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50 - サーモン?のムニエル的な何か

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「いったいこれは何の種なのだろうか...」



日本のマスとは明らかに違う。

まあ環境がそもそも日本と違うのだからしょうがない。

これは...?

カワマスじゃない。

ニジマスとも違う。

特徴的な朱色の縦帯がない。

ブラウントラウト。

色からして明らかに違う。

紅鮭。

似ているところを探す方が難しい。

生息環境からすればノドキリマス?

灰色と銀色の奇麗な鱒だ。

大きさからみればレイクトラウト?

異世界だから全く違う生物?


「毒とか持ってないよね?」


買取画面で何かわからないかな。

名前とかからある程度推測できるかも。


「買取ー!」


リザロアレイクサーモン

亜種区分:オルトシルバーリザロアレイクサーモン

区分:動物

ヒットスコア:9分52秒

全長:62cm

買取価格:4,600(6,900)円


大きっ!

7000円!?

一匹で!?

こんな感じに釣ったアキアジというか鱒というかが7000円ですか...

あと鱒じゃないんだ。

まあどっちもほとんど変わらないからどうでもいいか。

というか何も解らなかった。

まあ名前は毒のありそうなものではないよね。


一旦食べてみて体に異常があれば毒ありってことでいいか。

結局何も解決してないような気がするけれど早速お料理タイムです。

と、その前に忘れず米を炊いておく。

米がなければどんなにおいしい料理でも必ず何か物足りなくなる!

画竜点睛を欠くというが食事に米がないのは車にタイヤがないようなものっ!


ざらざらざらー


チッ


ボォー


さて、米はセットした。

それではー...



「アキアジの解体ー!」


それでは始めていきましょう!

アキアジの解体です。

包丁を用意します。


頭と尻尾をぶった切りまーす。


ダンっ!


ダンっ!


そしたらすぐに網に入れて湖の水にさらしまーす。

血抜きだよ。

まだ心臓が動いているからかかなり順調にいっているようですねー。


血が抜けたら次は鱗取りです。

私、家で何回も魚の解体やってるんだよね。

勿論誰かが教えてくれるはずもない。

だから正しい手順とか知らないけどそこんとこよろしくね?

アキアジの頭(頭側?)を押さえ外側を向けた包丁を尻尾から頭の方向に向かって動かす。

ザリッザリッという音を鳴らし鱗が取れていく。

どうやら聞くところによると世の中には鱗取り器とか言う便利そうなものがあるらしいけれど私は長年魚の鱗取りをこれでやって来て慣れているのでいい。

特に淡水魚は鱗が柔らかいので簡単に取れるし。


鱗を取り除いたら水に流して奇麗にし、尻尾側から包丁で腹を開いていく。

卵持ちではないようだ。

ちょうど今産卵期だと思うんだけれど。

まあどうでもいいや。

バイソンや鹿によってこの世界の動物は大体何もしなくとも美味いという事を私は知ってるから。

そうしたらモツを取り除く。

先に頭を落としてあるので簡単に取れる。

次に背骨部分の血合いを取り除きますー。

血合い部分を覆っている膜を包丁で切って湖の水の中で血合いを取り除く。

北海道だと寄生虫を気にしなきゃいけないんだけれどここには多分いないから(謎の確信)安心できる。

水の中でやるのは身に血が移らないようにするためですよー。


取った血合いやモツは湖に。

頭や尾もある程度細かくして湖へ投入。


おー。

魚が集まってくる。

これ以上釣る気はないしある程度眺めて満足したら作業に戻る。

魚の残骸は一瞬で消えてなくなってしまった。

腐敗による環境の破壊とかも一応恐れていたけれどそんな必要全然なかったね。

頭の処理とかめんどくさいからって適当に切ってそのまま投入したけれど無事自然に還ってくれたのでめんどくさがり屋の私は正解だったわけだ。


そしたら三枚におろしてまた中骨の部分を湖に投げ入れる。


あとは骨とひれを切り落としていく作業。

切り落としたらまた湖にIN!

近所のちびっこに菓子投げでもしている気分。


そうしたら都会でよく見る切り身の状態にしていく。

そう言えば最近の子供にはこんな切り身が川を泳いでるって思っている子も多いらしいね。

私はその調査結果に驚きを隠せないんだけど。

子供の頃からちゃんと自然に触れさせないからそういう事になるんだよ?

もっと四歳の頃に森で迷ったり六歳の頃に牛に蹴飛ばされたり十歳の頃に川に流されたりそういう経験をしておかないと。




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