ペットは実は最強の生き物なのです。
あれから数日後、エリーアルは本当に約束を果たしにきた。
「こんにちはハヤト!ここの店って出張してもらうことも可能かな?」
「ようエリーアル!全然大丈夫だぜ!」
「まぁ、どっちかって言ったら招待のようなものなのだけれど」
そう言い彼女は馬車を呼んだ。
「さぁのって、今日はうちに招待するわね!」
「お前の家...金持ちなのか?」
馬車の乗り心地は新鮮で、風がとても気持ちよかった。道中エリーアルからこの世界のことについて聞いた。彼女はハヤトは何もしらないの!?と驚いていた。
目的地に到着した俺はめちゃくちゃ驚いた。
「なんっじゃこりゃぁぁぁぁあ!!!!」
驚くのも当然のことでエリーアルの家は豪邸も超豪邸、まるでホテルのような大きさの屋敷だった。
「さぁ入って!ここが私の家よ!」
「すっげぇえ。中までこんなに手がこんでるのか。これを作ったやつは相当すごいな」
内装までもがめちゃくちゃきれいに作られていてハヤトは思わず見とれていた。
「いらっしゃいませお客様。お荷物お預かり致します」
「メイドまでいんのかよ!」
すっげぇえ。エリーアルは貴族かなんかなのか?
「ハヤト、ここよ!ここでお食事会をしましょう」
「そんなもの頂いちゃっていいのか?」
「当たり前よ!ハヤトは私の命の恩人なんだから!」
命の恩人...か。確かにあの時あの魔法から彼女を守ったけれど、俺でも平気だったのだから、彼女ならもっと平気だったんじゃないだろうか。
「こんにちは。君がハヤトくんかい?」
「こんにちは。あなたは...?」
「私はこの屋敷の当主にして、エリーアルの父エリーガスだ。この度は娘を助けていただいて誠に感謝致します」
「いえいえ!そんな、助けたなんて!むしろ彼女に助けられたようなものですよ!な!ガオ!」
「おや?おややや!?もしかして、そこにいらっしゃるのは大精霊様ではあられませんか!!??」
大精霊!?こんな近くにそんなすごそうなやつがいるのか?
「やっと僕に気づいてくれたよー」
ん?どこから声がした?
「どこから声がしたんだ!?」
「嫌だなぁハヤトここだよ。僕だよ、ガオ。」
「なんだ、ガオか。ってえええ!?ガオ大精霊様だったのか!?」
「まぁね!実際の僕の名前は大精霊ウールピアス、赤の魔法を従える精霊さ!」
「やはり、大精霊様であられましたか...」
「やっぱりね!ハヤト!こないだ私が聞いたでしょ?その時疑ってたのよ。まさか本当にそうだとは...」
「僕のことはピアって呼んでよ!これからもよろしくね!ハヤト!」
「わかった!ピア!それにしても大精霊様が、なんであんな罠に捕まってたんだ?」
「そう。今はその事がとても問題なんだ。」
ピアが、神妙な顔つきでそう告げた。
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