47 - おお?
誤字報告ありがとうございます!
そして始まった乱闘。
崖の上からどーんと熊が飛び降りてきてバイソンにとびかかった。
え、飛び降りるって...
下、岩場だよ?
足とか痛くならないの?
それを迎え撃つようにバイソンも熊に向かって突撃。
「...今のうちに逃げよう」
匂いを辿られないようにカモフラージュして...
Hunting spray (Warp horn) 2000円
自然の香りに擬態できるスプレー。
これ系のスプレーはいつか買って使うとは思っていたけれど初めての使用が狩りではなくて遁走用だとは想像もしなかったな。
自然の香りに擬態と言ってもスプレー系のルアーはフェロモンスプレーが多いのだけれど。
まあ、人間の香りがしなくなればいいや。
シュー
三十六計逃げるに如かず!
にっげろー!
◇
がっさがっさ
そろそろいいかな?
なんていうとフラグが立ってしまいそうだけれど。
ぽつっ
「お」
ぽつぽつぽつっ
ザァー
「雨だ!」
ありがたい。
これで匂いも足跡も流れてくれる。
私の感覚だと別に雨でも問題なく歩いていけると思うんだけれどキャンプの本には身体が冷えるから合羽を着るようにって執拗に書いてあるから着ようかな。
三種の神器とか言われているみたいだし。
そんで合羽どんなのにしよう。
値段どれも一緒なんだけど。
いつも値段で決めるから迷う。
これ猫耳でかわいいなー。
これにしよ。
あ、でも真っ白だから周囲の景色との違和感とかないかな。
まあいいか。
ひたすらに進んでいく。
ぐぅぅぅ......
お腹空いたな。
腕時計を確認すると時刻は11時。
空は厚い雲に覆われているため時間が分からなかった。
そろそろお昼にしますか。
ショットガンを用意。
弾をバードショット弾に入れ替えて。
グサッ
そこらへんにルアーを刺す。
それで私は近くの草むらへ。
迷彩っぽい服を着て待つ。
それにしてもさっきの巨大獣たちは何だったのだろうか。
何度も言っている通りこの世界は元の世界とは違うので動物の種類とかも変わってくるだろうけど流石に物理法則とかに逆らったようなものは不可能なはず。
動物があんなに大きく育つのはあり得ることなのだろうか。
まあ実際にあり得ているのだけれど。
あ、でも恐竜とかあれくらいの大きさだったっけ。
でも小さい種とつるんでいたけどな。
大きいバイソンと小さいバイソンって種としては変わらないってことかな?
あんなに体が大きいと異種同士交流もできないだろう。
すると何か突然変異的なことでああなったのかな。
ガ〇バの冒険で言うノ〇イみたいな。
人間でも成長ホルモンの抑制が効かなくなって身長が伸び続ける巨人症って病気があったし。
でも後から来た熊もかなりの大きさだったんだよね。
つまりこの世界ではあの体の大きさは大して珍しい事でもないのかな?
どうだろう。
そこんところいつかこの世界の人達に聞いてみたいよね。
「来た!」
目の前を通って雁が降りてきたが...
「そっちじゃないよー」
ちょっと奥の方へ行ってしまった。
そっちは射程圏外だなー。
もうちょっとこっち側に来るのいないかな。
そんなことを思ったからだろうか。
「真っすぐこっちに向かってくる!」
空から一直線にこちらへ向かってくる個体が。
よーく狙って...
パコォン!
するとその音に驚いて地上に降り立っていた雁たちが一斉に飛び立つ。
撃たれた雁はひっくり返り背中を地に向けながら落ちていく。
かなり近距離だったからね。
一発で相当なダメージを与えたはず。
そのまま私の後ろの方へと落ちていく。
背中の方から聞こえてくる「どさっ」という音には気にせず次の雁へ照準を定める。
雁は一瞬で飛び立ってしまう。
そうなるともう当てられない。
パコォン!
飛んでいっている雁に向かって撃つ。
遠いか?
しばらく待ってみるけれど雁は失速することもなく普通に空へと舞って行った。
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