22 - ハンバーグカレー!
ブックマークありがとうございます!
小説書くの時間かかるなー。
あ、そうだ!
ぱら...
ぱら...
ずずず
ぱら...
ぱら...
「あ。 ぬるくなってる」
ぐびっ
ふと本に向いていた顔を上げる。
「おろ? もうこんな時間ですか」
外はもう暗くなっていた。
「夕ご飯作るか―」
と言っても昼のカレーがまだまだあるのでそれの消費になる。
だけれど昼と全く同じカレーを食べるのはなんとなくつまらない。
そこで新たに何か付け足そうと思う。
てことで用意するのはこちら!
謎鹿のすね肉 25g
謎牛の肩ロース肉 50g
謎牛のばら肉(カルビ) 25g
謎牛のもも肉 25g
塩 一つまみ(1g)
胡椒 一つまみ(1g)
コンソメ 3g
サラダ油 大匙二杯
だよ!
繋ぎが全くないよー!
玉ねぎも卵もパン粉も何もない。
取り敢えず玉ねぎを育てることは必須事項かな。
ここ最近の料理では玉ねぎがなくて困った事しかない。
あと卵。
畜産も早く始めなければ。
パン粉は待っていればあと一か月ほどでできるからいい。
あ。
後でやるって言った苗づくり近いうちにやってしまわないとな。
脂身の多いところってのは少しでも肉がまとまってほしいという考えからだよ!
これで肉がまとまるかどうかは知らないけれど。
謎鹿のすねは豚のものとかでもいいとおもうよ!
ないけど!
イノシシなら狩れるかな?
というか肉が沢山あるからこんな風に贅沢に使っているだけで基本的には油多めの柔らかいお肉と赤身肉の組み合わせであれば大丈夫だと思う。
あとしかと牛の食感は似ているって言われるから牛でもいい。
ていうかミンチになるのなら何でもいい。
近くにスーパーがあるならミンチ肉を買っちゃっていいし。
さっきまで凍っていたのでまだ硬い。
だけど調理するとすごくおいしく食べられるんだよねー。
獲ったばかりのでも。
何でだろう。
全然固くないし。
この世界特有の物質などがコラーゲンを膨張させているとか?
前の世界ではなかった現象だから前の世界の知識で説明を付けることはできないけど。
まずは謎鹿のすね肉を切るよー。
結構強い食感が欲しいから荒く切る。
ここではスーパーで気軽にミンチ肉を買ったりとかできないから自分でミンチ肉を作らないといけない。
という訳で謎鹿のすね肉をミンチみたいにしていくよー。
いいねー。
この包丁切れ味が良くて。
切れ味が悪い包丁だとどうしても肉を押しつぶしている感が否めないからね。
謎牛のばら肉も同じように荒く切っていくよー。
食感を担当するのはこの二つの肉。
謎牛の肩ロース肉と謎牛のもも肉はお肉同士をまとめる役割。
謎牛のばら肉が切れたら続いては謎牛の肩ロース肉と謎牛のもも肉の二つ。
こちらは完全にミンチみたいな感じでいいと思う。
細かく細かく切って肉の繊維が見えてくるくらいまで。
確かミンチの作り方ってこんなものだったと思う。
ももやバラを中心にいろんな部位の切れ端を使っていると。
脂身の少ない赤身ミンチだとすねとかネッグとからしい。
そんな感じでミンチが出来上がりました!
調理用ビニール手袋200枚入り 600円
コンソメ顆粒60g 100円
そうしたら塩と胡椒とコンソメ3gを振ります。
テレビかなんかで砕いた氷を入れると肉の中に空間ができて肉汁たっぷりの美味しいハンバーグができるとか聞いたことがあるのでそうする。
うろ覚えの知識だしこれで合っていたかどうかは分からないけど。
冷蔵庫の製氷室から氷をいくらかとってきて包丁の裏で細かく砕く。
そうして手袋をして手で混ぜていきます!
まーぜまーぜ
各種肉がまんべんなく混ざったらそれでオーケーです。
あんまり混ぜない。
なんか混ぜない方がいいらしい。
全く混ぜないっていう人も言うくらいだし。
捏ねは必要ない! って断言しているんだよね。
まあ、この肉たちを全く捏ねないのはさすがに困ってしまうのである程度は混ぜるけど。
一回スーパーのミンチ肉をそのまま焼いた料理を食べたことがあってね。
いや、あれは料理とは言わないかな。
あれはおいしくなかった。
ボロボロと崩れるし。
肉感があまりなかったし。
なんか紙でも食べているみたいだった。
流石にあの調理法ではどんなにいいお肉を使ったっておいしくはならないでしょ。
そんな記憶を思い出しながら続いて空気を抜く作業に入る。
ぺちぺちぺちぺちぺちぺち
空気が抜けたら成形をするよ!
まん丸くして真ん中をちょっと凹ませる。
もうここまで調理したら何を作っているか分かるよね!
別に隠している訳でもなかったんだけど。
そうっ!
ハンバーグです!
「あとは焼くだけ!」
フライパンにサラダ油を敷いてある程度温めたらお肉を投入!
じゅー!
火は強火だよ!
だいたい一分ちょっと経って片方の面に焼き色が付いたら裏返すよ!
焦げやすいから私は何度もひっくり返すよ!
ステンレスターナー 500円
一回ホイル包みのを作ったことがあるけどあれは楽だったね。
焦げる心配をそこまでしなくていい。
その代わりにアルミホイルに少しくっついちゃうけど。
でも肉汁もそのまま保持していてくれてとっても良かった。
両面をしっかりと焼いたら火を弱火にして蓋をします!
じっくり7~9分ほど蒸すよ!
それだけ焼けば十分中まで火が通るかな。
じゅわわわわー
◇
そろそろいいかなー?
箸をハンバーグに刺す!
そうして刺した箸の先っぽに触れて温度を確かめてみる。
「熱っ!」
うんっ!
これなら大丈夫!
ちゃんと中まで火が通っています!
ではお皿にカレーと御飯をよそいで。
出来たハンバーグをのっけて。
「ハンバーグカレーの出来上がりでーす!」
ではいただきましょう。
ハンバーグにカレーを付けて食べる。
もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ
にくじるっ!
凄い出てくる!
ジューシーな味がいっぱい!
食感はちょっと固め。
ぎゅうぎゅうに詰まっている。
牛と鹿の肉しか使っていないからだろうけどすごい牛感が強い。
鹿の肉はほぼ牛の肉と同じ食感っていうけどジビエっぽいにおいも無くてとても食べやすい。
肉感はすごく強いんだけどステーキとかとも違う。
噛むたびに跳ね返ってきて押しがある。
食べ応えあるねー!
溢れ出る肉汁から出る香ばしさが口から鼻に抜けていく。
噛めば噛むほど肉汁がその中にお肉のうま味を内包させて口の中にぶわ~っと広がる。
肉のうま味とお米の甘味。
更にそれを包むカレー。
濃厚な旨味が肉汁に乗って沈むように流れ落ちていく。
おいしー!
もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ...
◇
「ごちそうさまでした!」
美味しかったー。
ご飯を食べているときはいつも幸せだって感じられる。
あ、美味しいものを食べているときに限るよ?
そりゃあ流石にでんぷんを貪りながら幸せだって感じられるほど私の精神は崩壊していない。
でんぷんだって焼けば多少はおいしく食べられるけど。
食べるのは大好き。
作るのも大好き。
だけど皿洗いは好きじゃないんだよねー。
このシステムキッチンに食洗器を付けておいてほしかったわぁー。
戸棚ばっかりやたらと付いていて。
まあそれも有り難いんだけどさ!
食洗器買おうかなー?
でも一人暮らしだと使う食器の量が少ないからわざわざ食洗器を使うのってもったいないんだよね。
結局今日一日何も進歩していない気がするけれど、気のせいだと言い聞かせてお風呂に入り歯磨きをして寝た。
寝れることも幸せなのだ。
前世では食欲は満たされていたけれど睡眠欲がいまいちだった。
実家ではいつも夜遅くに寝て朝は四時起きだし。
高校は寮だったから五時起きだし。
大学生になっても一年生だから忙しいし。
という事で三大欲求が満たされるだけで幸せなのです。
+現在の資金 4645700円+
評価ありがとうございます!