大好きな君
「いつまで引っ付いてんだ!帰んぞ!」
僕は後ろに引っ張られ横抱きをされた
「わぁっ!」
「失礼する!今後一切近づくな!」
ちらっと鹽さんを見てみると苦笑いしてた
―――✻✻✻―――
怖いけど久し振りの義兄ちゃんの匂い…
懐かしくて抱きついた
「へぇ…」
でも、聞けたのはあんなに優しかった声では無く冷たい声だった
「お前は誰にでも抱きつくんだな」
「えっ?」
「男好きだったりするのか?w逃げる先もいつも男だよなぁ」
「な、何言ってるの?」
僕は降ろされて距離を置かれる
「好きでもねぇのに迎えに来てやった事感謝しろよな」
彼らしくない言葉
でも、僕は…
「おー?また逃げ出したw」
「…」
何かキレる音がした
「…そんなに嫌いなら僕はもう二度と戻らない郁弥だってそのままでいいし僕の荷物は燃やしてくれてかまわないじゃあ失礼するよ」
僕は睨みつけて走りだそうとした
「あー!くそ!」
「へ?」
なーんで兎斗さんと唆兔さん苦笑いしながら構えてるのかな?
「確保!」
「「はいっ!」」
あぁ、嫌いな奴はとことん虐める…
そうゆう事かな
「あちゃーうちの子から手を話して欲しいんやけどね〜」
「娜沙!?」
「あ、風琴久し振りじゃね〜元気しとったんか〜」
国見娜沙
僕の幼馴染で小さい頃に引っ越してしまい
あんまり会えなかった
「なんか声の聞こえちょって〜なんば〜しよっとかね〜思いよったんよ〜」
「取り敢えず娜沙」
「なんやの〜?」
「兎斗の頭から降りて」
「はいよっと」
「娜沙何しに来てたの?」
「散歩しとったんじゃ!ほんなごてなんばしょっちゃ?」
「あー…」
「部外者は引っ込んでろ」
「部外者じゃなかとよ!幼馴染じゃき」
「へぇ…この女物たぶらかしたのか」
「風琴虐めにおおとんのか!うちが守っちゃる!」
「ち、違うよ!?」
「おい!あんた!風琴にたぶらかすなんで無理に決まっちょるやろ!こいつは警戒心が強いんじゃ!」
「出来るかもしれないだろ」
「あんた!風琴事好きとばいね!」
「はっ!?」
「いや、無い無い!」
「あんた鈍くさかけん分かっとらんだけばい」
「いやいやいや!」
「好きな子はいじめちゃイカンやろ!」
「引っ込んでもらおうかこれは君には関係ない」
「んなら…おさらばや!」
「ちょっ!」
ボールを投げると大量の煙が出てそのうちに逃げた
「この後ろに乗っちょき!捕まっとかんと落ちるばい!」
「うわああああぁぁぁぁ!!!」
すっごいスピードでどこかに向かう
「もうすぐじゃ!」
急ブレーキは煙が出るくらい凄かった
「ここじゃ!おかんも会いたがっとった!」
「それより吐きそうなんだけど…」
「なんじゃ!だらしないの〜!昔はまだ飛ばしよったろ?」
「そういえば…」
「軽減したんよ?感謝してほしか!」
「殺す気か!」
「まぁまぁ入り〜!」
「…お邪魔します」
「おかんおらんけどな」
「えっ?なんで?」
「えっ?マイホームじゃけん」
「早く言えよ!」
「すまんのwさて、上がり〜」
「お邪魔します」
「友達は出来たんか?」
「うん!沢山出来たよ!」
「そーかーほんなら良かったんじゃが」
「…シッ」
「…?」
義兄ちゃんの気配がする
ーピンポーン
『出ちゃダメだよ』
「…(コクコク)」
「すみませんいらっしゃいますか」
ーピンポーン
「聞きたいことがありまして」
その後気配が消えた
「よし、もういいよ!」
「なんじゃなんばしたとー?」
「…親を…殺した…」
「へぇ〜」
…へぇ〜?
「えっ?怖がらないの?」
「ん?怖がらんよ?あの両親は死んでも同じじゃき〜うちも何回殺そうか考えたんよ〜」
「…そっか…」
「腹減っとらんと?」
「ううん…」
「んなら恋話せんか?」
「恋話?いいよ?」
「あいつん事好きなんか?」
「直球だね…」
「よかろーもん!減るもんじゃなかけん!」
「………うん…………好き………」
「告白はー?」
「…さっき…嫌いって…」
「嘘じゃろ」
「…でも…もう…」
「行くか!」
「えっ?どこに?」
「彼氏さんのとこじゃき!」
「えー…いいよ…」
「男の癖にうじうじすんなっさ!」
僕は引きずられるように自転車に乗せられる
「気配を感じ取るんよ!!!」
「人をレーダーみたいに!」
あれ?後ろから…気配が…これは…
「はい、ストップどこに行くんだ」
「あ、見っけ!」
「義兄ちゃん…」
「義兄ちゃん!?」
「う…うん…」
「へぇ〜いいやん!やってまえ!」
「えぇ…」
「どこに行くのか聞いてるんだが?」
「義兄ちゃんの所…」
「は?俺?」
「ぼ…僕…小さい頃…初めてあった時から…好き…嫌いなのも…気持ち悪いのも…知ってる…」
「…」
「でも…!僕は好きなんだ…!鹽さんだって…今回の作戦に協力してくれたし…」
「…は?」
「…ほんとなら…義兄ちゃんから告白してもらう予定だったんだ…僕は臆病だから…」
「…が…」
「えっ?」
「俺の方が臆病だよ!俺だって一目惚れだったしずっと言えずじまいでお前はどんどん可愛くなっていくし男友達だっている取られないかいっつも冷や冷やして…他の男が触ってるだけでイライラして…」
「えっと…その…」
「んだよ…かっこ悪ぃならさっさと言え」
僕は自転車から降りて義兄ちゃんを見上げた
「うれ…しい…です…(カァッ)」
「くそ…!俺と付き合え!(ギュッ)」
「わっ!はい!よろしくお願いします…!」
「おめでたい時に水挿して悪いんじゃけど〜その鹽さんって人生息しとんのか?」
「…………義兄ちゃん………?」
「…意識無くなるまでしか殴ってねぇよ…」
「鹽さん…ごめんなさい…」
「うち、見てくっけんもう喧嘩したいかんばい!」
「うん!ありがとう娜沙!」
「あ、そや!今度うちの猫見に来てほしか!」
「猫飼ったの!?」
「白で目が青いんよ!」
「…あれ?どっかで聞いた事…あるよーなー…」
「あんたにそっくりな中学生みたいな小学生がおったんよ〜」
「それ、俺の妹!」
「あんな大きいなっとん!?」
「成長期だから…」
「抜かれる…」
「あはは…」
「ほなな!」
「うん!」
するといきなり後ろから抱き寄せられた
「うわっ!」
「…いつまで話してんだ帰るぞ」
声は優しい顔になって言葉とは裏腹に優しい顔でこっちを覗いてくる
「うんっ!義兄ちゃん!大好き!」
「お前な〜…」
「…嫌…?」
「ここじゃなくて家で…な?(ニヤッ)」
「…うん…(カァッ)」




