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僕の一週間

作者: 血羽猫

今日は日曜日。

親の声で目が覚めた。

「早く起きろ。」

低くて少し怖かった。

僕は何も悪くないよね?

なのに、両親は僕をいじめるんだ。

「痛いよ」

「やめてよ」

いくら叫んでも僕をいじめ続ける。

ご飯も食べさせてもらえない。

辛い一日だった。


今日は月曜日。

学校に行かなきゃ。

憂鬱だった。

学校に入ると上靴に画鋲が入っていた。

教室に入ると皆が僕を見て笑ってた。

でも、やっとご飯が食べられる。

このぐらい平気。

平凡な一日だった。


今日は火曜日。

また学校に行かなくちゃ。

でも親に止められる。

「今日は行かなくていい日だろう?」

そう言って僕の手を強く掴む。

火曜日は行かずに親の相手をしなきゃいけない。

いくら泣き叫んでも親は僕で遊ぶ。

体中が痛む。

でも僕は親の人形だから、反抗出来ない。

泣き疲れた一日だった。


今日は水曜日。

学校に行かなくちゃ。

何故か家の前でクラスメイトが居た。

「ちょっと来いよ」

僕は路地裏まで連れて行かれた。

皆が僕で遊んだ。

僕は皆の玩具だから。

身も心もボロボロになった一日だった。


今日は木曜日。

僕はクラスメイトに呼び出された。

「万引きこいよwww」

逆らえないから言われた通りにした。

店員に見つかった。

僕だけ怒られた。

クラスメイト達は笑ってた。

「やっぱ馬鹿じゃんww」

悲しい一日だった。


今日は金曜日。

親が居ない日。

やっとゆっくりできる。

そう思っていたらインターホンがなった。

「ごめんください」

僕の担任だ。

来ないでほしい。

ウザいんだよ。

本当は助けてほしいのに。

「帰ってください」

嘘吐きな一日だった。


今日は土曜日。

親が僕の部屋に入ってきた。

また僕で遊ぶ。

何が楽しいんだよ。

もう慣れてしまって泣けなくなった。

我慢した一日だった。


そうしてまた日曜日が来る。

僕は毎日のように傷を付ける。

もう今ではどのぐらいかな。

来週も頑張らなくちゃ。


誰も助けてくれない。

そんな事、分かってるのに。


僕は何故か呟くんだ。


「助けて」


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