あんたの彼女よ
「おいおい、楽しいことしてんなぁ。」と大地が俺にいった。
ふざけるな、お前俺と変われ。
「いいじゃねぇか、女子をかけて、バドミントンで、試合痺れるぅー」
「痺れねぇよ。初心者だぞ俺。ボロクソにやられるだけだ。」
「だから、作戦が必要なのよ!」と月岡が割り込んできた、
作戦?と大地がたずねた
「浅見大悟は、確かに強い。多分県でもトップクラスレベルに。」
ほらみろ、流石にレシーブだけじゃ、勝てない。
「だけど、勝機はある。」
俺は、月岡のいう勝機が少し気になった。
勝てることなら勝ちたい。
「それは……」
ーーーーーーー
ファーストゲームラブオールプレイ!
試合が始まった。
サーブけんは大悟が貰った。
「この一球は、無二の一球なりー!!」
パァンと打たれたシャトルを俺は、コート奥に打ち上げた。
すぐに大悟は追い付き、ドロップを打った。
やっぱり、遅い球で来るよな
俺は、そのドロップをまた、高く打ち上げる。
打ち上がったシャトルを大悟は、コート奥に刺さるようにクリアを打つ。俺は、何とか追い付き、それを、また、゛打ち上げた゛
「はぁ?」と大悟は、言った。クリアをロブで返したのだか当たり前である。
打ち上がったシャトルを大悟は、プッシュして、叩く。
パン!
1-0
一点取られてしまった。
………こんな方法で俺が勝てるのかよ。
月岡の言った作戦は、こうだ。大悟はドロップしかうってこないだろう。そのドロップをドライブ気味に返しても、特に意味はない。スマッシュと違って体制が崩れてないから取られるからだ。
最初の15点は、無理な動きはせず、相手の一番遠いところにレシーブをうつ。
…………以上だ。
本当にこれが作戦か??
パァンパァンと、二人は打ち合う。
ドライブも、スマッシュも、クリアも、打たずにひたすら上げる。
ひたすら
そんな、プレースタイルだからか、一点とるのにかなりの時間がかかる。恐らく普通の人の二倍近くラリーが続いている。
ドライブも、打たず、ややタカメニロブをあげ続ける。
それが、20分近く続いた。
15-6
大悟も、久しぶりだからか、6本のミスをしたが、圧倒的にフットワークで試合を制しているので、15取られてしまった。
「……………こんなんで勝てるのかよ?」
俺は、月岡に呟く。
「勝てるわよ?」
月岡は、当然といったように返す。
「……一応ドライブとかも、打てるんだぞ。そっちで攻めるのが正解じゃないか?」
「ドライブを速いクリアで返されたら取れる?」
…!
「フットワークが、初心者と、経験者暗い離れていると、速いラリーは、とてもじゃないけど制せないわ。ロブなら滞空時間が長いし、貴方の目ならどこに飛んでくるかよめるでしょ?」
「………?」
「浦木は、中学の時ピッチャーだったんでしょ?そして。最近まで毎ランニングしている。」
「何でランニングしてるってわかるんだよ?、」
「昨日の体育の時、汗の量でね」
「………、スタミナで勝ってるからって、あいつは倒せないぞ?」
「゛普通ならね゛気づいていない?大悟の汗の量。」
「滝のように汗をかいてる。」
「受験あけで、いきなりシングルして、速く動かなきゃ制せない相手と戦ってるのよ?しかも、油断してるのか大降りでね。」
「なるほどな」
「さっきの、中盤から肩で行きをしてるのよ」
「………お前、何者だ。」
「あんたの彼女よ、ほら、二セット目、とどめさしてきなさい。」
「…あいよ」
俺は、嘲笑気味に笑うと、ラケットを握った。
「ほら、休憩終わりだ。二セットやるぞ。大悟」
「はーはー、ちょっと、……糞!」
ーーーーーーー
試合は、大悟の粘りを見せたが、毎日のレシーブと、野球でのすたみな、毎日の軽い運動をしてた俺が有利にたった。
序盤こそ、競っていたものの、中盤からは、甲野が速さを制するようになり、試合結果は。
15-10
二セット目を、中学までやっている、男から俺がとってしまった。