魔獣に囲まれるのは今日でもうこりごりです。
惨劇。村へついた時すでに村は魔獣たちに襲われていた。
「くそ!どこから沸いてきやがったんだ!この魔獣ども!」
確か村の周辺には魔獣が入ってこないための結界が張ってあったはずなのに...
「ひゃーひゃっひゃっひゃ。愚かなる貴族どもの従える村など、食らいつくしてくれるわ!」
!!!
「ハヤト、どうやら奴がこの魔獣達を操っている司令官らしい。奴を倒せば魔獣達は消える!奴を倒そう!」
「おやおやおやー?そこにいる方たちはもしや、もしやもしやもしやもしやもしやもしや。エリーガス屋敷の方たちではではではではではではありませんかー?」
っ!バレたか。こうなったらやるしかねぇか!
「いやーはや。そうですとも。俺はエリーガス家専属大工。ハヤトだ!てめぇが誰だか知らねぇが俺は手がけんとかできねーからな?」
「ほっほっほっー!私は反乱軍第三支部奇襲部隊副隊長を務めさせて頂いております。ザムラと申します。お初にお初にお初にお初にお初にお初にお初にお目にかかりますー!あいにく私も手加減は苦手でしてねー!あ、後ろ気を付けて下さいね」
!!!後ろから襲ってきた魔獣に噛みつかれてしまう。
「くっ!!!そぉおおおらぁ!!!!」
噛みついてきた魔獣をそのまま地面に叩きつけ、魔獣を腕から引き離し渾身の蹴りをいれる。
「もう忘れてしまったのですか????先程あなたのお連れがいっていたばかりではありませんか?私は魔獣を自由自在に操れるのですよ?」
気が付くと俺たちは辺りを魔獣たちに囲まれていた。
「作戦せーいこう!バカめ!こんな一ヶ所に魔獣を集めやがって」
「ふふふ、虚勢はやめなさいよ。知っているんですよ?あなた魔力がほとんどありませんね。先程の戦いで消費したままなのではないですか?」
「ばーか。相手は俺だけじゃあねーだろう。やれ!ウールピアス!」
「ウールピアスだと!!!???ばかな!四大精霊が人に従うわけがないだろう!」
「どーだかねー!ハヤト!依頼は受け取った!
.....我に従いし赤の精霊たちよ。今その力を解き放たんっ!フルフレイムストーム!!!」
ピアの手から放たれた炎は、魔獣達を焼きながら巨大な旋風を巻き起こし魔獣たちにとどめをさしていた。
「な、なんということですか。四大精霊を本当に従えていたのですか...!だがよい、精霊は、世界との契約で魔獣と魔女以外には攻撃することができないですからねー」
え?ちょっとまて、これから俺は一人で奴と戦わなきゃいけないってこと?
「ごめんねハヤト、相手がどんなやつでも魔女と魔獣じゃない限り攻撃はできないんだ。君の援護はできるだけするから!あとはハヤトが倒して!」
仕方ねぇ。
「わかったよ、ピア。でも、援護はできるだけ頼んだぜ?」
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