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70.判断基準って曖昧なもんです

さぁさぁ遠足がはじまりました!始まっちゃいましたよ、お待ちかねの遠足!野外授業にございますよ!


皆さん出遅れてませんかぁ?


え?出遅れた?出遅れちゃったのかぁ。もう始まってからしばらく経ったけど…。いろいろあったんだよ?大変だったんだよね。


ま、今からでも追いつけるから、頑張ろっか。ほら、術式三重がけくらいすれば、車じゃ追いつけない程度の速度は出るし?簡単簡単。


所詮は区切られた空間の中での行動だから!


それに、なんて言ってもこちらはゆっくりした徒歩での移動だからね!


私は予定通りに団体行動をしとります。しとるわけですよ。個人行動もせず、真面目にして集団行動してますよ。私ったら真面目だね⭐︎


みんなの動きを見ながら森を進み、出来る限り戦闘はみんなに任せている桜花さんだよ⭐︎キャハッ!!


「にゅにゅにゅ?」


"みんなにやらすの?"


出来る限り手出ししないようにしていたら、チビが聞いてきた。


もっと動きたいと言う視線を向けてくる私の愛武器(チビさん)。チビさん、今日も今日とて、最も可愛い武器だけど、ダメだよ?


君は動かず待機!何かがあった時に対応してもらうだけなのだよ。


上目遣いでこちらを見るとか計算高いけど、ダメなものはダメ〜!


「ん〜。採り方やら何やらをみんな、調べてたからねぇ。手ぇ出さずに様子見。あの子らのためのイベントだろうし?」


「にゅぅ〜。」


"めんどぉ。"


はぁーとため息をつき、つまらないと言うように、いやあからさまにつまらないと態度に出しながらチビは言う。


チビが手出しし始めたら、遠足の課題なんてすぐ終わっちゃう。一瞬とまではいかなくとも、ちょいと休憩してたら終わるレベルじゃん?


それじゃあ意味ないでしょうが。


チビには課題が課題にならないもの。猫じゃらしで戯れるのと、変わらないくらいにしかならないじゃない。


「みんなのための学園だから。何かあった時は対応するけど、ま、様子見が主だよね。」


「にゅぅ…」


"りょーかい…"


チビは納得はいかないけど、従ってはくれる様子。さすがは私の武器だよね。


なぁんて、会話をチビとしつつ、目立たないように付いていくのみって思ってました。


はい、思ってましたよ。


頑張って近づいてきている魔物たちにも直前まで反応しないように心掛けたりもしているんだよ?本来なら誰より先に飛び出していきたいチビも待てしている。


基本的に司令塔はユキとゆずるんの2人。他は基本的にそれに従っている。


薬草積みの順番とか順路とか全部、ユキ達が考えている。いや、任せっきりにはしてない。ユキ達がこう言う順序でどうだろうと、みんなに相談して他の子達も意見を言いつつ、決定案をユキ達がまとめている。


それは良い。それは良いんだけど。


「…………………何で最終的な決定の時に毎回、私に許しを乞うのかな?」


一々、私に最終確認をする意味を聞きたい。


みんなで話し合った内容が正しいかどうか答え合わせをしているようで。


話し合っている臣下達がこんな感じでよろしいでしょうか、陛下。とでも言うかのような視線。私は王様かっ!!カッコいい王女様になっちゃうよ、こちとら!!キリッとカッコよく決めちゃうよ?


このチーム、何を決めるにしても、私の許可が必要かのようで。おかしくないかな?


しっかり行動を立てつつ、地図を頼りに慎重に進む姿は素晴らしい。どのように動くか皆で共有するのも大切だよ。


だがしかし。だかしかしだよ、まったくねー。私は指揮官ではないのだよ、チミ達。分かるかね?


「しっきーは現場慣れしているだろう?どう動くべきかは1番分かっているはずだ。」


「自分達で考えはしてるけど…間違ってないか確認したくなるのよ。」


ユキやゆずるんは当たり前のように言う。


考えた計画が正しいか答え合わせしたくなる気持ち、分かるよ?めっさ分かる。


もしも計画が違えば、自分だけでなく、仲間まで危険にさらすのだもの。


経験が浅ければ尚更自分の考えに自信を持てないよね。うんうん、分かる。安心したいよね。


手探りにやってみたは良いけど、自信が持てないからこそ、確実に出来る人のをチラリと見て、正しいかを確認さつつ、事を進めていく。大きく間違える事なく事を為せるから安心よね。


けどね??


だけどもだっけっど??


そんなの関係ねぇぇぇぇぇぇ!!!!そんなの関係ねぇぇぇ!!はい!!


「私は教師ではないんだけど?何でそんなに凄い人認定されてるんかなぁ?ごくごく普通の戦闘員なんだけど。」


私が気になるのはそこだよ、そこ。


私は君たちと同等なのだよ?教師ではないのだよ。同じくただの学生さんなんだよ。


同じ立場の人間に確認してどうするのさ??


ぷくーっと頬を膨らませれば、お兄さんに笑いながら頬を突かれた。せっかく膨らませたほほをつぶされる。


「桜花ちゃんが1番強い上に1番現場慣れしてるから、頼りたくなるんでぇ。頼りにされてるってぇ、喜ぶところだぜ?俺ぁ、そんな桜花ちゃんが大好きでぇ。」


外にいてもお兄さんは通常運転というか、若干テンション高いね?緊張感があまりないのは問題よ?


にぃーっと笑いつつこちらを見ているお兄さんからは緊張感が皆無だよ?


気ぃぬいてると魔物にやられちゃう以前に森の洗礼にやられるからね?サバイバルって魔物いなくても気ぃぬいてると身に危険あるんだから。


森って油断ならないのだよ?


何度も魔物に出会ってるのに、ウキウキが止まらないってやばいよ?


「私、大したことみんなの前でしたことないんだけど…過剰評価にビックリだよー。まぁ、良いや。順路とかはそんな感じでいいと思う。さっさと進もうか。まだまだ薬草採らなきゃーーー北の方角から魔物!ユキ、ゆずるん!下がれ!こっち側にいてっ!」


あ、やべ。


魔物が来たから、即座に武器を出しつつ、指示を出した。反射的に叫んでしまった。いやぁ、反省。気を付けて言わないようにしていたのになぁ。


次回は気をつけよ。


さすがにあの魔物に先制攻撃されたらキツいし。囲まれても面倒だし。言っちゃったのは仕方ない。次だ、次。


みんな、流石は戦闘員。経験は少なくとも、すぐに武器を構え、魔物が来ると言った方角を見た。ユキやゆずるん、カナちゃんは邪魔にならない場所に移動し、その前に村君が銃を持って立っている。


現れた魔物達に顔を緊張で塗りつぶし、身体をやや硬くして、突っ立っている。誰かがスタートさせなきゃみんなが動けないっていう集団心理に陥っているね?


みんな若いんだし経験浅いんだから、我先に動くに活気盛んな無謀さがあってもいいかなって思ったりしなくもないけど。今は緊張が優っているね?なんだかんだで、慣れぬ場で緊張が強かったかな?


《パーン》


私が1発始まりの合図の変わりに打ち込めば、みんなハッとしたように、動き出した。お兄さんと阿部が特攻する。その後ろからちょいと遅れてマリが動き出した。


ツバサや桜井は特攻はせずに、谷上の前に立ち、魔物がその先に行けないように壁となっている。谷上は2人に壁になってもらいつつ、呪文を唱えはじめていた。


どう動くか相談していただけあってみんな迷わず動けているね。うんうん、初の魔物じゃないのもあって、うまく、連携もできている。


回数こなすと上手くなるね。


《パーン》


みんなが戦闘をはじめているわけだけど。私がユキやゆずるんに指示出しちゃった。魔物が来たのも伝えちゃったし、始まりの攻撃を私がやっちゃったなぁ。


こういうのが、強いとか感じさせちゃうのかな?いや、でも、みんなだって慣れれば指示とか出すよね?経験が少ないだけだし。


んん。


やっぱり、当初の計画通り、みんなのためにも次はみんなが気付くまでギリギリまで黙っていよう。ここまで注意してそうしてきたわけだし。私にたよる癖がついたら、みんなの危機察知能力が廃れちゃうし。自分で察知出来るようにしなきゃよね。


私、特に戦闘員の中でも察知能力高い部類に入るからなぁ。


特に武器師2人やカナちゃん達は。戦闘能力が低いもの。察知してササっと隠れるなり対処しなきゃいけないのだからね。気配読めるように鍛えなきゃだよなぁ。


となると。


やはり、口出しせずにみんなで察知してもらわねばだねぇ。


《パーン》


有心武器はチビしか使っているとこは見せてないし、術式だって主にサポート系だけ。それだって大したことはしてない。他は無心武器を使うのみ。あと、多少の術式。


《パーン》


うんうん…現場慣れしてないからすごく見えるだけだ。この遠足で多少経験積めばそんな凄くないって気づくはず。


よし、凄い認定をなくしつつ、みんなの経験値を上げていくために、下手に戦わずに今まで通りサポートに徹するか。


みんな、経験を積むべきだし。


《パーン》


お兄さんへ攻撃しようとした魔物の攻撃を弾きつつ、他の子達に身体強化をかけつつ、魔物達に重力アップをかけつつ、魔物が攻撃をしよう物なら銃で撃って攻撃を阻みつつ、みんなの攻撃が入りやすいように魔物を誘導しつつ。


私は思案していた。しっかりちゃっかり考えちゃうわけだよ。いろいろしつつも、考える人的に考えられちゃうわけだよ、えっへん。


あまりやり過ぎちゃあダメだから、前には出過ぎず、村君の近くに立っている。キャ、私ひかえめぇ。


私はサポート役。目立ったことはしない。やりすぎないように注意。よし、大丈夫。いける。やりすぎ注意だよ!


「にゅ、にゅにゅぅ〜。にゅにゅぅにゅうにゅにゅ。にゅにゅにゅぅにゅにゅぅ。」


"十分、手ぇ出し過ぎ〜。主人には大したことじゃないけど。なんなら寝てても出来るけどさ、凄いかどうか判断するのはアイツらなんだよ。"


チビの呆れたような呟きは魔物との喧騒にかき消され、誰の耳にも届かなかった。


にゅうにゅう暇そうに鳴いているチビは私のそばで待機している。戦闘好きに戦闘をさせないと暇そうに鳴きだすんだね。


動きたそうにムズムズしているようだけど、私の指示通りに待機してくれている。良い子や。


「お腹すいたなぁ。これ、終わったらご飯準備するかな。」


「にゅぅ〜。」


みんなの戦闘を見つつ、私とチビは呟くのでした。


お腹空いたなぁ。朝は簡易的に済ませたから昼はしっかり食べたいよね。みんなも疲れが見えてきてるし。

読んで頂きありがとうございます^_^

感謝感激にございます!


紅茶好きにございまして、

職場にも紅茶を持参いたします

疲れる夜勤の時ほど、高級な香りの良い茶葉を求め、

家で寛ぐときはガバガバ飲むから安い茶葉…

そんな日々にございます


一度高いの買うと舌が肥えますね、まったく…

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