大好きな君
屋敷に戻るとお義父さんと郁弥が待っていた
「ふ…うき…」
「た…だいまです」
「…お帰り風琴」
あぁ…「ただいま」「お帰り」
って何年ぶりだろう…
凄く久しぶりだな…
「だ、誰かテッシュ持って来い!」
「なん…親父…泣かせるなよ…」
…え…?
「ご、ごめんなさい…」
「謝る事はない大丈夫だ」
「ほら、テッシュ」
「ありがとう義兄ちゃん」
「どーしたんだ?」
「ただいまって…お帰りって…久し振りに聞いたんだ…」
「…そうか(ナデナデ)」
「でも、そこのオカマと一緒に暮らしてたんだろ?」
「オカマじゃないわよ!ポンコツ!」
「んだと?ゴラァ!」
「何よ!」
「二人で暮らしてる時は僕がお帰りって言う前に話しかけてもらったりしてたから」
「ごめんなさいね…」
「うわ〜…無いわ〜…」
「五月蝿いわよ!ポンコツ」
「お前だってオカマのくせに!大体オカマなんてキモいだけじゃねぇか!」
僕は考える前に動いた
「痛って…何すんだ!」
「…て…」
「あ?」
「謝って!!!」
「は…?なん…は?」
「鬼舞はその言葉嫌いなんだ…」
「風琴いいから叩いた事謝りなさい」
「でも…」
「いいからあんたが怒る事無いでしょう」
「うー…ごめんなさい(プク)」
「確実にこっちが悪いし謝るな」
「避諱も謝りなさいな」
「はぁ!?なんで俺が…!」
「あんた…曲がった事が嫌いでしたよ…ね?」
「ぐっ…!」
「今、この状態は曲がった事じゃないんですか?」
「…チッ…すまなかった…」
「いいわよ別に。(フイッ)」
「すまんなうちのやつが…君はこの後どーする」
「家に帰ります」
「…せめて飯でも食っていかないか?」
「それは悪いので…」
「食べていくといい」
「…分かりました…」
「よし!飯の準備だ!」
「僕も!」
「お前は傷の手当てが先」
「あ…そうだった…」
「俺の部屋に来い」
「あ、うん」
「…(クスクス)」
「何、笑ってんだ気持ち悪い」
「うるさいわよポンコツ!」
「あんだとゴラァ!」
「喧嘩は辞めなさいな!」
「「はい…」」
あ、納まったみたいで良かった〜
―――✽✽✽―――
「ここに座ってろすぐに戻る」
「あ、うん」
義兄ちゃんの部屋なんて何年ぶりだろうな〜…
ここでよく一緒にお昼寝してたっけw
「何、笑ってんだ?」
「あ、義兄ちゃん!ここに来るのも久し振りだなって」
「あぁ…確かに久し振りだな」
「やっぱり変わってるよね〜…変わらない方がおかしいか…」
「まぁ、そうだろうなほら、染みるぞ」
「うー!」
僕は目を瞑った
「痛いー…(ウルッ)」
「昔っから泣き虫なのは変わってないな」
涙を舐めとってくれた感触があって一瞬びっくりする
「小さい頃は良くしてたろ?」
「あ、おまじない!?」
「それ以外に何があるw」
小さい頃から涙が止まるおまじないをしてくれていたのを忘れていた…
「ふふw止まったー!」
「おまじないをしたからなw」




