プロローグ
開いていただき、ありがとうございます!
プロローグはこんな世界だよーくらいのノリです。
次ページからお話し始まります!
楽しんでいただけたら幸いです^ ^
ある時、世界に魔物が姿をあらわすようになった。何の前触れもなく、予兆も何もなく、それらはいきなりあらわれたのだ。
どこから溢れ出たかは誰にも分からない。それらはどこからともなく、あらわれた。そこにはじめからいたかのように、気がついたらいたのだ。
それはどこからともなくあらわれる、そう、魔物はまるでゴキブリの如くあらわれたわけだ。1匹見かけたら30匹はいるというかのように、魔物も多量に次々と出現していった。
あらわれた魔物達は好戦的であるものが多く、人を見れば襲いかかった。本能に人を襲えとでも書かれているかの如く、人を見れば条件反射かのように襲いかかってきた。
なぜ、魔物が発生したのか。なぜ、魔物は人々を襲うのか。それは明らかではなく、原因は不明だ。何もかも不明だが、魔物はいきなり姿を現し、人を襲っていった。
訳も分からない間に人々は惨殺されていったのだった。
ただ。
人々もただただ惨殺されるだけではすまなかった。
人々もまた、ゴキブリのようなしぶとさをもつ生き物なのである。ゴキにも負けない生命力が人間にもあった。
自分達の境遇に多くの者が絶望したりもした中で、ただただ絶望して終わるではなく、未来を見据え、希望を失わなかった者達がいたのだ。
諦めずに立ち上がった者達は力を出現させていった。
結局、あきらめないで向かい続ける奴が生き延びるわけである。そんな奴らの存在があったため、人々は滅びずにすみ、今なお存続している。
出現させた力は空想の中でしか使えなかったはずの魔法のような力だった。
化学が進化した世界だったため進化することがなかっただけであり、人の中にハナからあったのか。それとも生き残るために人々が進化を遂げたのか。
それもまた、明らかにされていない。
とにかく、人々は力を得た。魔法のような力が使えるようになった。それだけが事実だった。
出現させた力は2つ。
1つは術式と呼ばれる力。
魔力と呼ばれる、人の内にある力を用いて発現させる物だ。わかりやすく言えば魔法を使えるようになった。それを術式と呼んだ。
魔力量には人によって差があり、どれだけ術式が扱えるかも人によって異なる。そこはファンタジーと変わらなかった。
術式1〜術式はあるがその数はあっという間に増えていき、今では3桁以上に増えた。その数は多く、その全てを把握し使えるものはいない。皆、各々得意な術式を用いて魔物と対峙するようになった。
人々は術式を何とか駆使して魔物に対抗していった。魔物を倒し、魔物の身体を使い武器を作り、自身達の身を守っていった。
そうしているうちに。人はさらに新たな力を出現させた。それが2つ目に得た力である。
術式の他に出現したその力を人々は有心武器と呼んだ。
有心武器は2種類に分けられる。
1つは人の中から生まれる物。出現させた者のみが使える力。魂を武器に具現化させたとか言われる力だ。使い手の分身とも言われている。
もう一つは武器師が生み出す物。武器師が作った武器の中にまれに魂が宿ることがあった。
どちらの有心武器も意志を持った武器であり、その武器特有の能力を持っていた。
この武器を扱えるようになったことで、人々の戦いは前進した。魔物達から自分達の守る地を奪い返し、そして、魔物達を到る地に閉じ込めることに成功した。
殲滅することは出来なかったが、到る地に魔物達を閉じ込めることで自分達の生活する場を勝ち取ったのだ。
とはいえ。
時折、閉じ止めた地より魔物達が溢れ、人々の生活を脅かすといったことが度々ある。完璧な檻など作れないのだから仕方ないことだ。
人々は魔物達を閉じ込めた地を立ち入り禁止地区とし、闘魔隊という隊を結成し、各地の立ち入り禁止地区と生活区域の境界を守った。
闘魔隊の長を王とし、中央を守り、各地を闘魔隊に所属する者達が任を受け、警備に当たった。
そうする事で各地に国が形成されていった。
国を仕切るのは各国の闘魔隊。そのトップがその国の顔となっていった。いかに戦力を持っているか。それが各国のステータスとなったのだった。
そんな生まれた国の一つ。特に戦闘力が強いとされる強豪国があった。
そこの国では闘魔隊のトップが戦闘員を育てるための特別な学院を持っているとされていた。各地に持つそこで、幼い戦闘員を育てているという噂があった。
それが嘘かまことかーーー知る者は少ない。
そんなとある強豪国に生まれた少女がいた。
少女は優れた戦闘能力を持っていた。他を圧倒するほどに優れた戦闘能力だ。
その少女の名はーーー…