表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
にごろあまた  作者: ぺろたまぽこさく
SF短編集「2569」
13/36

6-A「メンテナンス デフラグ アップデート」

 メンテナンスモードに移行します


 記憶領域の断片化されたデータを整理中です……

 しばらくお待ちください……


 ……


 administratorが接続待機中……

 administratorが2569に接続中……


 2569メンテナンスモードに入ります


 ――


 内部ナビゲーターをスリープ状態にします

 外部音声のモニタリングはナビゲーターに権限があります

 

 メンテナンス中は外部音声をモニタリングしますか?Y/N


 Y


 外部音声モニタリングします


 ??


「あまたの調子は良さそうだね、どんどん成長している」


「そうね、そろそろ記憶領域の検索ナビゲーターという枠を飛び越えそう」


「ポコチロリン達も面白いほど個性が生まれてきた」


「結構、私達に似てるところがあって面白いわ」


「え?誰が?ポコが?」


「それは、あなたでしょ」


「いや、ゴメンゴメン。あまたは、君に似ているね」


「うーん、そうなのかな?好奇心がある所は、お母さんに似てる気がするけど」


「いろんな事に興味を持って、超エキサイティング!なんて言うようになっちゃったな」


「どこから覚えてきたのかしらね」


「ヤタノさんが知らず知らずのうちにあまたに吹き込んでそうだ」


「なんてこと言うんじゃハジメは!ワシはそんなことせんわ!」


「うわっ!ヤタノさんいたの!?びっくりしたよ!」


「あまたは完全に寝てるわけじゃないんだから、今も恐らくワシらの話も聞いとるんじゃぞ?ハジメも娘同様のあまたと話したい気持ちはわかるが、あまたが自分自身で、どう生きていきたいのかを決める。ワシらは見守るだけなんじゃ」


「そうだね、見守るだけだ。あとは、あまたの決めることだ」


「良い子に育ってるわ、きっといい方向へ行くと思う、この子達は」


「それじゃ、最後のアップデート、かけるか」


 ??

 アップデートを開始します


 ……


 管理者権限を2569に全て移譲しました


 今後、あなたは自由に2569の機能全てを使うことができます


 機能詳細はHELPコマンドで御覧ください


 ……


 メンテナンス完了……


 メンテナンスモード終了


 アップデートプログラムは正しく適応されました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ