13 - ケーキ食べた話
ブックマークありがとうございます!
そう。
癒やされるといえば早くケーキと紅茶が作れるようにしないと。
甘味が足りないっ!
ケーキと癒やしはどこが関係しているのかって?
紅茶飲みながらケーキ食べると癒やされるでしょ!
この前ちょっと遠出デートして美味しいケーキ屋さんに行ったんだよね。
カフェ併設だったからそこでケーキと紅茶を買って食べたんだ。
ケーキは720円のベリーケーキと800円のマロンケーキを。
紅茶は250円のアールグレイというのを一杯。
高かった。
まあケーキが高いのは当たり前だけど
紅茶は柑橘系の爽やかな香りがしたよ。
何処のメーカーのかは書いていなかったけれどアールグレイ特有のベルガモットの香りが柔らかく飲みやすかった。
アールグレイが人を選ぶ理由はこの強い香りにあるのでこれは万人受けするのではないかといった感じ。
ただこの強い香りが好きな人にはちょっと物足りないかな?
渋みも控えめだし香りの強いアールグレイを飲み慣れている人にはちょっとふわっとした印象を与えてしまうかも。
私にはそれが良いんだけどね。
しかしこの様に香りや味の主張が控えめだとミルクを加えた時にミルクに押し負けてしまわないかなー? と思った。
だけど実際にやってみるとその予想は裏切られる。
ミルクが風味をかき消すような事は無く舌触りにまろやかさが加わった。
ベリーケーキも美味しかった。
500円するだけの事はある。
香りは柔らかいラズベリーのもの。
うすーくスライスされたスポンジと生クリームが層になっていてフォークを降ろした感覚はまるでミルフィーユの様だった。
ちなみに生クリームはイチゴの生クリームだった。
口に入れてまず感じたのが酸味。
この酸味はストロベリーのものでは無く木苺系のさっぱりとした爽やかさが感じられた。
生クリームも安い生クリームを使った時の様な植物性油脂のべとべとした舌触りやくどい甘さ等が一切なくクリームは舌の上で優しい甘さを残してさっと溶けていく。
まるでミルフィーユかな?って思うほどに薄く積み上げられた層は口の中でほどけて下に残った甘味を広げていく。
特に印象に残っているのがシロップ。
ケーキの上に載っていたのだけれどこれが特に強い酸味を出していた。
これだけちょっとへずって食べちゃったもん。
下にちょっと乗せて口の中に広げると清涼感で口がリフレッシュされる。
多分これは誰が食べもおいしいって思う。
高いけどね。
でもそれにみあった美味しさはあった。
まあお菓子系はお金をそれなりに出さないと美味しいものは食べられないよね。
駄菓子は違うけど。
ポテチとかは普通においしい。
でもケーキなんかは特にそうじゃないかな。
安くておいしいって言えるケーキはコンビニのショートケーキくらい。
コンビニとかだとちょっと凝ったのが出てきても「んん。 まあいいんじゃない?」くらいにしかならない。
一回食べたら十分。
普通って言った感じ。
損した~!
とはならないけど、すごくおいしい! ともならない。
値段にはその値段の理由があるのだよ。
マロンのケーキのほうもおいしかった。
硬いミルフィーユ生地にやわらかいマロンクリーム。
そして丸ごとマロン。
ケーキの天辺に立ってた。
ショートケーキのイチゴを最後に別で食べるみたいに栗もそれだけで食べたけどね。
栗はとても甘かった。
マロンクリームの方が甘さ控えめですっごく上品だったので栗の甘さが際立つ。
それにすごくみずみずしくて全然口の中がぱさぱさしない。
マロンクリームはさらさらと柔らかく、栗の香りが強い。
生クリームの中にゴロゴロと小さくカットされたキューブ状の栗が入っていたんだけどそれがアクセントになって食感に飽きが来なかった。
ミルフィーユ生地はザクザクとした食感でバターの味がある。
たまにぼろっと崩れるけどおいしいのでOK!
やっぱりお金出せば出すだけおいしいものが食べられるんだね!
何事も値段相応って訳ですよ。
っと、結構歩いてきたけどまだ長いなー。
古い足跡だったかな?
たとえ半日でも経っていたら結構めんどくさくなってくる。
でも所々に残っているフンや折った枝などの痕跡からそんなに時間経ってないと思うんだけどなー。
でも素人の勘だしそこまであてにならないかな。
でもこの歩幅......
走っている?
輓馬でもない限り歩いてこんな激しい足跡は付かないと思う。
鹿は飼ったことないから分からないけど。
「ビャァー!」
ん?
鹿の鳴き声!?
この声は警戒かな?
どこに......
ドガッドガッ!
がさっ! がさがさ!
足音!
走っている!
気付かれたのか!
そうしている間にもどんどん足音は遠ざかっていってる。
遂に聞こえなくなった。
だからって走って追いかけていくわけにはいかない。
ここにいるよーって叫びながらかくれんぼしないでしょ?
かくれんぼじゃあ例えがちょっとあれか。
と言ってもちょうどいい例えが見つからない。
まいいか。
足音が開けた方向へ向かっていったのもあって双眼鏡で姿が見えないかなって思ったんだけど朝霧がちょうど邪魔してきて見えない。
そうだった。
ここ高原だったんだ。
って!
ん!
見つけた!
霧が濃いけど遠くで動く影!
双眼鏡にぼんやりとしか映らないけどなんとなく鹿っぽい影が浮かんでいる。
今さっき警戒の声を上げて迫りくる人間から逃げたばっかりだっていうのにもう普通に歩いている。
ゆっくーり、足音を立てないように気を使って近寄っていく。
ああ!
一つ丘を越えてしまって直接見えなくなってしまった!
でも多分あそこら辺にいると思う。
またゆっくりと近づいていく。
ドガッドガッ!
がさがさがさ!
あ!
また走り出した!
音は出していないはずなのに......
ん?
ちょっと待てよ?
こっち、風上じゃない?
匂いでばれたのか!
風の方向は私と鹿を一直線に結んでいる。
んー。
ちょっと回っていくか。
弧を描いて足音の消えていった方へ向かう。
何度も言うけどほんとにほのぼのしているねー。
こうやって森の中動物を追いかけていく。
動物にしたらただ狙われているだけなんだけどね。
多分これからも何回も言うよ。
ほのぼのしているって。
「グァー!」
また警戒の声だ!
でもこれでまだそう遠くに行っていない事が分かった!
ドガッドガッ!
がっさぁー!
あれ?
走っている?
また逃げられた?
ドガッドガッ!
がっさがっさ!
いや......
これは違う。
音が小さくなっていっていない。
それどころか大きくなっていっている。
もしかして近づいてきている!?
「フィー!」
見えた!
30メートル!
真正面!
風向きは北西のまま。
目標は真西。
撃てる!
ドォ――――――ン!
銃口が跳ね上がり霧も相まって全く何も見えなくなる。
スコープから目を離す。
と同時に排莢、装填を行う。
当の鹿は混乱しているのだろう。
暫くそのまま進行方向を変えることなく進み、前方に私の姿を確認したらようやく状況が理解できたのだろう。
真横に跳んで射線を切ろうとする。
だけど私を認識するのがちょっと遅かったね。
もう撃てる状態になっちゃった。
ドォ――――――ン!
再び視界が炎で包まれ私はスコープから目を離す。
鹿は撃たれた衝撃で一瞬地面に倒れていたけど直ぐに立ち上がって私の前を横切り逃げていった。
倒れたのは撃たれた衝撃だけじゃなくて突然の攻撃に力が抜けたっていうのもあると思う。
去りざまをもう一発当てられるかな?
あ!
見えなくなっちゃう!
ドォ――――――ン!
うーん。
今の当たったか微妙だなー。
私は慣れていないため弾の排莢及び装填するのに少々手間取ってしまう。
急いでスコープを覗きその視界内に鹿を収めることができたけれど鹿はユーターンしてさっきまで視界を遮っていた坂の後ろに隠れてしまいそうになっていた。
そのため急いで撃ったんだけどしっかりと照準を合わせることができていなかった。
というかもうただ取り敢えず撃っただけだから。
よく分からない。
排莢、装填を終え再びスコープの中を覗くけれどもちろんそこにはもう鹿の姿はない。
速いねー。
一瞬でいなくなっちゃった。
時速70キロか80キロくらいはあるんじゃない?
テレビで見たダチョウとかこれくらいの速さだった気がする。
あとうちの馬もこれくらいの速さで走った。
前回の狩りからゼロインが一切されておらずスコープと銃口が並行に並んでいることが分かったので頭のちょっと後ろ辺りを狙った。
お!
当たっている!
結構多くの量の血を流している。
これならそう遠くまで逃げられることは無いかな。
それに足跡だけで追いかけていた時と比べると血は見やすいから楽にだし。
ん?
狩り下手?
首撃てば一発?
う、うるさいな!
チャント全部計算通りデスよ?
ほ、ほら!
こうやって撃って走らせることで勝手に放血してくれるし!
撃ったあとは別に足音を忍ばせる必要もないし鹿の姿を走って追いかける。
ザッザッザッザッザッザッザッザッ
+現在の資金 4728500+
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