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大好きな君
「本気で嫌がる事無いじゃない!」
「…あ…本…」
「もうっ!遅刻するわよ!行くわよ!」
「…うー…」
―――✽✽✽―――
学校に着くと人だかりが出来ていた
「…なんだろ…」
「あら、聞いてないの?今日は転校生が来るのよ」
「…転校生…」
嫌な…予感が…
「確か…」
「鬼舞…急がないと…道が…」
「あら、ほんと!急ぎましょう!」
「風琴、きーちゃんって呼んでね♡」
「…昨日…何見たの…?」
「………そんなにリアルに引かないで頂戴…」
「あ…ごめん…」
「あんた!前髪邪魔じゃないの!?」
「…僕の顔は…ブスだから…」
「切るわよ!」
「…え…?」
「今日終わったら私の家ね!」
「いや…僕…ぶかt…」
「いいわね!!!」
「あ…はい…」
断れなかった―。
ー✽✽✽―
「鬼舞…また…放課後…」
「えぇ、今日は部活なんでしょ?逃げないできてよね!」
「うん…」
教室に入ると転校生君がいた
「…」
まぁ、教室で一切喋らない僕には関係ないけど…。