神らしきもの)の話や前世の話とかはあまりしたくないし。

でもまあいっか。

考えるのめんどくさい。


私は頷いた。


「よかった。 まあ立って話をする訳にもいかないし、ちょっとどこかカフェにでも入ろうか」


好感度が上がったからと言ってこのお姉さん?が完全に信用できるわけではない。

しかしこの世界で私は普通の人としての地位すら持っていないためここは素直に信用するしか道はない。

という事でイケメンお姉さんについておしゃれなカフェの中に入る。

なんだろう。

街並みはヨーロッパ風なのに所々違う。

っていうかもっと奇麗な街が広がっていて「きっと見たとき感動するんだろうな」って期待してたのにちょっと期待外れでがっかり。

素朴な街って感じ。


「この街が美しくなくて期待外れだった?」


このひと!?

私の心の中を読んだ!?


「この街に来た人はだいたいそういう顔をするんだ。 みんなエルメの美しい街並みを想像してくるから」


へー。

みんなそうなんだ。

じゃあ別にこいつは私の心を読んだわけじゃないのね。

っていうかさらっと流したけどここエルメって国なんだ。

まあ確かにさっきもエルメ語がどうとか言ってたけど。


「ここは軍事拠点だからそこまで街並みも美しくないよ。 エルメの美しい街並みを見てみたいって言うならもうちょっと内地のほうへ行かないと」


ふーん。


カランカラン

ドアベルが静かに鳴る。

その音に気付き、すぐに店員さんがやってくる。


「お二人様でよろしいでしょうか?(Nerad wer el ne dick vors nave elju don?)」


「はい」


「あちらのお席へどうぞ」


そうして通されたのは窓際の席。

丸いテーブルを間に挟み向かい合う。

ううむ。

女の人だと分かっていてもこんなに美形だと緊張してしまう。


「ご注文は」


「ガーラ茶二つ。 あ、いいよね?」


そう言ってレイチェルさんはこっちを見てくる。

いや、そもそも私そのガーラ茶とやらを知らないんですけど。

ま、どんな飲み物が来ても大抵飲めるけど。

苦丁茶みたいなものでない限り多分大丈夫。


しばらくすると店員さんがお盆にお茶を二つ乗せてやって来た。


「ごゆっくりどうぞ」


ズズズ


私はテーブルの上に置かれたお茶を飲んでから口を開いた。


「実は私、山脈の方から来たんです」


レイチェルさんもお茶に手を伸ばしていたが、私のその言葉で固まった。


...


しばらく訪れる沈黙。


「え? あ、悪いね、ちょっとよく聞き取れなかったものだから」


「実は私、山脈の方から来たんです」


...


再び訪れる沈黙。


「ははっ、僕は嘘は見抜けるけど冗談は見抜けないみたいだ」


「冗談じゃないです」


...


「...えっ?」


どうしよう。

信じてもらえてないのかな?

何故だろう。

確かに山脈の向こうには全く人はいなかったけど私みたいなのでも越えることができたんだしそこまで難しい事でもないと思うんだけどな。

何故疑問に思われているのだろうか。


「...一つ忠告しておくけど、あんまりそういう冗談は言うもんじゃない。 流石に『山脈の向こうから来た』なんて冗談じゃ済まないからね」


そんなに重大なことなの?

いや、でも本当に山脈の向こうから来たんだもん。

仕方がないじゃん。

どうしたら信用してもらえるだろうか。




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