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21 - コーヒーの表現は難しいよ?

やっぱり元の名前の方がよかったでしょうか?

戻しましょうか?


キャラに知能デバフがかかっているわけではありません。

作者にかかっているのです。

夜遅くに書いたものですから。


という訳で前世と同じ道具でいいよね。

他のは分からない。

豆もよく見知っているやつを買う。

豆についてはこだわるって言ってもいくつかの美味しい種を好んでよく飲むだけですべてのコーヒー豆の詳細な特徴とかを一々知っているわけではない。

で、私がアメリカンコーヒーを飲むときは大体南米産のコーヒー豆を選ぶ。

ブラジルとかは定番だから。

そのストレートコーヒーを。

決してブレンドとかよく分からないからストレートにしている訳じゃないんだからね!

ブラジル・サントスって名前の商品のがとくに有名でよく買っているよ!

結局名前だけで決めているってね。

でも味もいいし。

有名だし。

ならそれでいいじゃん。

ていうか有名どころしか知らん。

知っているのはせいぜいモカとかマンデリンとかブルボンとかくらい。

良いんだよ!

何も知らない私みたいな素人は有名どころのを使っていれば!

あとはそこらのスーパーで売っているようななんちゃらブレンドとかうんたらブレンドとか。

え?

一番有名なのって言ったらブルーマウンテンだろって?

値段見てから言えよなー。


ドリッパー 400円

サーバー 1500円

コーヒーケトル 2000円

ペーパーフィルター160枚入り 600円

キッチンタイマー 200円

中煎り豆500g 2000円 

手挽きコーヒーミル 1000円


メジャースプーンとか木製のかっこいいやつも買いたかったけど計量スプーンがあるので無駄な出費はしないことにした。

あとコーヒーケトルなんてわざわざ買わなくても普通のケトルで十分でしょって思ったけどそもそもここにはケトルもやかんも何もなかった。

それならとちょっとおしゃれなコーヒーケトルを買ったよ。

本の高さに比べたらコーヒーセットの何と安いことか。

まあ高いのだと普通にウン百万とか行くけど。

取り敢えず私が買ったのは安かったという事だよ。

タイマーは普通にキッチンタイマーを選んだ。

前世ではなぜか母の部屋にあった砂時計を貰ってきてタイマーに使っていたけどわざわざそんなものを今買う必要はない。

おしゃれだけどねー。


さて、まずはコーヒーケトルにお湯を入れまーす。

と!

そこで私は気が付いた!

この家に給湯ポットがないことを!

買わなければ!

あ、そういえば給湯ケトルとか言うのもあるんだね。

家にはそんなものなかったから興味ないけど。

だってあんまりお湯の量はいらないでしょ?

うちのポットは2.2Lの奴だったけど前世で家電量販店行って給湯ケトル見てみたら1Lにも満たないのばっかりだったし。

それにお湯が沸く速度も遅いでしょ?

偏見だけど。

私は今すぐコーヒーが飲みたいのだ!


給湯ポット 10000円


お水を入れる。


じゃー


そして給湯ボタンをぽちっ!


てーれーれーれーれーれーれれーれーれてれれれれーてれれれれーてれれれれれれれれれれれれれれれれー


カノンが流れる。

そういえばこの音楽が流れるオルゴール持っていたなー。

ピアノ型の。

急いでね!

速くコーヒーが飲みたいんだから!

家のは大体十分くらいでお湯が沸いていたけどこれはどれくらいかかるんだろうか。

鍋でお湯を沸かせばよかった?

あー。

そうだ。

そうしとけばよかったかな?

でももう買っちゃったし。

鍋はいちいち乾かす暇があるけど給湯ポットは水を入れるだけでいいから楽だと自分に言い聞かせて納得しよう。

そして給湯機の上にある蒸気が排出されるところの近くにドリッパーとサーバーを置いておく。

あとついでにグラスも。

あっためるのだ。

上が平らな形のおしゃれな給湯ポットを買ってよかった。

上に安定して物が置ける。

本来の使い方じゃないけど。

さてお湯が沸くまでのあいだ何をしていようか。

本でも読みながら豆でも挽いて待っているかー。

本を読みながら片手間で豆を荒く挽く。

なんか細かいとだまになっちゃうとか聞いた。




てーれーれーれーれーれーれれーれーれてれれれれーてれれれれーてれれれれれれれれれれれれれれれれー


再びカノンが聞こえてくる。

お湯が沸いたらしい。

結構早かったなー。

時間とか計っていないけど。

本を読んでいたから早く感じたのかな?


そうしたらペーパーフィルターをドリッパーの中に入れる。

きゅっきゅと押さえてしっかりと密着させるよ!

そこに挽いた豆を入れるよ!

10g程だよ!

なるべく挽いた豆の面が平らになるように均す。

そしてお湯を注ぐ。

濃い目のが飲みたいときは出来上がり量120mlの半分である60mlのお湯を入れ、あとからお湯をさらに60ml加えて濃いのを作るんだけど今回は薄めでいいので最初っから120mlほど入れちゃう。

まずは豆全体にお湯が染み渡るほどのお湯を注ぐ。

真ん中からまんべんなく全体にお湯が行き渡るように。

そうしたらお湯が染み渡るまで少し待つ。

なんとなくお湯がちゃんと行き渡ったかなーって思ったらもっかい注ぐ。

コーヒーの香りが漂ってくる。

いい匂いだねー。

ドリッパーの上にコーヒー色の細かい泡が立ってくる。

その泡が崩れてしまわないようにその上からさらにお湯を注いでいく。

今度は先程とは違って白い泡が立ってくる。

そのままコーヒーカップの中にちゃんと一杯分のコーヒーが出せたらお湯を止める。

サーバーからドリッパーを離し、濃度が均一になるようにゆっくり混ぜる。

そのドリップしたコーヒーをグラスへ注ぐ。

耐熱グラスだからあったかいものを入れても大丈夫。

そこへさらにお湯を入れて薄める。

といったところで完成です。


雰囲気はとてもいい。

ここは雨が降っているけれど山脈の方には日がさしていてとても奇麗。

コーヒーの芳醇な香りが部屋中に漂っている。

書斎と縁側は抜けられるようになっており、視界に入る本棚たちが大正浪漫に富んだカフェの雰囲気を醸し出している。

午後のカフェといったような静かな雰囲気。

グラスから立つほろ苦く芳ばしい香り。

香りは湯気と共に高く柱を立てる。

見た目はアメリカン特有の少し明るめの色。

味はすっきりとしている。

このアメリカンのスッキリとした味わいは苦みが嫌いな人にもちょうどいいし初心者向けだと思うんだけどな。

それでも「コーヒー飲むの初めてだけど高ーいカフェ来ちゃった! どんなのがおすすめ?」ってきかれたらウィンナーコーヒーを勧めるけどね。

あれはスイーツですよ?

あの甘さははまるねー。

あれを”コーヒーの味”として認識させていいところなのかは悩むところだけれど。

あれを普通のコーヒーとして認識してしまうと多分その人はもう普通のコーヒーは飲めないと思う。

あ、ウィンナーコーヒーって調べるとコーヒーにウィンナーが突き刺さった画像とか結構たくさん出てくるけどあれらは冗談でやっているんだからね?

ウィンナーコーヒーにはウィンナーはささっていないよ?

クリームましましのが本来のウィンナーコーヒーだからね?

でもアメリカンコーヒーを日本に広めた人がアメリカンコーヒーはコーヒーを薄めたものだって勘違いして広めてしまったようにウィンナーが突き刺さっているコーヒーもその内一つのジャンルとして誕生する日が来るかもしれない。

そんな訳の分からない話は置いておいてコーヒーの味の話に戻る。


口当たりは柔らかくさわやかな酸味と程よい甘味が感じられる。

酸味は嫌な酸っぱさではなく明るい。

コクなどは少し薄いけれども後味が尾を引かずさっと口の中に味が溶けていく。

酸味と苦みがやってくるのはそのあとから。

砂糖もクリームもミルクも入れてないけどとても飲みやすい。

まあ、私にとっては飲みなれた味なんだけど。




+現在の資金 4646900円+

誤字脱字報告ありがとうございます。

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