やはり俺の能力は驚きのようです。
ふぅ。やつの能力は魔獣を操る能力。しかしその能力はピアによって封じられた。そうなると、奴の攻撃パターンで考えられることは二つ。
「魔法攻撃か、肉弾戦...か」
この場合魔法攻撃であってくれれば、楽なんだけどね。
とりあえずこっちから仕掛けてみて、様子をみてみよう。
「しゃー準備できてんのか?歯ぁ食いしばっとけよ!!」
速攻!!奴に対応させる隙のないほどに一瞬で詰め寄る。こう見えても俺、50メートル走の30メートルまでは3秒で行けるんだよね!
そのまま、奴の腹をノコギリでぶったぎった!!
と思いきや、やつは慌てて距離を取っていた。
「よく避けたなー。でもどうやら、肉弾戦は苦手らしいな?」
「ほほほほ。そちらこそ近接戦しかできないように見えますが?遠距離の攻撃をされて対応できるんですかねー???」
...何かくる!?
スゴゴゴゴ!!
地面から無数の樹木が飛び出してくる。
しかし、俺の体に触れた瞬間その樹木たちは、消滅する。
「...何故生きているのです!!!!あれを避けられるはずがないのです!」
「そーだな、てめぇには教えてやるよ。どうせもう死ぬからな。俺には魔力を使う攻撃はきかねぇ、俺に勝ちたいなら武道の1つでも磨くんだな!!」
「そんな...ふざけるなぁ!そんなわけがそんなわけがないだろう!!!」
「おいおい。怒りでキャラが変わってるぜ?」
一瞬で奴の目の前まで接近し、そのまま高くとびあがる。やつはその動きに着いてこれない。奴が上を向いたころには俺はもう後ろにまわっている。
「...死ね」
ブシャァァっ!
俺のノコギリが奴の体を突き抜けそれと同時に魔獣たちは消滅する。
『 『 終わった...のか?』』
村人たちが安堵の表情を浮かべている。
「お兄ちゃん!ありがとう!」
子供たちや村人に感謝され素直に嬉しかった。
「すまないな。まだこの村を警戒しときたいとこだが、俺は行かなくちゃならないところがある!
ここはピアに任せるから警戒を怠らないでくれ!」
「じゃあなピア!ここを頼んだ!俺はエリーアルの所へいってくる」
「任せてよハヤト!それよりエリーアルのもとへ急いだ方がいい、何やらかなり嫌な予感がするんだ」
「わかった...!」
「お兄ちゃん。がんばって!」
俺はこくりと頷き、そのまま全速力でエリーアルのもとへ向かう。
どうか、どうか無事でいてくれ!ただそれだけを願いながら。
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