2-B「あまたちゃんとポコチロリン」
「おかえりなさーい!どうでしたか!?今の記憶、いかがでしたか!?」
((あなたはつい先程、2200年代後半のAIに関しての記録を見てきた。))
「ねぇねぇ!超エキサイティングだった!?」
「ポコ!ポコポコー!」
「こら!ポコ!私が聞いてるの!邪魔しないで!」
「チロッ!チロロッ!」
「チロまで!もう何なのよ!」
「リン!リンリン!」
「リ、リンもかよっ!うーん、何か言いたいのかな……」
あまたちゃんは、2569内の膨大な記憶領域を案内してくれるAIである。好奇心旺盛で、今まで蓄積された人類のデータを検索して、いつも興奮している。テンションが上がると((超エキサイティング!))と言ってしまう。
「んー、ポコー?こっちおいでー」
「ポコッ!ポコポコッ!」
椅子に座ったあまたちゃんの膝の上にぽよんっぽよんっと跳ねて乗っかるポコ。
「ポコの思考をちょっと読み取ってみようっ!えいっ!」
あまたちゃんが、ポコの脳天に直接コンセントのようなものをぶっ刺した。
「ポッコォ!?」
キュイイイイイイイイイン!
「やぁ!あまたちゃん!君の膝はやわらかいねえ!あーいいメスの匂い!ポコタン、興奮しちゃったぞ!」
――ブチッ!
あまたちゃんは、速攻でコンセントを引っこ抜いた。