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25 - 城の中

なんか8時に投稿したほうがPVが多くなる気がしました。

ブックマーク登録ありがとうございます!

一体この城は何なのだろう。

中を探索、と言ってもとても開放的なので探索というよりも散歩といった方がいいかもしれない。

ふと、庭のようなところに出た。

庭っていうか展望台みたいなところ?

いや。

見晴台っていうのかな。

目の前は崖になっている。

下には湖が。

そこに立った時、さっきまで雲に隠されていた太陽がふっと顔を出した。

遠くからとてつもない速さで日の光が迫ってきて瞬く間に私を包んだ。

霧に包まれながら太陽の光を浴びる城は幻想的に感じられる。

これはどのようなものなんだろう。

何が起こってこうなってしまったんだろう。

城の形を見るとイギリスとかでよく見る廃城のようなものが感じられる。

この世界って確か中世ヨーロッパに似ているって話だったよね。

この城も思いっきり中世ヨーロッパ感漂っているんだけど。

どこかに何かこの城について記したものか何かが残っていないかな。

まあ、残っていないか。

城が朽ち果てるくらい人の手が入っていなかったっていうのに本などの情報媒体が残っている訳がない。

あ。

でも壁に文字が刻まれたりとかはあり得るかもしれない。

城の周りを見ていく。

なんか調べているっていうよりも観光しているみたい。

恐らくこの城の形としては四隅に塔があってそれを繋ぐように城壁が張られていたんだろうね。

何の変哲もないただの四角いお城。

この塔の中には入れないのかな。

塔には窓がいくつか開いている。

近づいてみてみると縦と横にいくつかの穴が開いていたのでおそらくここには鉄格子がはめられていたんじゃないかな。

下に目をやると四角い窓とは明らかに形の違うアーチ状の穴が。

もしかしてこれ本来の入り口?

半分埋まっているんですが...

地面にペタッと胸をくっつけてほふく前進で入っていく。


「うー。 せまいー。」


閉所恐怖症の人が入れないでしょ!

もっとバリアフリーにしないと。

っと。

塔の中は螺旋階段があった。

真ん中が吹き抜けになっていて上まで見通せる。

そこまで高い塔ではないけれど。

三階建てくらい。

取り敢えず登ってみる。


コツ コツ コツ コツ


大体の階段が壊れている。

中には完全になくなっている段もある。

大丈夫かな、これ。

登っているうちに崩れたりとかしない?

高いところから落ちるのは慣れているけど。

塔の中は窓から入ってくる光で明るくなっていて奇麗。

窓の御陰で閉鎖感も全然ないし。

やっぱり辺りが明るいか明るくないかで全然気分って変わってくるよね。

雨の日は別だけど。


お。

踊り場みたいなところに来た。

横に通り道があって城壁の上につながっているらしい。


「おおぉぉ!」


高いところから見る森と湖の景色も奇麗だねー。

塔のてっぺんに言ったらもっと奇麗かな。

別にそこまで変わらないか。

ここと塔のてっぺんってそう高さ違わないし。

さて。

私は少し怖さも感じています。

何故でしょうか?


横に壁がないからだよ!

いや、昔はあったんだろうけどさぁ。

崩れてなくなってしまっているんだよねー。

横ぱーぱーに開いている。

ちょっとバランス崩したら真っ逆さま。

タワーサイロの錆びてボロボロになった梯子を上っていくくらい怖い。

三階ちょっとの高さだからって侮ってはいけない。

高いところから落ちるのには慣れているっていっても普通に病院のお世話にはなるくらいのケガはするし。

でも景色以外特に何も収穫はなかったなー。

もっかい塔の中に戻って降りる。

うーん。

遺跡探検みたいそう都合よく何かが見つかったりしないのかな?

お。

これは何だろう。

円柱が横になった形の建造物が埋まっている。

円柱っていうかハウスみたいな。

あ、ハウスっていうのはビニールハウスの事ね。

だからアーチ状の何かが地面に埋まっている。

なんだろうこれは。

一階部分の建造物にしては低すぎるし。

ハッチみたいなものは付いていないかな。

何とか中に入りたい。


「あった」


アーチ状になったなにかのてっぺんに四角い穴が開いている。

そこから下に向かって階段が伸びているんだけど...


「水は溜まって...いないね」


良かった。

排水できる機能がどこかにあるんだろうね。


ん?

え?


なんか壁に光る石みたいなのがくっついているんだけど。

これ大丈夫?

放射能とか放ったりしていない?

異世界パワー?

そのおかげで明るいけど。


うーん。

でも特に何もないなー。

結構広いけれど中は空っぽ。

いや、なんか大砲とか置いてあるけど特に私にとって価値のあるものでもないから空っぽっていってもいいでしょ。

うん。

何もなかったね。

という訳で上に戻ります。

あ、お土産として光る石一つ貰ってきました。


「あかるっ!」


さっきまで暗いところにいたから外が明るく感じてしまう。

謎の光る石で照らされてはいたけれども。

徐に右腕の時計に目を向ける。

そろそろお昼ですねー。

お昼御飯食べましょう。

なんかこれが目的できたことも半分くらいあるから。

見たことのない奇麗な景色の中でお昼ご飯を食べたいって。

まあ、ただのカレーライスだけれど。

と、お城の見晴台みたいなところでご飯を食べる用意をする。


アウトドアチェア 2000円


折り畳みの椅子に座ってカレーを食べる。

もぐもぐ。

飲み物として水筒にコーヒーも入れてきたし。


ステンレス水筒 1000円


そよそよと吹く風が気持ちいい。

湖の水面も風に揺られて動いている。


ヒュー ヒュー ヒュー


コッコッコッコッコッコ


チチチチチチチチチチチ


自然っていいねー。

特に牙をむいて来ない自然が好き。

熊は撃つ。

湖では雁か何かが泳いでいる。

カナダ雁かな?

いや、異世界だからそれによく似た種か。

あれ泳いでいるっていうのかな。

他に表現方法思い浮かばないんだけど。

雁たちはしばらく湖を遊泳していったあと空へと羽ばたいていった。

更に湖の周りを見ると結構いろいろな動物がいることが分かる。

鹿が湖に水を飲みに来ていたり。

角大きいなー。

ミュール鹿かなー。


ずずず


コーヒーをすする音が自然に溶けていく。


今お昼だけれど今日の午後はどうしよう。

レタスや白菜の苗づくりでもやるか―。

今日昨日と続いて農業に全く触れていなかった。

と言ってもまだこの世界に来てから三日目だけれど。

私は狩りをしにこの世界にやって来たわけではないのだから。

農業をやらねば。

玉ねぎの苗も作ろう。

今日は苗づくりかなー。

明日は―。

特に何か植える予定もないけれど畑増やしていこうかなー。

もっと大規模に小麦植えてもいいし。

じゃが芋とかもいろいろな料理に使うしな―。




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