働きます(変わるかもしれません)
書留中
知らない世界に来てから数分たった今、僕は働いています。働いても金はなく飯と宿だけで生活するそうです。彼女いわく、もう一人の女の子の方でいっぱいなのだそうです。どんな経営をしているんだろうか。
店で働くのはいいのだが、お金がないのはどうも落ち着かない……なぜこうなってしまったのかを考えていたら本を読んでいたという結論に至った。ここには本はあるのだろうか。できれば私個人で好きな本があればいいのだが、ここにあるのかは謎である。この人に聞いてみよう。あれ、この人の名前はなんていうんだ。
「あの名前を教えてくれないかな…」
「あっ、そういえば名前を言ってなかったね。私の名前はリノ・アーサレスそしてあの小さいのは津香よ」
「そのリノなんだが、ここには本が読めるところはあるのだろうか」
「読める所はあるけど、あなた読めないんじゃないの」
「えっ?なんで」
「文字が違うから」
「ああ、そうかそうなるな」
そういえばこの世界は違う世界から来たんだった。作業に集中していて忘れていた。
ということは文字を覚えなくてはいけないのか……だが、リノがニコッとした笑顔で言ってきた。
「【解読の書】ていう本があるのよ」
「【解読の書】ってなんだ」
リノがドヤ顔しながら説明をし始めた。
「解読の書っていうのは秘められた力によって本を読むことができる魔法の書よ
検討中