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にごろあまた  作者: ぺろたまぽこさく
SF短編集「2569」
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1-B「2569」

 『2569』それは2569年に製造された、人類の記憶をすべてデータ化し、記録しつづけている機械の名前。データアクセスは容易で、記録の閲覧や人の記憶を仮想体験することができる。


 検索方法は関連するタグを3つ入れるだけ、アクセスした人間が興味を持ちそうな、検索キーワードに関連性の高い記録を抽出して表示する。または人間の記憶を仮想体験することが出来る。


 記録不十分なものでも、ネット上にある様々な情報同士を繋げて、補完する事によって、ほぼ全人類の記録を見る事が出来るようになっている。


 要するに、全人類の記憶を丸ごとバックアップし続けているシステムなのである。


 ((あなたは、つい先程2116年に存在した男の記憶を体験していた。))


 何もない白い部屋が目の前に広がっている。ピョン!っと視界の下から猫耳少女が飛び出してきた。


「どうでしたか!今のデータ!超エキサイティング!」


 その後に続いて赤・緑・青の丸いボールに猫耳のついた、ぽよんぽよんとした丸い物体が「ポコ!」「チロ!」「リン!」と一匹(?)ずつ元気よく跳ね上がった。


 2569を設計したエンジニアは可愛い女の子を作ることが上手であった為。検索を行う人工知能ナビゲーターの容姿はキュート。ナビゲーターの髪型はショートカットで白いパーカーを着て黒いスパッツを履いた、活発そうな猫耳少女「二五六九(にごろ あまた)」ちゃんである。


「じゃあ、次はどんなデータを見たいですか?検索するキーワードを3つ入れてください!」


 そして、膨大な記憶領域から少女は数多(あまた)の物語へあなたをナビゲートするのだ。

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