49 - 釣れた―!
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・ラインの選び方!
・ラインにはナイロン製のものとフロロカーボン性のものとPE製の物があります。
ふーん。
で、どれを選べばいいのかな?
・一般的に初心者にはナイロン製、あるいはフロロカーボン製の...
ど、ち、ら、に、し、よ、う、か、な。
フロロカーボン製。
はい購入決定ー。
「え、ルアーの種類多すぎじゃない?」
スプーン、スピナー、メタルジグ...
狙う魚によって種類を変える?
ここ異世界だから何が釣れるか分からないんだけど。
うーん。
取り敢えずお勧めになってるの一式買ってみるか!
さっき見たけどなんか針の種類数えきれないくらいあったし。
四桁くらい。
もう素人には選ばせる気がないでしょ。
◇
リール ”レイクコースト” シルバー 4000円
ライトロッド ”セミサークル” 10000円
その他釣り用品 3000円
・リールのベールを引き上げラインをグリップに固定しよう。
なんだこのパルスのファルシのルシがパージでコクーンみたいな意味不明な文章は。
...もう文章で理解しようとするのはやめよう。
折角写真一杯貼ってあるんだし。
その通りにやっていけば何とかなるでしょ。
......
....
..
「でけたー!」
すっすっすっと行けた。
私くらいになるとこんなの余裕だね。
まあ嘘だけど。
この本ラインの結び方とかも懇切丁寧に書いてあるしありがたい。
・さて、ここまで来てようやく釣りが始められます。
「ほんとだよ。 ここまで来るのにめっちゃ時間かかったよ」
・まずはルアーをキャストしてみましょう。
キャストってなにー?
まあ雰囲気的に多分ルアーを投げ入れることだろう。
後の文を見ても多分そう。
・初心者の方はまず自分からある程度離れたところにキャストすることを意識しよう。 場所とかを細かく決めるのはその次のステップだよ。
へーい。
よくテレビとかで見るような感じで思いっきりロッドを振り回しヒュッっとルアーを前方に投げる。
タイミングよくラインから指を離してキャストしようとか初心者に不親切すぎることが書いてあったけれどやってみたら案外簡単にできた。
「おおー。 良い所行ったな―」
もう魚が肉眼で見えるもん。
凄くたくさんいる。
何て言う種かは分からないけれど。
魚たちの群れの中をスイ―とルアーが流れていく。
少しずつ巻きながらたまに巻きを止めたりして本物の魚を演出する。
ルアーが近づくと驚いたのか逃げていく魚もいるけれど...
「うわっ!」
急に糸が引かれて驚く。
一瞬思考が吹っ飛ぶけれどすぐに本の内容を思い出す。
「確かかかったらまずはアワせるんだったっけ」
なんか針を魚に掛けることをアワせるというらしい。
「リールを巻きあげるっ!」
ギギギギっ!
グイっとロッドが引っ張られ輪郭が弧を描く。
ビイイィィという音にのってラインが滑っていく。
「うわっ!」
凄い引かれる!
本に書いてあったようにロッドを上に立てて引きその後リールを巻きながらまたロッドを下におろす。
「ううぅぅ」
何かあれだね。
中学校の体育祭でやった綱引きみたいな感じ。
たまにぐっぐっと引きが強くなる。
お互いがお互いのリズムを崩し合う。
こっちもたまにラインを走らせたりして。
「ちょちょちょちょ!」
引きが強い!
どんどん湖の方に引きずり込まれる!
「ふんっ!」
引いたり引かれたり。
だけれど体力では体の大きいこちらの方が上!
...だよね?
その接戦の末...
「釣れたぜー!」
魚はビチビチと跳ね水面を揺らす。
すぐにランディングネットで引き上げこの戦いは私の勝ちで終了した。
「あー。 あの雲綿菓子みたいだな―。 って雲はどれも綿菓子みたいか―。」
最後に私が考えたことは勝利に対する喜び...
ではなく全く関係のない事だった。
+現在の資金 4351360円+
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