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異世界に大工の需要はありますか?  作者: 串田和88
始まりの音
7/12

魔法だけが戦いの全てではないのです。

一時の沈黙が流れピアは告げる。



「王側近のグリフィーが反乱をおこそうとしている。それに気づいた僕は捕らえられ、森で餌にされる直前だったんだ。やつの狙いは貴族制度をなくし、奴が実権を握ることだ。当然ここも攻撃対象に入っている」


スケールが大きすぎて、話の内容を飲み込むのに時間がかかった。


「グリフィー様は誰よりも王様に忠誠を誓われておられたのに...何故...」

エリーガスは動揺を隠しきれない様子だ。


「ここにももうすぐ敵が攻めこんでくるかもしれない、警戒を怠らないでくれ!」

ピアは真剣な顔つきでそういった。

「エリーアル、ハヤト、君たちにも手伝ってもらうよ。エリーガスさん、僕とハヤトをこの屋敷の専属大工として雇ってくれませんか?」


ピアの願いをエリーガスさんが断れるわけもない、そして俺たちはエリーアルの家に雇われることになった。



「そして最後にここが寝室になります」

メイドのミズキさんに館内を案内してもらい、俺たちは寝室へ入る。


「いやぁピア、驚いたよ!まさかお前が大精霊様だったなんて!」

「今まで黙っててごめんねハヤト。僕はもうハヤトに忠誠を誓ってる。ハヤトが困ったときには僕の力を存分に使ってくれて構わないよ!」


なんとも、心強い味方だ。


「そういえば、ハヤトの魔法属性ってなんなの?」

「魔法属性?俺にも魔法が使えるのか??」

「そりゃもちろん!魔法属性は生まれた時からみんなが持っているものだよ。ハヤトは今までそれも知らずに生きてきたの!?」

「まぁ少しばかり遠すぎる場所から来たからな」

「まぁいいや、とりあえずみてみるね。魔法属性には何があるかしってるよね?僕の従える赤魔法は主に火の力を得意とする魔法属性だね、青魔法は水系、緑魔法は木々のちから、黄魔法は光のちから、そして、特別なのが黒魔法。黒魔法は召喚系を得意とする魔法属性だね。えっとハヤトの属性は...」

なんだなんだ?俺の属性!ここはやはり大工の血が騒いで緑か?それとも俺の情熱的なところから赤魔法か?それとも.



「あれぇえええええ!?ハヤト、本当に魔法が使えないの!?ハヤトには魔法属性が1つもないや!」



...さようなら、俺の夢。



「まぁ、気を落とさないでよ。その分ハヤトには僕がいるじゃないか!それにハヤトは近接戦が得意だろ?」

「まぁそうだな。くっそーこうなったら、ひたすら近接戦に特化してやる!」


しかしでも、魔法まで使えないとは、とことん鬼畜な異世界転移じゃないですか??

読んで頂きありがとうございました。次話もよろしくお願いいたします!

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