41 - 夜
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パチパチと焚き火が爆ぜる音を聞きながらぼーっと暗い湖面を見つめる。
綺麗な月が反射し、波で揺らいでいる。
考え事ってほど大層な事を考えているわけではないけれど何も考えていない訳じゃない。
主にあの私の知っている物よりも大きく妙な模様がついた月のこととか考えている。
あの月地球のよりも大きいなー。
模様もなんか梨みたいな模様。
まあ元の世界と同じ訳ないけどねー。
まあつまり何も考えていないという事だよ。
話題がない時に天気の話をするのと一緒。
まあキャンプとかアウトドア系ってそういうものでしょ。
「あー、そろそろ寝る準備をするかなー」
日が沈んでから結構経つし。
いつも日の出とともに起きて日の入りと共に寝る私の生活からしたらちょっと夜更かしをしているのでねー。
という事で寝る準備でーす。
具体的に言うと寝床のセットとお風呂だねー。
まあお風呂っていってもまともなことはできない。
せいぜい体を拭くとかそのくらい。
なんか本を読むとポータブルシャワーとか露天風呂を作るだとかいろいろ書いてあるけれどお金も時間もかかるから無理ですねー。
いやお金はあんまりかからないから主にザックの容量を食うのと時間がないからですね。
今思い立ってから何時間もお風呂を待ってはいられない。
ポータブルシャワーは太陽が出ていないとだめだし。
まあ今度からはできるかもしれないけれど。
でもどちらもいつかはやってみたい。
てなわけでお湯を作っていきます。
まずは洗面器を用意。
洗面器 1000円
そこにバーナーで熱したお湯を注いでいきます。
湖から水をすくってきて。
クッカーで熱す。
指をつけながら熱くなり過ぎないようにする。
洗面器をそのまま熱することってできないのかなーって思ったんだけれどなんか変形とかしそうで怖かったので止めた。
熱くなってきたなーって思ったら洗面器に移す。
勝手にどんどんと冷めていくからねー。
熱いくらいがちょうどいいんよ。
と、そんな作業を何回かしていって洗面器にある程度の量のお湯がたまったらそのお湯にタオルを浸してそのまままず顔を拭く。
うーん。
やっぱりお風呂に入りたいねー。
トップを脱いで上半身を拭いていく。
すっと下の方を見てみるとそのままつま先まで見える。
...なっ、ナンデモナイヨ!?
焦りながらもボトムも脱いで下半身を拭いていく。
まだ十八歳だし。
見た目は2~3歳ほどマイナスされているけど。
なんで博物館入る時受付の人にスルーされるんだよ!
高校生から有料なんじゃなかったの!?
私大学生なんですけれど?
まあいいや。
それはつまりまだこれから成長するってことだし。
てな感じで体を拭き終わりましたー。
まあまあスッキリしたかなー。
そしたら寝床の準備です。
まずはテントの上にそのまま寝転んでみる。
...うーん。
ちょっと痛いかなー。
こういう問題はどうすればいいんだろう。
なんかマットとかあればいいかな。
という事でアウトドア用エアーマットとか言う物を購入!
キャンプ用超軽量エアーマット 2000円
お、これ枕の部分も付いてる。
いいね。
枕を買う手間が省ける。
えーっと。
どうやって使うのだろう。
説明書はー。
あったあった。
どれどれ。
下の空気栓から空気を入れてご使用いただけますだって。
へー。
浮き輪みたいなものかな。
「それでは入れていきましょー」
フ――――――
うー!
肺活量が―。
「ぷはっ!」
はー。
限界です。
くっ。
全部一息で入れてやろうと思ったのに。
まあそれはさすがに無理かー。
地道に入れていこう。
フ――――――
フ――――――
フ――――――
......
....
..
「はあ、はあ...」
い...き...が...
無理して一気に入れたから。
でもこれで膨らんだ!
これをテントの中に入れて!
もう一回寝転んでみる。
うん。
いいね!
それなりの寝心地。
それでは最後に寝袋を購入してー。
寝袋 5000円
「寝る準備が整いましたー」
ではおやすみなさい。
ぐう。
+現在の資金 4373860円+
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