まいどー!おおきに!天神祭
江戸の徳川家の家来である唯一で勇敢なの武士は、母方を亡くして、難波に引っ越すことになった。
一方、息子である作太郎は、江戸が恋しくて、知らず知らず難波に来たので、江戸に帰りたくなった。
父方「作太郎、お前さんの母方は、亡くなってもうた。武士を止めて江戸から離れて、難波に住むことになったんだ。これからは難波の町の子だ。」
作太郎「やだ!江戸に帰りたい!おうちに帰りたい!」
父方「これ、文句言うんじゃない!お前さんは、9つだから、大きくなってるのに未だに駄々こねる気か!」
作太郎「ごめんなさい!でも、江戸恋しい!」
父方「分かっているよ。作太郎、お前は、勇敢だ。誇り持っているよ。」
作太郎「本当に?」
父方「本当。本当。」
作太郎「ありがとう!」
作太郎、店小屋に置いてある物を見る。
作太郎「父方、これ何?変な物が置いてあるよ!」
父方「これ、触るんじゃない!これは嫁入りの鏡台で作られた獅子舞だ。」
作太郎「これが獅子舞なの?なんか、綺麗だね!ここの地域って素晴らしい仕組みになっている!」
父方「まあ、ここは商業の町だからなぁ。今日は天神祭あるんだ。」
作太郎「天神祭?」
父方「天神祭っていうのは、天神様のおかげでこの町の商業繁盛になったらしい。それを祝って祭りするんだ。」
作太郎「へぇー、父方って江戸の武士なのに難波のことを詳しいんだね!」
父方「俺は、もともと、ここの地域に住んでおった。参勤交代で、江戸に行って、徳川家の家来に就いたんだ。それで、お前さんの母方と出会ってのお、結婚して、お前さんが産まれたんだ。」
作太郎「まあ、だから母方は、父方が難波弁交りっておっしゃったんだね!」
父方「うっ。ま...まあ...。(照れる)」
作太郎「何故、武士辞めたの?おら、武士になりたい!」
父方「それは、徳川家の殿方が亡くなって、その苦しみのせいで武士を辞めたんだ。」
作太郎「それはお気の毒に。」
父方「それで、俺は、殿の死、母方の死で鬱々になり、とうとう実家に帰りたくなった。」
作太郎「うっ。うぇぇぇ。(泣く)」
父方「これ、作太郎、泣くんじゃない!」
父方「」
作太郎「だって、悲しいもん。」
父方「分かるよ!俺だって、悲しい。」
作太郎「父方。未だに母方の子守唄が覚えているよ。居なくなって、寂しいよ。」
やがて、父方と作太郎は、切ない感情になった。
そして、青年が話しかけてきた。
恵介「これはこれは。勇敢な徳川の家来の草太郎ではないか。難波に帰ってどうしたんたべか。」
父方「おお、古き友、恵介!久し振りだ!」
恵介「久々でございます。参勤交代以来、だいぶ、会っていません。」
これは、草太郎と恵介との再会のおかげで気分が晴れました。
恵介「あれ!?そう思ったけど、草太郎、何しにここに!?確か、江戸で、徳川家の家来の武士していたような。」
父方「実は、徳川家の殿方が亡くなって、妻も亡くなったため、武士の職が無くなった。それで、実家で、職を就こうと思って、なんかいいのないのかの。」
恵介「そうなんだ...。あっ。(閃く)俺は、町商売と今日は天神祭だから、だんじりを担いでいるからさ、草太郎もやればいい。あと、その坊やも」
父方「ありがとう!」
恵介「坊や、お母さんがいなくて悲しいだろ。このおじさんがついているから、心配しなくてもいい。」
作太郎「おじさん、父方の知り合いなの?」
父方「ああ、作太郎、この人は恵介。昔ながらの父方の友達だよ。天神祭の会長さ。お前さんは、来年、10つだから、来年からだんじりを担ぐことになる。」
作太郎「でも、武士辞めて、だんじりやりたくないよ。」
父方「ごめんな。作太郎は、母方に似た性格だから。」
恵介「どっちかというと、草太郎だろ。」
父方「マジでごめん!」
恵介「でも、だんじりは楽しいよ。」
遠くのところから、
トントンチキチントントンチキチントントンという音がしてきた。
父方「ほら、来た!だんじりじゃ!」
作太郎「ワーオー...!」
作太郎は、だんじりを見て凄く感動した。
なんだか、心の奥から何か沸きだしてくるようなわくわく感がした。
恵介「さあ、さあ、さあ、始まったぞー!唯一の天神祭よ!」
父方「なあ、作太郎。あの山は、天保山は、今の称号さ!」
作太郎「そうなんだー。ここって、凄いね!」
父方「そっかぁ。」
作太郎「いろんな物をアレンジして飾りものを作ったり、こんな凄いだんじりあるなんて!しかも、ほら、見て!おじさん、父方も!大阪城の川に舟が沢山集まっているよ!」
恵介「どうやら、坊やはここ気になったみたい。」
父方「良かったのぉ。作太郎。お前さんは、これからは難波の子だ。」
作太郎「おお、けん玉だー!このおもちゃください!」
恵介「坊やは、けん玉欲しいかい?」
作太郎「うん!」
父方「作太郎、来年からだんじりを担ぐ気あるんだったら、買ってあげるよ。」
作太郎「ある!あるよ!」
父方と恵介は二人揃って、はっはっはっと笑った。
そして、夜、だんじりの音と共に花火があがった。
紫色、緑色、赤等、色とりどりの花火があがった。
作太郎「綺麗だね~!」
父方「たまや~!たまや~!」
作太郎は、りんご飴を舐めながら、疑問そうに父方を眺めた。
作太郎「たまやって何?」
父方は、花火を眺めながらこういった。
父方「たまや~っていうのは、打ち上げた花火を数えるんだよ。」
作太郎「ふーん。」
恵介「おやおや、作太郎は打ち上げ花火は、はじめてかい?」
作太郎「うん。幕府政権で、忙し過ぎて花火を見る機会がなかった。こんな、人生ではじめて花火を見ることは...なんて素敵だ。」
作太郎は、りんご飴をバリバリシャリシャリと音をたてていながら、花火を見上げた。
次の年、10歳になった作太郎は、だんじりを担ぐことになった。
父方「いやぁ、作太郎、だんじりを担ぐ一人前の人になったなぁ。」
作太郎「やめてよ、父さん。」
恵介「草太郎、このお菓子を売る手伝いしてくれるのかなぁ。」
父方「おう!」
右端の店に[ウルエス]の看板がある。
作太郎「おじさん、これ何?」
恵介「坊や、[ウルエス]というのは、長崎に渡る、オランダ人にまつわる、薬局みたいなものだ。ほら、この文字見てごらん。何が見える?」
作太郎「...わからない。」
恵介「この[ウルエ]を文字を合わせると
[空]になる。」
作太郎「[空す]?」
恵介「はっはっ。そうだ。さすが、坊やだ。薬で治療して病気なものを空にすることなんだ。」
作太郎「薬局かぁ。おらは、天神祭でだんじりを担ぎ上げし、町商売として、この薬局で働くよ。」
恵介「おお、そっかぁ!じゃあ、坊やは夢が沢山あるんだね!」
父方「夢を叶えることが大事!色んな興味深く持つことはいいけど、それを諦めずに実行することが大事です!なあ、作太郎。」
作太郎「うん。」
恵介「そっか、じゃあ、頑張れよ。作太郎。」
作太郎「はい!おらは、頑張る!頑張って来ます!」




