はじめての異世界生活は辛いことばっかです。
異世界転移ものとなっています。
楽しんで読んで頂けたら、嬉しいです!
よろしくお願いします!
...ここはどこだ?
見慣れない中世ヨーロッパ風の賑わう町のなかに俺は呆然と立ち尽くしていた。
俺の名前はハヤト。大工をしている。仕事帰りに歩いていたとき、急に白い光と温かい声に包まれ。気づいたらここに立っていた。
「あのぉ、ここはどこですか?」
近くにいた若者に聞いてみる。
「どこって...アリウラム王国の城下町ですよ。あなた、珍しい格好してますね」
そういえば辺りにはいろんな人?がいる。
獣の格好をした獣人のような人や、頭から耳が生えてるエルフのような人、獣や魔法使いのような格好の人までいる。
俺は現実世界にいたころ、少しばかりオタクをかじっていたので、わりとすぐに理解することができた。
「これはー異世界転移だな。でも、俺を異世界転移させた魔法使いはどこにいるんだ?」
さっきの若者に聞いて、いろいろと情報を得ることができた。
まず、言葉は通じる。文字は現実世界のものとは違うようだ。さらにこの世界にはたくさんの種族が存在しているようで、人、エルフ、獣人、獣、その他の種族と共存しているようだ。また、通貨はもちろん違い、俺は現状すかんぴんだということだ。しかし、仕事道具は持っていたのでとりあえずどこかで、大工として雇って貰うことにしよう。
「しかし、この世界には、大工の需要はあるのか??」
一応現実世界では、名大工だった。20にしてすでに現場監督を任されるほどの腕があった。また、この世界では建築技術はまだ、そこまで発達していないらしくまだまだ建て直す余地のありそうな家が多かった。
とりあえず露店に簡単な店をつくり、そこで依頼を受けることにした。
文字はまだ書けないので、おばあさんに椅子を作る代わりに、看板をつくってもらった。
『家具から家までなんでも作ります』
[椅子:5ポルカ、机10ポルカ、家100ボルカ]
ちなみに、1ポルカというのは、現実世界でいう100円程度のことで、100ポルカで、1ボルカ。つまり、1ボルカは10000円程度のことだ。また、ポルカの下にホルカという通貨もあり、100ホルカで1ポルカとなっている。
激安設定だが、この世界の情報も知りたいし、とりあえずすぐ使える金が欲しい。なかなか辛い設定の転移だが、面白い。俺はこの世界にきっと必要とされて呼ばれたんだ!それまでは大工として金を貯めて待ってよう!
俺の異世界生活はまだ始まったばかりだ!
読んで頂きありがとうございました。次話もよろしくお願いいたします!