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51 - アキアジ。 まさに秋の味。

誤字報告ありがとうございます!

そしてここからがようやく調理です!


アキアジ?鱒?一応サーモンらしいけど?の切り身(皮を引いたもの)一枚

バター10g

塩 少々

胡椒 小匙一杯

片栗粉 鮭の表面にまぶせる程度


まずはアキアジが獲ったばかりで少々水っぽいので塩をかけて水抜きします。

ついでに胡椒もかけておきます。

さて、早速やることがなくなりました。

水抜きできるまで待たないといけないんだよね。

本来ならここで付け合わせ作ったりするんだけれど。

では問題!

サーモンムニエルの付け合わせとして定番なのは?


正解はゆでたじゃが芋でした!

え?

みんな知ってた?


とまあそのように今じゃが芋がないのでね。

作れないという事です。


種芋?


あれは何ていうか...

非常食的な立ち位置だから。

普通にごはんとして食べるにはいろいろと非効率的すぎる。

さて、どうしよう。

暇だとも言ってられないし。

雁の方も調理しちゃうか。

でもまだ食材が足りないから雁の方はいつものと変わりばえしないけど。

あと食材多すぎて今食べきることはできないけど袋か何かに入れて持って帰ろうか。

食材の状態なら鮮度は落ちないはず。

光が言ってた。

「消費者の手に届くまでは一切鮮度が落ちないように設定した」って。

でも調理済みの食べ物は普通にほかっておいたら腐った。

だから調理したものは私が消費者になるからそこから鮮度が落ち始めるんじゃないかな。

のでファーミングの能力が「調理」と認識しない範囲で持ち運びやすいように加工して持って帰ろうか。


という訳でいつも通り鴨を焼いていく。


そんでサーモンの水抜きが終わったようなのでキッチンペーパーで水気を拭い片栗粉を表面にまぶしていきます。

そしたらクッカーを用意してバーナーで熱します。


フライパンが温まったらバターを敷いてサーモンの皮側を焼いていきます。

火は弱火ですよー。

熔けたバターはスプーンで掬ってこまめにサーモンにかけます。


一分間焼いたらサーモンを裏返します。

そしてさらに一分。

一分つーか、焼き色着くまでねー。


「焼けましたー」


そしたらお皿に移します―。

その後残ったバターを焦がしていきます。

色が付くまで。


じうじう。


良い感じに色が着いたら出来上がったサーモンに掛けます。


そしたら...


「完成ですー!」


お皿の上が付け合わせも何もないため殺風景ですがねー。

まあ食べていきましょ―


「頂きます」


外観は薄くきれいなピンク色。

サーモンピンクなんて色ができるほど美しい色なんだねー。

さらに溶けたバターがキラキラと輝き光り輝いている。

箸を立てると表面が凹みバターがはじいていた光がゆがむ。

焼目の付いた外側の部分が他の所より硬いから。

片栗粉でコーティングしたしねー。

ぷすっと箸を差し込みサーモンのひとかけらを口に運ぶ。


「柔らかっ!」


ずっとサーモンにスプーンでちまちまとバターを掛け続けた甲斐があった。

バターの香りが奥まで染みておりその香りと混ざった本来のサーモンの脂が唾液を誘う。

舌で潰すだけでじわぁっと旨味を含んだ脂が染み出し身はほろほろと崩れる。

塩の加減もちょうどよかったようだね。

ほんとに辛いサーモンは食べていられないから。

でもちょっと逆にこれは薄味すぎたかな?

まあ、その分サーモン本来の味が主張を強めて美味しくなっているので結果オーライですねー。

潮の香りを放ちながら身が崩れていき身本体の味を口の中に広げていく。

湖のサーモンなのに潮の香りがするのは何でだろう。

崩れた身から出る脂は口全体に旨味を届けていきそのあとを塩味が締める。

それでは光を浴びて銀色に輝いているごはんと一緒に―?


口の中にさっと広がるサーモンの旨味。

それをあとから追いかける甘味一杯のご飯。

水加減完璧だったようだね!

ごはんはつやつやでピカピカと輝いている。

ごはんがとにかくおいしい。

何の品種か聞いていないけど結構高いやつじゃない?

うちのより圧倒的においしい。

近所に米農家さんがいてね。

こっちが芋やカボチャやビートあげる代わりに米貰ってたんだよね。

それが結構おいしいやつでさ。

友達んち行ったときに失礼ではあるけれど「ん?」ってなったもん。

それよりもおいしい!

どんなのか全く想像できないと思うけどごめんね?




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