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42 - 勢いで雪山を登る

まだ執筆速度を戻せていないんですよね。

だけれど一月前半に更新速度を戻すと言ってしまったので文字数を半分にしてなんとか更新しています。

まあもう一月後半に入ってしまいましたけど。

誤字報告本当に有難いです!

「寒い!」


さーむーいー!

もっとよく考えてから寝るべきだった!

今は多分秋。

そうでなくても気温が低いのは事実。

そしてここは私の家の辺りよりもちょっと標高が高い。

つまり寒い。

そんなところで夜を迎えるとどうなるのか。


「こうなるんだよー!」


私は震えながらテントを片付ける。

空はまだ真っ暗。

時刻は三時です。

寒すぎて早く目が覚めてしまいましたねー。

...よく死ななかったな、私。

寒いところで寝るって、そのまま永遠の眠りルートもありえるよね。

今度からはもっとちゃんと防寒対策してから寝ることにしよう。

ちょっと寝袋だけだと寒かった。

結構もこもこしたの買ったんだけどな。

まいいや。

起きちゃったんだから何かするしかないよね。

この寒さではちょっと二度寝とかできないし。

という事でテントをしまって進む準備をしている最中でした。


「ふう。 これで片付いたかな?」


朝御飯はどうしよう。

持ってきた食べ物は一日分だけれど朝おなかが空いてしまっては何もできないと思い一応今日の朝の分はあるんだよね。


「まあ御飯と呼べるようなものではないけれども」


持ってきたのは燻製もどきみたいな。

まあ焼いたから燻製ではないけど。

でもなんかそんなノリのお肉。


「これは歩きながらでも食べようかな」


という事で硬くなるまで焼いたお肉を片手に歩き始める。

今日のお天気は晴れ。

霧みたいな薄い雲が結構あるかな。


取り敢えずキャンプした湖を迂回して山のほうへ向かおうと思っている。


と、この山を登らないといけないのか―。

大きいなー。

北海道にもこれくらいの高さの山なら結構あったけどそれを登ろうとは思わなかったな―。

ちょっと低い山なら「あの先には何が広がっているんだろうな」とか思って登ったりしたこともあるけれどさすがにこんな断崖絶壁な山には目線はいかなかった。


「もっと低いところないかなー」


山に沿って歩いていき、最も低そうなコルを探す。

なるべく高いところには上りたくないから。


ココココココ

ピピピピピピ


鳥の鳴き声が昼とは違う。

やっぱり雰囲気が違うねー。


「うーん、ここの鞍部がこの辺りで一番低そうかな?」


それでもまだ結構と高いけど。

でもこれくらいなら学校の裏山に登るみたいな感じで気軽く登れそう。


「ま、取り敢えず登ってみますかー」


スノースパイク 2000円

ヘッドライト 500円


草の生えた平面と岩肌が混じっている程度に急な坂へ足をかける。

まだあたりが暗い中山に登るのはちょっと危険かもしれないけれどね。

でもそんなことなど知らん!

私は進むぜ!


ラジオを流しながら登る。

前世だったら周りの登山者の迷惑になったりするけれどこの世界では気にしなくていい。

クマ対策にもなるし。

ていうかいいね。

周囲を気にしなくてもいいっていうのは。

夜に大声で歌っても大丈夫だから。


「すごい上り坂だなー」


山と山の間は傾斜が少し緩いのでのでそこに向かって歩いていく。

山の頂点に隠されて日の光が当たりにくく、また溝になっているのでそこには雪が解けずに積もっている。

まあ滑って落ちた時岩肌に落ちるよりも雪面に落ちた方がいいからいいんだけどね。


雪の壁を登る。

角度が結構あるような坂を。

足が冷たい。

踝が埋まるような程雪があるので足が冷える。

雪山登山みたいな感じ。

実家にいたころはこんな感じの山によく登っていたけど。

あの山の向こうには大都会が広がっているんじゃないかって思って。

結局上り切ることはできなかった。

年が経っていくうちに向こうに広がるのはここと同じような山々の景色だって知っていったから。


ずる


「あ」


ずずずずずずず


「あー」


すべってしまったー。

まあ雪山の装備じゃないから。

頭にかぶっているのはヘルメットではなくただの帽子。

靴は普通の靴だしピッケルだって持っていない。

舐めてるねー。

多分登山家の人達にこの光景を見られたら「自殺願望者はよそへ行ってください」とか言われそう。

でも雪山で遭難した経験なら何度かあるし意外と大丈夫じゃない?

それに結構何とかなりそう。




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